内容
人気シリーズ「乙女の本棚」第54弾は、文豪・夢野久作×イラストレーター・寿なし子のコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
未亡人の美しさが見る見る年月を逆行し始めたのは、その頃からの事であった。
新聞記者の「私」は、奇妙な煙突のある家に住む未亡人を追っていた。しかし彼女の秘密は、想像を遥かに超えるものであった......。
夢野久作の名作が、想像力を掻き立て物語を深く考えてしまうような作品が話題を呼び、本シリーズでは江戸川乱歩『赤い部屋』を担当するイラストレーター・寿なし子によって描かれる。名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。


編集担当より一言
2026年7月の乙女の本棚シリーズの新刊は、イラストレーター・寿なし子さんの登場です! SNSでよく見かけますよね。かわいいのだけれど、よく見ると明らかに不穏な状況を描いたイラストの数々。取り上げる作品は夢野久作の『けむりを吐かぬ煙突』という、まさにそんな世界観の作品です。暴露記事を書いている記者が、とある未亡人に目をつけます。どうやらいかがわしいことをしていると睨んで追い詰めていくのですが、彼の想像以上に夫人の狂気は激しくすさまじく……。夢野久作というと、やたら『ドグラ・マグラ』が引き合いに出されますが、短編作品もたくさん書いていますし、傑作揃いなのでおすすめです。カバーと同じ構図のイラストが本文中にもあるのですが、本文中ではどうも夫人の様子が異なるので、実際に手にして確かめてください。イラストはもちろん全点描き下ろし。さまざまな表現方法が楽しめます。
(立東舎)