評伝 竹中尚人 Charと呼ばれて

細川 真平(著)

定価3,520円 (本体3,200円+税10%)
発売日2025.09.12
品種書籍
仕様四六判 / 640ページ
ISBN9784845643219

『評伝 竹中尚人 Charと呼ばれて』の刊行を記念してCharのトーク・イベントを行います。

日時:2025年9月12日(金)19:00〜
場所:代官山蔦屋書店にて
詳しくはこちらをご覧ください。
https://store.tsite.jp/daikanyama/event/music/49406-1525460825.html

内容

日本のロック史に
Charという稀代のミュージシャンを位置付ける
壮大なドキュメント

1976年「Navy Blue」でデビュー以来、常にギター・シーンの先頭を走り続け、今でも進化をやめない稀有なギタリスト、Char。2025年に古希(70歳)を迎えるのを記念して初めての評伝を刊行する。本人をみっちり取材するのはもちろんのこと、活動のタームごとに関わってきた重要な人物を多数取材し、Charにとっての"相対者"の発言と対比しながら、その実像を多面的に描いていく。取材対象者は、実兄の眞人、元マネージャーの長尾哲士、江戸屋代表の石田洋一、泉谷しげる、金子マリ、クリス・ペプラー、佐藤準、JESSE、トミー・スナイダー、仲井戸"CHABO"麗市、鳴瀬喜博、古田たかし、布袋寅泰、ミッキー吉野、山岸潤史、ロバート・ブリルなどなど。あらゆる歴史には当事者の数だけ視点があるが、それらを交えながら日本のロック史にCharという稀代のミュージシャンを位置付ける。これはよくある自伝でもモノローグでもなく、壮大なドキュメントである。

contents

第1章〈誕生~12歳〉 戸越のチャー坊

家族のこと/ロックとギターへの目覚め/フォックスの結成


第2章〈13歳~20歳〉 開花

バスケットボールと「クロスロード」の3年間/高校進学とガス・マスクの結成/ショックとバッド・シーン/スモーキー・メディスン結成/スモーキー・メディスンの軌跡/チャーリー・ファンク・パーティーとマッド・ブラザーズ、そしてNSP


第3章〈21歳~23歳〉 栄光と挫折

デビューに向けて/ファースト・アルバム『Char』/アイドルへの方向転換/芸能界での奮闘/アイドル期の終焉


第4章〈24歳~32歳〉 無敵

シーンへの復帰とFREE SPIRIT/JLCの本格始動/一人息子ジェシーの誕生を経て/"ゾーン"に入ったら無敵の三人/怒涛のスタジオ・ワーク/燻りはじめた不満/リセット~ひとりぼっちのロンドン


第5章〈33歳~42歳〉 新たな挑戦

江戸屋設立/JLC、ピンク・クラウドにピリオドを/サイケデリックスのソロ・プロジェクト化/更なる変動のとき


第6章〈43歳~54歳〉 ギター・アイコン

メジャーへの再挑戦と違和感/チャー・ボガート&アピスでの経験/多方面にわたる充実した活動/両親の死を乗り越えて/ギター・アイコンであること


第7章〈55歳~70歳〉 本物の自由

ZICCA設立とTRADROCK/東日本大震災への思い/ジョニー吉長の死を受け止めて/還暦記念ライブと石田長生の死/加部正義の死と45周年記念ライブ/時代遅れのRock'n'Roll Bandを経て/69歳(ロック・イヤー)/2025年、70歳(古希)を迎えて


第8章 Charと呼ばれて

関係者から見たCharという存在、そして伝えたいこと/母が遺した歌/空模様のかげんが悪くなる前に


プロフィール

Char
1955年6月16日東京生まれ。本名・竹中尚人 (たけなか ひさと)。ZICCA RECORDS 主宰。8歳でギターをはじめ、10代からスタジオ・ミュージシャンとしてのキャリアを重ねる。1976年、「Navy Blue」でデビュー。1978年、Johnny, Louis & Char 結成。1988年、江戸屋設立以降、ソロと並行して、Psychedelix、BAHO での活動を行う。2009年にはWEB通販主体レーベル「ZICCA RECORDS」を設立。2016年、ギター・マガジン誌による、プロ・ギタリストを中心とした音楽関係者へのアンケート投票「ニッポンの偉大なギタリスト100」にて1位に選ばれる。2025年に古希を迎える。

編集担当より一言

僕が初めてCharさんを観たのは中学生だった1977年、当時放送されていたテレビ番組『ぎんざNOW!』でした。エレキ・ギターを派手に弾きながら、“チュチュチュルル”と歌う姿に一発でノックアウトされました。曲は忘れもしない「逆光線」。長身痩躯、そして長髪。それまでに見たことのないロックスターがそこにいました。日本にもこんな人がいたのかと衝撃を受けました。それ以来、長きにわたりファンであり続け、僕がギター・マガジンの編集者になってからは何度もインタビューし、今日に至ります。この本は、僕と同世代でやはり中学生の頃にCharさんの虜になった細川真平さんが渾身の筆で書き上げた評伝です。企画から2年、取材に通い続けること1年以上、Charさん本人はもちろんのこと、Charさんの人生に大きな影響を与えた関係者27人にもみっちり取材して、大ボリュームの640ページに仕上げました。今年古希を迎えたCharさんの波乱万丈の人生を活写した決定版です。