内容
録音した「歌ってみた」ボーカル素材、音作り前のボーカル編集で迷っていませんか?
「自宅で歌のレコーディングはできるようになったけれど、ノイズ処理、ピッチやタイミングの編集にもチャレンジしたい!」そう思う歌い手も少なくないと聞きます。なぜならば、どのように歌いたかったかを最も知っているのは、歌い手自身だから。そう思ってCelemony MelodyneやiZotope RXを買ったものの、難しくて活用できていない人も多いのではないでしょうか。
そこで、このボーカルミックスにおける "音作り前" の制作フローに特化した画期的な書籍が登場! 初心者向けに、ボーカル編集の人気ツールであるiZotope RXとCelemony Melodyneを用いて音作り工程より前のボーカル編集プロセスだけを解説しています。
iZotope RXやCelemony Melodyne活用術を中心とした、ボーカルエディット解説の決定版!
本書は、大ヒット既刊『歌ってみた制作バイブル ~初心者歌い手とMIX師のための実践ガイド』の続編にあたります。 前作が歌ってみたを始めることをゴールとしたのに対し、今作のテーマはクオリティアップ。ノイズのない、クリアで聞きやすいサウンドへと磨き上げるボーカル編集の方法を体系化しました。
本書の3つのステップ
小泉氏により、プロの現場で行われているボーカル処理を、初心者にも実践しやすい3つのステップで解説いただきます。
1. ファイル作成の作法:MIX師との連携をスムーズにするための、適切なフォーマット変換やトラック整理術
2. クリーンナップの技術:「iZotope RX」を用いて、リップノイズや部屋の反響音など、ボーカルのクオリティを下げる"不要な音"を徹底的に除去する方法
3. ピッチ・タイミング補正の実践:音楽制作業界でよく用いられるソフト「Celemony Melodyne」などを使い、歌の表情を活かしつつ、音程とリズムをプロレベルに整える具体的テクニック
ワンランク上の「歌ってみた」作品を目指す歌い手はもちろん、ボーカル編集の基礎を固めたい初心者MIX師にとっても、手元に置いておきたい必携のバイブルです。
【CONTENTS】
第1章 ボーカル編集を始めるまえに
1-1 バックアップファイルの作成
1-2 ボーカル編集の流れ
1-3 ボーカル編集に使用するソフトウェア
1-4 ARA2によるDAWとの連携
1-5 ボーカル編集データの固定(ファイル化)
第2章 ボーカルファイルのクリーンアップ
2-1 波形表示とスペクトログラム
2-2 ボーカルトラックのモノラル化
2-3 暗騒音を減衰する
2-4 リップノイズを減衰する
2-5 その他の口腔ノイズ・クリックノイズを減衰する
2-6 歪みの軽減と音量の最適化
2-7 ノイズ除去の目的と目安
第3章 Melodyneで覚えるピッチ編集
3-1 Melodyneの使用方法
3-2 ピッチ編集の流れ
3-3 Melodyneの基本ツールとショートカット
3-4 様々なピッチカーブ
3-5 ノート分割の最適化
3-6 ピッチの調整
3-7 マクロの活用とその他の機能
第4章 Melodyneで覚えるタイミング編集と音量調整
4-1 タイミング編集の流れ
4-2 ノート開始点のタイミング編集
4-3 ノート終了点または内部のタイミング編集
4-4 ボリューム調整
第5章 Melodyneで覚えるコーラストラック編集
5-1 コーラストラックの編集
5-2 メインボーカルのための微調整
第6章 その他のボーカル編集ツール
6-1 Auto-Tuneの基本とAutoモード
6-2 Auto-Tune Graphモードの使用方法
6-3 Auto-Tuneのカーブオブジェクトを用いた編集方法
6-4 ARA2ボーカル編集ツールの例:RePitch2
6-5 DAW付属機能の例:Vari AudioとAudio Warp
6-6 プラグイン形式の例:Waves Tune
6-7 トラック間調整ツールの例:VocAlign Pro