ポピュラーミュージックのためのモード作曲アプローチ

周防 義和(著)

定価3,850円 (本体3,500円+税10%)
発売日2026.04.17
品種書籍
仕様B5判 / 160ページ
ISBN9784845644261

内容

世界初! モード・ポップの作曲指南。
機能和声の呪縛から解放され、
真の作家性を獲得するための武器を手に入れよう。

ポップ系のミュージシャン、映画音楽のコンポーザー、
そしてソングライターの皆さん、
コード進行に飽きていたらモードに行ってみませんか!
またいつものパターンのコード進行にハマっちゃったとか、
なにか新たなアプローチを探している作曲家の方々、
モードという名前や簡単なモード・スケールの知識くらいは
知っているけど実践してはいないなあ、という方々、
モードを覗いてみませんか!
普通のコード進行の作曲においても、
難しい曲もあれば、やさしいコードもあるのと同じで、
モードの考え方も簡単なものから難しいものまで多種多様です。
ジャズのモードとはまた少し異なるポップへの解釈です。
勿論グレゴリオ聖歌時代のモードに戻ることではないです。
今の時代の考え方です。
新たな音世界観への作曲チャレンジにモードというコンセプトを
取り入れてみよう、という提案です!
解説、譜面そして音源で噛み砕きます。
周防義和(Forewordより)



演奏の自由と楽しさを追求するジャズ的な「モード」ではなく、あくまでポップスの作曲手法のひとつとして「モード」をとらえ、そのノウハウを伝授する世界初の書籍。いわば「誰でも作れるモード・ポップのマニュアル」が本書です。

モードといっても特に難しいことではなく、「スカボロー・フェア」などのトラッドや民謡、ロック/ポップスに見られるリフなどにもその要素は聴くことができます。メロディの作り方と、伴奏の付け方の両面からモード作曲法を伝授するのが本書の眼目です。

モード作曲法は機能和声、コード進行の呪縛から逃れることができ、作曲者の作家性がより明確になる手法だと言うこともできるでしょう。ぜひ、この類まれな武器を手にして、創造の世界を存分に楽しんでください!

【コンテンツ】

Introduction モード・ポップのススメ!

 モード・ポップを探る道
 モード・ポップのコンセプト
 さまざまなモードについて
 モードスケールの実際
 モードスケールの作曲上の難易度

Chapter0 コードからモードへ:リハーモナイズの例
 モード・ポップへの準備
 「スカボロー・フェア」のリハーモナイズ
 モード・ポップへの中間地点

Chapter1 モードスケール内の和声を組み合わせた伴奏のパターン
 モード・ソング・ライティングの具体的なメソッド

Chapter2 モードスケール内の音によるフレーズをリフレイン
 和声ではなく単音によるリフレインでの伴奏型

Chapter3 メロディ
 普通のポップ感がそのまま得られるメロディ
 Aメロとサビ等の差別化を考える
 リフによる作曲も有効
 トラッドソングやペンタトニックから得られること
 モードらしさが得られるメロディメイク

Chapter4 1度と5度での伴奏
 基本的な音での伴奏、3度を省くことでの自由度

Chapter5 モード・チェンジ
 曲の展開で別のモードに行く

Chapter6 オブリガートとともにアンサンブル構築
 コードにメロディではなく、メロディとオブリでのアンサンブル
 超モードな展開で作曲

Chapter7 4th Build Mode
 4度の堆積での音程感が生むモーダルな響き

Chapter8 コンポジット&ハイレヴェル・モードでの作曲
 これぞ現代のモード、複雑さの中に深みを見出す
 Upper Structure Triadの活用

Chapter9 ベースのアレンジ法でモードらしさを構築
 新たなベースの役割を模索する場

Chapter10 陰旋法
 陰旋法というモードスケール

Chapter11 モード・ノード
 どれくらいモードの世界観の濃さがあるだろうか

Appendix Mode Song Project
 Mode Song Projectとは? https://www.youtube.com/@MODESONGPROJECT

Et Cetera
Coda

Column
本書におけるスケールとモードの2つの用語の使い分け
調性、その解決するという重力から逃れ空間を意識する感覚
映画音楽でのモード的なアプローチCM音楽でのモード的なアプローチ
アニメ、テレビドラマ劇伴でのモード的なアプローチ
ザヴィヌル先生に感謝
アフリカ音楽の影響
映画音楽でのモード的なアプローチ(続)



編集担当より一言

ダイアトニック・コードを使った作曲の可能性は、定番コード進行とそれを精緻化したリハーモナイズによってほぼ探求し尽くされた観があり、行き詰まりを感じている方も多いのではないでしょうか?
本書が提唱するのは、そんな現状に対するオルタナティブとしての「モード・ポップ」です。定番コード進行に頼らない曲作りは、独特の浮遊感やクールな質感が特徴。物語としての楽曲という観点から見ても、定番コード進行という「ベタなあらすじ」から自由な創作が可能となっています。
とはいえ本書が機能和声に対するアンチ、ということではありません。実際、ハイレベルな「モード・ポップ」においてはアッパー・ストラクチャー・トライアドが活用されていて、これは機能和声が高度に発達したからこそ可能なテクニックなのです。
ですからAかBではなく、AもBも。
あるいは、プランBを持っていることの心の余裕、お守り。
そんな感じで「モード・ポップ」の世界に興味を持っていただけたらうれしいです。まずは、研究会・MODE SONG PROJECTのYouTubeチャンネルをチェックしてみてください! 既に多くの楽曲がアップされ、「モード・ポップ」の可能性が花開いています。
Mode Song Project https://www.youtube.com/@MODESONGPROJECT
(編集担当/山口一光)

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