リハーモナイズ・テクニック50

初歩から学べるコード進行バリエーションの作り方

梅垣 ルナ(著)

定価1,980円 (本体1,800円+税10%)
発売日2019.02.21
品種書籍
仕様A5判 / 152ページ / CD-ROM付き
ISBN9784845633517

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WAV・MIDI(ZIP)[351MB]

内容

作曲やアレンジで行き詰まったら「リハモ」してみよう!

リハモとは「リハーモナイズ」のこと。簡単に言えば「コードの置き換え技」です。

曲を作っていて、「ちょっと盛り上がりに欠けるなあ」とか「もっとグっとくる感じにならないかな」「もっと喜び(悲しみ)を表現したい!」といったときには、ぜひリハモをお試しください。メロディはそのままに、コードを入れ替えてみるだけで楽曲の表情はガラっと変わるんです。

もちろん、メロディは変えないので、何に置き換えてもいいというわけではありません。そこで本書では、超初歩からリハモのノウハウを解説していきます。

例題はすべて4小節、キーもCメジャーとAマイナーに限定しているので手軽に始められますよ。

付属CD-ROMにはリハモ前後のコード進行をピアノの音で収録するほか、アレンジ・バージョンもご用意。MIDIデータもあるので、DAWでボイシングの確認も行えます。

リハモは現代の作編曲には欠かせないテクニック。ぜひ本書でコード進行作りの楽しさを味わってください。



【本の内容】

■INTRODUCTION 
コード進行の基礎知識

SECTION 1 リハーモナイズとは?
SECTION 2 コードを知るにはまず度数から
SECTION 3 コード名の基本ルール
SECTION 4 コードの種類① 3和音
SECTION 5 コードの種類② 4和音
SECTION 6 コードの種類③ テンション・ノート
SECTION 7 ダイアトニック・コードはコード進行の基本
SECTION 8 各キーのダイアトニック・コード
SECTION 9 コード進行は「機能」で形づくられる
SECTION 10 代理コードはリハモの基本
SECTION 11 ツー・ファイブも超定番のコード進行
SECTION 12 セカンダリー・ドミナントで変化をつける
SECTION 13 オン・コードも「代わり」に使える
SECTION 14 裏コードと五度圏図


■CHAPTER 1 
超ベーシックなアプローチ

01 3和音を4和音へ
02 ツー・ファイブ・ワンの形を作る
03 代理コードで入れ替える
04 セカンダリー・ドミナントを加える
05 テンション・ノートを加える
06 裏コードを加える
07 ディミニッシュを利用する
08 オーギュメントを利用する
09 sus4という選択肢
10 サブドミナント・マイナーでの演出
CHAPTER 1のまとめ


■CHAPTER 2 
サビへの期待感を高めるBメロ系アプローチ

11 サビ直前を盛り上げるオン・コード技①
12 サビ直前を盛り上げるオン・コード技②
13 サビ直前を盛り上げるオン・コード技③
14 サビ前の転調で美しく聴かせる①
15 サビ前の転調で美しく聴かせる②
16 切なさに華やかさをプラス
17 サビでの転調を前提としたアプローチ
18 「迷い感」を表現するテクニック①
19 「迷い感」を表現するテクニック②
20 分割&ペダル技でサビへつなげる
CHAPTER 2のまとめ


■CHAPTER 3 
サビやエンディングをドラマティックに演出

2 1 サビの印象をガラりと変えるオーギュメント
22 サビやエンディングに適した上行系①
23 サビやエンディングに適した上行系②
24 インパクトのあるサビを作る①
25 インパクトのあるサビを作る②
26 インパクトのあるサビを作る③
27 メジャー・キーの華麗なエンディング
28 マイナー・キーのエレガントなエンディング
29 すがすがしい解決感のあるエンディング
30 ペダルで盛り上げるエンディング
3 1 明るく終わるマイナー・キーのエンディング①
32 明るく終わるマイナー・キーのエンディング②
33 明るく終わるマイナー・キーのエンディング③
34 マイナー・キーのドラマティック・パターン
35 トリッキーなエンディング
CHAPTER 3のまとめ


■CHAPTER 4 
イントロやAメロにスパイスを利かせるテク

36 マイナー系Aメロの悲しみ感を加速
37 素朴なAメロをおしゃれ系に
38 シンプルなマイナー系イントロを印象的に
39 シンプルなメジャー系イントロを印象的に
40 クールかつ予感に満ちたマイナー系イントロ
41 希望が膨らむメジャー系イントロ
42 情熱的なマイナー・キーのイントロ
43 ゴージャスなマイナー・キーのイントロ
CHAPTER 4のまとめ


■CHAPTER 5 
いろいろなシチュエーションで使えるアプローチ

44 定番コード進行をブラッシュアップ①
45 定番コード進行をブラッシュアップ②
46 定番コード進行をブラッシュアップ③
47 定番コード進行をブラッシュアップ④
48 音数を減らすリハーモナイズ
49 さまざまな手法を駆使したリハモ①
50 さまざまな手法を駆使したリハモ②
CHAPTER 5のまとめ

編集担当より一言

著者の梅垣ルナさんはゲーム音楽の作曲家として有名な方ですが、一方でギタリストの栗原務さんとのインストゥルメンタル・ユニット、「Lu7」でも活躍されています。そのLu7が今年1月に5thアルバム『3395』をリリースされました! ぜひこちらのオフィシャルMVをご覧ください。
https://youtu.be/eDgowFFvJso

この「繊細かつ大胆」なサウンドを奏でる梅垣さんから、果たしてどんなリハモ・テクニックが紹介されるのか、それはぜひ本を手に取ってお確かめください。

「なんだか難しそう」と思っている方もいるかもしれませんが、そんなことはないんです。むしろ、コード・アレンジの入り口に立てる本に仕上がっています。

ちなみに、栗原さんも弊社から下記のご著書を刊行されています。そして、本書の制作にも多大なるご協力をいただきました。
進化系ロック&フュージョン・ギター・スタイル レガート・ライン

ギタリストの皆さんは、ぜひこちらもチェックしてみてください!