村井邦彦のLA日記

村井 邦彦(著)

定価2,420円 (本体2,200円+税10%)
発売日2018.10.22
品種書籍
仕様四六判 / 344ページ
ISBN9784845633050

特設サイトはこちら https://www.rittor-music.co.jp/s/LAdiary/

内容

「翼をください」「虹と雪のバラード」……。
日本を代表する作曲家が綴る初のエッセイ。

日本を代表する作曲家でアルファレコードの創業者、村井邦彦初のエッセイ集。同人誌『月刊てりとりぃ』に2011年から連載している「LAについて」を書籍化。今や国民的唱歌となった「翼をください」の作曲者で、荒井由実、赤い鳥、YMO、ハイ・ファイ・セット、ガロなど、多くのアーティストを世に送り出した著者の人脈は幅広く、60 年代末からパリ、ロンドン、LA、NYなど世界中を飛び回り、ビジネス的にも音楽的にも多くの要人と交流している。そこで出会った人々との思い出やエピソードは単なる交友録にとどまらず、日本のポップス史における貴重な証言でもある。現在の居住地であるLAを中心とした交流を描きながら、関連する音楽、映画や舞台などに話が発展していく独特の内容は、優れた文化論としても読めるだろう。

《CONTENTS》
◎第1章:2011年 広い空の下、フリーウェイはひしめく
◎第2章:2012年 偏西風が慈雨をもたらす
◎第3章:2013年 コロナ・ビールをラッパ飲み
◎第4章:2014~2015年 曲は歌って書け
◎第5章:2016年 We Believe in Music
◎第6章:2017年 過去に学ばずして創作はありえず
◎第7章:2018年 音は暗闇のなかから生まれ、暗闇に消えてゆく
◎番外編:この美しい星、アルファ


◎本書に登場する人々
アーメット・アーティガン(アトランティック・レコード創業者)、アル・シュミット(エンジニア)、エディ・バークレイ(バークレイ・レコード創業者)、クリスチャン・ジャコブ(ミュージシャン)、ジェリー・モス(A&Mレコード創業者)、ジョン・ウィリアムズ(作曲家)、トミー・リピューマ(音楽プロデューサー)、バート・バカラック(作曲家)、ホルヘ・カランドレリ(作編曲家)、ミシェル・ルグラン(作曲家)、ルー・アドラー(音楽プロデューサー)、レスター・シル(音楽プロデューサー)、朝妻一郎(フジパシフィックミュージック会長)、宇野亞喜良(イラストレーター)、川添浩史(キャンティ創業者)、坂本龍一(ミュージシャン)、高橋幸宏(ミュージシャン)、細野晴臣(ミュージシャン)、本城和治(音楽プロデューサー)、松任谷由実(ミュージシャン)、梁瀬次郎(ヤナセ社長)、山上路夫(作詞家)、渡邊美佐(渡辺プロダクショングループ代表)、ほか

編集担当より一言

日本人なら誰でも知っているスタンダード曲「翼をください」の作曲者であり、アルファレコードの創業者である村井邦彦さんの初の著書です。「LAについて」というタイトルである同人誌に連載していたコラムに大幅な加筆修正を施して単行本化しました。
村井さんは90年代のはじめ頃からLAに住んでいますが、LAに住んで体験したこと、出会った人たちのこと、音楽、映画、本などのエンターテインメントについて思うままに書きつづっています。

村井さんは優れた作曲家であり、同時に凄腕のビジネスマンでもあります。音楽のことをよく知っているからこそのエンターテインメントとの向き合い方は独特のもので、ユーミンをスターにし、YMOをワールドワイドにしたのはやはりこの人の力だったと納得するのです。
音楽がデータでなかった時代から奮闘してきた一人の音楽家が成し遂げたこと。それはとてつもなく大きいものなのです。(編集委員会/野口広之)