ギブソン・レス・ポールの最高峰モデルであり、世界中で多くのギタリストが愛用しているレス・ポール・カスタムにスポットを当てたスペシャル・ムックが10月12日に発売となった。本書内に登場している大渡亮（Do As Infinity、ミサイルイノベーション）が、本書を動画で紹介！ さらに、インタビューもチョイ見せしよう。魅惑の漆黒ギター本を是非手にとってみてほしい。

＜大渡亮が語る『ギブソン・レス・ポール・カスタム・プレイヤーズ・ブック』＞

1968 Les Paul Custom

写真のものが、大渡所有の1968年のレス・ポール・カスタム。2006年に何本ものカスタムを試奏したのち、理想的なネック・シェイプとリア・サウンドの鳴りが気に入って購入したという。ボディ・バックにもほとんど傷がなく、金属パーツにくすみも出ていない実にコンディションのよいギターである。ナット、フレットなどの消耗パーツ交換に加えて、ペグをビンテージのグローヴァー製に、コンデンサーもビンテージに付け替えるなど、こだわりの改良が施されている。

◎Interview with 大渡亮

カスタムの魅力はルックスです。黒いレス・ポールってやっぱりクール。

ー大渡さんのカスタムは何年製ですか？

　1968年ですね。正確には69年の初期出荷らしいんですけど、仕様は68です。一般的に"i"にドットがあるモデルは68年とされているので、僕も68年と言ってます。手に入れたのは2006年。それまでは74年のカスタムを使っていて、そのギターが僕のイメージを作ってくれたんですけど、グリップがカマボコ形状で弾きづらかったんですね。ずっと我慢して使っていた。音色は元気なロック・トーンだったので申し分なかったんですけど、どうしてもカマボコ状のネックが苦手で。古いモデルで丸いネック・シェイプのカスタムがないかなとずっと探していたところ、この高額な1968年に出会ってしまった（笑）。長い間探してたのでカスタムはたくさん弾きましたね。今はちょっと考え方が変わったんですけど、当時はクランチ以上のアンプに直で差していいか悪いか判断していたんです。フロントはいいけど、リアがショリショリとか、バランスがいいものがなかなかなかったんです。個人的にリアでサウンド作りをしたかったので、特にリアの音量が出るものを探していて。この68はリアの音量も、ネックのグリップも理想どおりで、意を決して購入しました。

ーパーツは交換していますか？

　手に入れた時にフレット、ナット、ジャックは変わっていました。ケースごと倒れて、オリジナルのクルーソンのペグが曲がってしまったので、70年代初頭のグローヴァーのペグを移植しました。ピックアップはオリジナルのままです。コンデンサーはブラック・ビューティからグレイタイガーに替えてます。ブリッジの駒はナイロン・サドルだったんですけど、サステインがないんで金属製に取り替えました。

ーこのカスタムを使ってレコーディングした曲で印象に残っているものは？

　これを手に入れてからのDo As Infinityのリフものというか、巻き弦を中心にしたギター・サウンドはほとんどこのカスタムです。自分のボトム感をわかりやすく出してくれるギターなんですね。レコーディングと言えば、このカスタム、シングルコイル、箱モノの3本があればOKですね。

（続きは、『ギブソン・レス・ポール・カスタム・プレイヤーズ・ブック』にて！）

【リリース情報】

Do As Infinity
New Single「To Know You」Sound Produced by 澤野弘之
2017.9.27 on sale

[初回生産限定盤 / FC・mu-mo限定]CD+DVD+ブレスライト AVC1-83919/B ¥3,000+tax
[通常盤]CD+DVD AVCD-83917/B ¥1,800+tax
[通常盤]CD only AVCD-83918 ¥1,200+tax

＜収録内容＞
CD
01. To Know You
02. 唯一の真実
03. To Know You（Instrumental）
04. 唯一の真実（Instrumental）
※CD only盤にはBonus Track「あいのうた[2 of Us]」を収録

DVD
To Know You -Music Video-

Do As InfinityオフィシャルWEBサイト

レス・ポール・カスタムの美麗な写真を多数収録！ 鮎川誠、菊地英昭（ザ・イエロー・モンキー）、浅井健一、フジイケンジ（The Birthday）、大渡亮（Do As Infinity）、NAKA（The BONEZ）といったプロ・ギタリスト愛用のカスタムをインタビューとともに紹介！