定番コード進行の使い方マニュアル

基本からアレンジまで!やさしい応用レシピ

植田 彰(著)

定価2,420円 (本体2,200円+税10%)
発売日2025.11.21
品種書籍
仕様B5変形判 / 160ページ
ISBN9784845643516

◎対応音源のストリーミング&ダウンロード用特設サイトはこちらから
https://www.rittor-music.co.jp/e/3125317116/

内容

名曲や人気曲で定番コード進行がどう応用されているかがわかる!

多くの試行錯誤がたどり着いた知恵の集積、それが「定番」です。どんなものにも定番があり、定番(=基礎)を学んでこそ、その先の応用があり、発展があります。

本書はカノン進行を筆頭とした定番と呼ばれるコード進行の活用法を、多くの名曲や人気曲を分析し参考にすることで学んでいくための本です。ただ「定番コード進行を使うだけ」では曲は完成しません。素材に味付けを加えたり意外な素材を合わせることで、より個性的な響きが生まれます。


本書には「同じコード進行がベースだが、まったく違う曲に聴こえる...その秘密は?」が満載されています。作曲や編曲のアイディアやインスピレーションの素として用いることができるのはもちろんですが、シンプルに音楽を深く追求することで得られる知識欲も満足させてくれる1冊です。


【CONTENTS】
序章 コード進行の基礎知識

Chapter1 定番コード進行 

その1 カノン進行 
「マリーゴールド」あいみょん、「ハナミズキ」一青窈、etc

その2 循環進行 
「Don't Stop Me Now」クイーン、「I Will Always Love You」ホイットニー・ヒューストン

その3 逆循環進行(王道進行) 
「全力少年」スキマスイッチ、「I Want To Hold Your Hand」ザ・ビートルズ、etc

その4 戦メリ進行 
「怪獣の花唄」Vaundy、「紅蓮華」LiSA、etc

その5 小室進行 
「Get wild」TM NETWORK、「前前前世」RADWIMPS、etc

その6 月旅行進行 
「アゲハ蝶」ポルノグラフィティ、「傘」King Gnu、etc

その7 ポップパンク進行 
「ギブス」椎名林檎、「Lemon」米津玄師、etc

その8 丸サ進行 
「I LOVE...」Official髭男dism、「つつみ込むように...」MISIA、etc

その9 クリシェ
「My Way」フランク・シナトラ、「One more time, One more chance」山崎まさよし、etc

その10 2コード進行 
「ルージュの伝言」荒井由実、「Smoke on the Water」ディープ・パープル、etc

その11 ブルース進行 
「Venus」ショッキング・ブルー、「東京」桑田佳祐、etc

その12 順次進行するベースライン 
「Lovin' You」ミニー・リパートン、「ワダツミの木」元ちとせ、etc


※その1〜12の最後には各調に移調した基本形のコード進行譜例がつきます。

Chapte2 まだまだある!カッコいいコード進行
「花束」Back Number
「⻘と夏」Mrs. GREEN APPLE
「Top of the World」カーペンターズ
「アイドル」YOASOBI
「Pretender」Official 髭男 dism
「夏をあきらめて」サザンオールスターズ
「裸の心」あいみょん
etc

まずは定番コード進行(本書では全12種類が登場します)が使われている有名曲を確認。


定番コード進行の基本を解説。※本書の譜面の音はすべて対応音源で聴いて確認ができます。


実際に使われている名曲の定番コード進行を例に「使い方(アレンジ応用レシピ)」を紹介。





編集担当より一言

本書の著者は武満徹作曲賞を筆頭に数多くの作曲賞の受賞経験もある東京音楽大学准教授の植田彰先生。先生には“名曲のコード進行の秘密”“メロディにつけるコードの選び方”といったテーマの本をこれまでに執筆いただいています。今回もやはりキーワードは“コード”で、さらなる著作を提案させていただいたところ、“定番コード進行の基礎知識と活用法”が良いのでは?というお返事をいただき、本書はスタートしました。
定番と呼ばれるということは、聴く頻度、使用頻度が高い進行であり、やはり多くの人が聴いて魅力的な使いたくなるコード進行だということです。古今東西の名曲・人気曲を実例としてどの定番コード進行がどのように使われているか、どうアレンジされているのかを楽譜付きで膨大に解説しました。誌面対応音源も用意しましたので登場するコード進行を耳で確認しながら読んでいただけます。
作曲や編曲をされる方のアイディアやインスピレーションの素になることはもちろん、掲載されたコード進行を聴く、あるいは自身で奏でて響きを体感するだけでも演奏者にとって音楽的なプラス要素を提供してくれる本になったと思います。ぜひ本書で定番コード進行の魅力を堪能してください。
(編集担当/月旅行進行が特に好きなS)