内容
『ブラック・ジャック』『三つ目がとおる』に続くは『火の鳥』!
「ミッシング・ピーシズ」シリーズに『火の鳥 望郷編』がラインナップ
雑誌に掲載された初出版と、手塚治虫自身による改定後の単行本版を見比べることができる「ミッシング・ピーシズ」シリーズは、これまでに『ブラック・ジャック』と『三つ目がとおる』を刊行し、それぞれ大きな評価をいただいてきました。
今回は同シリーズの一環として『火の鳥』の中でも特に改変の多い「望郷編」と関連作「羽衣編」をコンパイルし、『火の鳥 ミッシング・ピーシズ 《望郷編》』をお届けいたします。過去三度にわたって改変された「望郷編」と関連作「羽衣編」は、セリフの変更はもちろん、キャラクターの抹消や絵柄の修正といった細部から、大幅な構成の見直しまで驚くほど大胆に手が加えられており、手塚治虫の創作への執念を感じます。
歴史に残るこの営為を、ぜひ身近に体感してください。
本書には現在では不適切とされる言葉や描写が用いられた表現がいくつか存在しますが、作者が故人であること、またそこに差別意識がないことから、本書ではそれらを修正・改変することなく雑誌オリジナル版として復刻しています。
*画像の箔は印刷の仕上がりイメージです。
=収録作品=
【火の鳥 望郷編I】
1976年 連載版「火の鳥」《望郷編》
1978年 単行本版「火の鳥」《望郷編》差分
【火の鳥 望郷編II】 (504頁)
1986年 単行本版「火の鳥」《望郷編》
1971年『COM』版「火の鳥」《望郷編》
1971年『COM』版「火の鳥」《羽衣編》
1978年 再録版「火の鳥」《羽衣編》
1986年 単行本版「火の鳥」《羽衣編》
休憩 INTERMISSION 火の鳥 またはなぜ門や柿の木の記憶が宇宙エネルギーの進化と関係あるか
休憩 INTERMISSION 火の鳥 というタイトルでなくともよいというわけ
表紙絵ギャラリー
解題 濱田髙志