2025.02.28発売
『火の鳥 ミッシング・ピーシズ《望郷編》』が発売に。『ブラック・ジャック』『三つ目がとおる』に続く「ミッシング・ピーシズ」シリーズ3作目!
『火の鳥』の中でも《望郷編》は手塚先生による改変が激しく、大きく分けて初出版(1976年 連載版)と1978年の単行本版、1986年の単行本版が存在します。なので1986年の単行本版が手塚先生によるディレクターズカットになるわけですが、もう設定からして『マンガ少年』連載の初出版とは大きく違っていたり、エンディングも違っていたり、出てこないキャラがいたり(雌雄同体のノルヴァ)、1978年の単行本版からはブラック・ジャックが登場したりと、もうとにかくすごいんです。しかも《望郷編》には話がぜんぜん違う1971年『COM』版まで存在し、これが《羽衣編》ともリンクしているというすさまじさ。そして本書では『COM』版《望郷編》に加え《羽衣編》も3バージョンを収録しているので、《望郷編》と《羽衣編》の来歴を一望できる趣向となっています。
連載も多数抱えてお忙しいはずなのに、作品の完成度を上げるために執拗にブラッシュアップを続けた手塚先生。その貴重な足跡をまとめた「ミッシング・ピーシズ」シリーズの最新刊、これは事件です!



















