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2017.08.31

筋肉頂上対談〜夏の答え合わせ feat. Bunta[TOTALFAT]× 山葵[和楽器バンド]|リズム&ドラム・マガジン2017年10月号より

企画&文:リズム&ドラム・マガジン編集部 写真:菊地英二

 叩き続けるためのカラダを考察する特集"ドラム×肉体@2017"のトップを飾るのは、前回の同特集が掲載された2016年1月号の表紙で見事な肉体美を披露し、大きな話題を呼んだTOTALFATのBuntaと、ストイックに作り上げた鋼の筋肉で旋風を巻き起こした和楽器バンドの山葵によるスペシャル対談。テーマはもちろん"肉体について"。と言っても、あくまで音楽的に、プロ・ドラマーとして続けていく中で感じるカラダのことについて、この夏の"答え合わせ"をしてもらった!

─前回の特集が思いのほか反響が大きく、まさかもう1回やるとは思いませんでした(笑)。

Bunta(B)&山葵(W)うれしいですね!

せっかくなので今回は対談という形でお話をうかがえればと思っているのですが、前回Buntaさんが"ただ肉体を鍛えるのではなく、メンタルのため"という話がとても興味深かったです。故障してから走るようになって。

B そうですね。俺は今も持病みたく、ずっと故障抱えたままやっていて、ツアーとかで演奏時間が長くなると、どんどん身体がよじれていっちゃう。でも、身体を鍛えるといっても、 違うなと思う人はいて......演奏するジャンルやプレイ・スタイルってことで、例えばジャズ とか小さい音でコントロールしてやっている人に筋肉が必要かっていったらわかんないですけど、大音量を何時間もキープするようなロックを演奏する人にはやっぱりあった方がいいとは思いますね。俺の場合はそういう意味で間違いなく必要なんですよ。筋肉はプレイをサポートするものだと思うんで。故障して身体が動かなくなって、どうやって戻すかってなったときに、脱力だけだと身体を完全にサポートしきれない部分があって。ドラムって、座って身体を動かしている時点でどこかバランスが崩れていっちゃう人もいると思うんですよ。もちろん叩き方とかいろいろあると思うけど、トレーニングして筋肉のつき方が変わるだけでもバランスが変わって良くも悪くもなるし。俺は今もそういうところをずーっとグルグルしていて。

W 僕はトレーニングするようになって、自分の身体と向き合う機会や考えることが増えたんです。演奏中どの筋肉を使っているか、ここに負担がきやすいから気をつけよう、もっと普段から姿勢に気をつけよう、とか。ドラムって日常生活にはない特殊な動きをします し、普段使う筋肉とは違うところを使うから Buntaさんのお話のように、やっぱり身体の バランスが崩れてくるところもありますね。

やはり意識することで変わりますか?

W 全然違いますね。僕はウェイト・トレーニングをやるんですけど、最初は重くて上がらなくても、1〜2ヵ月やっていると上がって くるんです。それって筋肉が発達して上がるというより神経が通って上がるんだと僕は思っていて。ドラムの技術もそうだと思うんですけど、筋肉がパワーアップしているわけじゃなくて、神経......脳からの信号が筋肉に 届くようになる。そんな感じなんですよね。例えるなら"何も使ってない状態"だと、舗装されてない砂利道みたいなもんだと思うんです。 それが使っていけばいくほど、どんどん道が整ってコンクリートみたいに走りやすくなって、どんどん脳からの命令が届くようになる。 今まで使ってなかった筋肉がスムーズに動かせるようになって、プレイも変わったなっていうのはすごくありますね。

B ライヴで90分を超えてくると体幹が弱ってきて身体がよじれるから故障の原因につながってくるんですけど、そういうときの最後の踏ん張りって、起きてなかった筋肉を使えるようにすることだと思っていて。俺は最近ボクシングをやっていて、(ボクシング は)脱力と筋肉の緊張のバランスみたいなのがドラムと近い動きだったり、使えてない筋肉が使えたりして、演奏中疲れることが減ったんです。

(インタビューの続きはリズム&ドラム・マガジン2017年10月号にて!)


品種雑誌
仕様B5変形判 / 164ページ
発売日2017.08.25