2026.06.19発売
没後10年、世界的に評価が高まるジャズ・ピアニストの生涯に迫る。『評伝 福居良 世界をめぐる北のジャズ』が発売に
DJカルチャーの文脈で一部では知られていましたが、実は本書の企画をご提案いただくまで、福居良さんの音楽がここまで世界中で聴かれているとは知りませんでした。日本のシティ・ポップやフュージョンがインターネットを通じて世界に広まっている状況と似ています。もし福居良さんがご存命だったら、近年、海外公演を成功させている高中正義さんや杏里さんのように、世界中からライブのオファーが舞い込んでいたことでしょう。本書はなぜ福居良の音楽が多くの人を惹きつけるのか、著者の丁寧な取材により、その答えに迫ろうという内容です。私がとくに印象的だったのが、彼の象徴とも言える1stアルバム『シーナリィ』は、福居良の音楽に惚れ込んだディレクター伊藤正孝氏が当時務めていたレコード会社に提案するも却下され、自費を注ぎ込んで制作に至ったという経緯でした。伊藤氏は2022年に亡くなったそうですが、若き日の彼の衝動が、50年後に世界中に伝播していると思うと胸が熱くなります。そんなエピソードの数々を、ぜひ本書でご確認ください!



















