2024.03.19発売
「同一のマルチトラックをいろんなジャンルの音像にミックスして、その工程を記事にすれば面白いんじゃないですか?」と2012年当時、新米編集者だった僕からポーさんに相談したのが本書誕生の契機。"ポーさん"とは、著者のカンガルーポーこと中村公輔さんの愛称。ミックスの素材として使わせてもらったマルチは歌モノロックでしたが、ジャンルによるアレンジの違いを考えずにオファーした"若気の至り"をポーさんは受け入れてくださり、ロックの各ジャンルはもちろん、レゲエやダブ、ソウルなど全く違うスタイルにも変身させてくださいました。それらの記事は「ミックス1年生」という全17回の連載として完走し、このたび内容を現代に向けて改良した上で一冊の書籍にしました。1960年代以降のジャンルを"ミックス/音作り"の視点から振り返る本書。一風変わった音楽の歴史本とも言えますし、ポーさんのユニークな文調も楽しんでいただけたらと思います。