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2020.03.24

SILENT SIREN ひなんちゅが重視する"感覚"とニュー・キット

Interview & Text:Rhythm & Drums Magazine Photo:Eiji Kikuchi

今年バンド結成10周年を迎えるSILENT SIREN。リズム&ドラム・マガジン20年5月号では、キャッチー&パワフルな"サイサイ"サウンドの核を担うドラマー=ひなんちゅにインタビューし、ニュー・キットの全貌を大公開! ここでは、バンド結成時からこれまでのプレイ・スタイルの変化について語られた一部のセクションをお届け。

"感覚"で自由にアレンジできる
それがドラムを叩くことの魅力

●SILENT SIREN 結成から10年が経った今、これまでの活動を振り返ってみて心境はいかがですか?

○"10年もやっているんだな"と思います。昔は、私達には何でもできると思っていて、突拍子もなくチャレンジすることもあったんですけど、今は現実的になって、計画的に物事を進めるようになりましたね。例えば"ここでライヴをしたいから、そのためにこういう土台や話し合い、プロセスが必要だよね"とか、そういうふうにみんなで共有して進めることができるようになりました。

●ひなんちゅさんは、ご自身のドラム・プレイにどういう変化を感じますか?

○みんなで踊れるわかりやすい曲にしたいと思っているので、これまでは4つ打ちをメインにずっとやっていて。だからこそみんなに楽しんでもらえる存在になれると思っていたんです。でも最近では、違うスタイルのドラミングもやりたくて。4つ打ちを封印してみたり、バリエーションをつけてみたり、それでもサイサイらしさが残る曲になったらいいなと思って叩いています。

●今のプレイ・スタイルを一言で表現するなら、どのように言えますか?

○私のドラムは、"完全感覚"ですね。インドネシアにいた頃、もともとヴァイオリンを10年間習い続けていて。そのあとに独学でドラムを始めたんですけど、譜面もないし、曲は耳コピするしかなかったので、(ヴァイオリンで)譜面通りにやってきたそれまでの音楽人生からはまったくかけ離れていたのが新鮮で、すごく楽しいなと思ったんです。ヴァイオリンは1音でもズレると違和感が出るけど、ドラムは自由にアレンジしても不自然になることはほとんどなくて、いつでも自分が気持ち良いと思うように叩くことができるから、そこにもドラムの魅力を感じています。

●フィーリングを重視しているんですね。

○そうですね。極端に言うと、アフリカ民族になったような気分です。生まれたときから打楽器がそばにあって、叩けば音が出るからとりあえずやってみようみたいな感じ。テクニックや機材について勉強したり、基礎練習を続けることもすごく大事だと思うんですけど、私は感覚も大切にしたくて。先日NAMM Showへ行って、いろんな海外ドラマーの方々とお話したときに「ドラムっていうのは叩いていてハッピーだったらそれでいいんだよ」と言われて。"あ、やっぱりそういう感覚って大事だよね!"とあらためて思いました。

●ドラム・キットについてもおうかがいしたいんですけど、新調したきっかけは?

○2タムになることが一番大きい理由でした。と言うのも、ツイン・ペダルを使うようになって、タムは2個あった方がツイン・ペダルをドコドコ踏むフレーズも叩きやすくなるし、出せるフレーズのバリエーションが増えるのかなと思ったんです。ちょうどそのときに、パールさんに新しいキットにしてみたいと相談して、リファレンス・ピュアを勧めてもらって。個人的にもしっくりきたので、これに決めました。サウンドは何となく明るくなった気がします。10"、12"タムは特に気に入っていて、2個あったら、ライヴでやるフレーズもいろいろアレンジできると思うので、今後使うのが楽しみです。

本誌では引き続き、新しいキットの詳細や今作でのドラミング、SILENT SIRENでの今後の展望をお伝えしていく。さらに、今春リリース予定の7thフル・アルバムにも収録されるという先行配信シングル曲「聞かせてwow wowを」の本人コメントも公開! このインタビューの続きは、3月25日(水)発売の「リズム&ドラム・マガジン」2020年5月号にて!

▼「リズム&ドラム・マガジン 2020年5月号」コンテンツ内容
https://www.rittor-music.co.jp/magazine/detail/3119119012/

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