内容
生きててよかった──魂を震わすフラワーカンパニーズの名曲「深夜高速」の世界観が絵本に!
楽曲の歌詞に着目し、気鋭のイラストレーターが自らのフィルターを通して、その世界観を絵本として再構築するプロジェクト、"歌詞(うた)の本棚"。その第4弾は、《生きててよかった》のリフレインが魂を震わせる、フラワーカンパニーズの名曲「深夜高速」を取り上げます。
「深夜高速」は2004年にライブ会場限定シングルと販売され、同年9月15日に16枚目のシングルとしてリリース。シンプルながら緊張感のあるコード進行、挫折を繰り返しながら前進しようとする歌詞、鈴木圭介のエモーショナルなヴォーカルが、多くの若者の心を掴み、口コミで広がっていきます。2009年には「深夜高速」のみを斉藤和義ら13組のアーティストがカバーした異色のトリビュート・アルバム『深夜高速 -生きててよかったの集い-』がリリースされるなど、さらに注目が集まりました。
以降もジャンル、世代の枠を超えて様々なアーティストたちがカバーをしており、近年ではCMソングとして俳優によるカバーバージョンがお茶の間に流れ、2025年3月にはTBS系『ラヴィット!』にフラワーカンパニーズが出演し生演奏したことが話題となるなど、時代を超えて愛される名曲であることを証明しました。また、フラワーカンパニーズは結成36年を迎えて精力的に活動中で、9月20日には自身2度目となる日本武道館でのワンマンライブ『フラカンの日本武道館 Part2 ~超・今が旬~』の開催も決定しています。
今回の絵本化に際し、北野武の著書『浅草迄』の表紙などを手掛けたイラストレーターの丹下京子が作画を担当。シンガーを目指してギターを手に歌い始めた女の子、お笑い芸人になろうと志した男の子、二人が駆け抜けた「深夜高速」の先には──。
小さなお子様には、まだちょっと難しい内容かも知れませんが、「深夜高速」に勇気をもらったお父さん、お母さんにまず読んでほしい1冊。そして、いつか子供が大きくなって壁にぶつかったとき、そっと本棚から手に取ってもらいたい、そんな絵本です。