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Cubase12SERIES徹底操作ガイド

やりたい操作や知りたい機能からたどっていける便利で詳細な究極の逆引きマニュアル

藤本 健(著)

定価3,960円 (本体3,600円+税10%)
発売日2022.10.21
品種書籍
仕様B5判 / 496ページ
ISBN9784845638130

内容

Cubase12での音楽制作に欠かせない100以上の操作を
豊富な画面キャプチャーを利用して目的別に逐次解説

本書は、バージョンアップによってますます増強されたSteinberg Cubase12シリーズ(Pro/Artist/Elements/AI/LE)が有する各種機能の操作手順を、実際の音楽制作時に必ず直面するケースごとにフルカラーで解説した徹底操作ガイドです。その内容は、類書の追随を許さない高密度。操作の目的からたどっていける便利で詳細な究極の逆引きマニュアルとして活用していただけます。著者はアマチュアDTMerに抜群の信頼を誇る藤本健氏。本書でCubase12シリーズのポテンシャルを120%引き出してください。

【CONTENTS】
PROJECT START
MIDI RECORDING
AUDIO RECORDING
TRACK EDITING
MIDI EDITING
AUDIO EDITING
ROUTING & MIXING
OTHER TECHNIQUES
BUNDLE PLUG INS
APPENDIX

PROJECT START
インストールやオーディオ/MIDIインターフェイスとの接続といったプロジェクトを立ち上げる前に必要となる作業から、作業環境のカスタマイズに必要な知識、実際のプロジェクト制作で必要となる各種トラックの作成方法やテンポ、メトロノーム設定などについてを解説。

MIDI RECORDING
実際にMIDI楽器を演奏して行うリアルタイムMIDIレコーディングと、音符に相当するMIDIデータを1つ1つ書き込んでいくステップ入力の2つについて、それぞれの作業に必要となる手順と、フレーズ作成を補助するために用意されている各種機能についてを解説。

AUDIO RECORDING
実際の楽器やボーカルによる演奏をそのままオーディオデータとしてレコーディングする際の操作手順と、それを補助するために用意されている各種の機能についてを解説。また、MIDIトラックの内容をオーディオファイルに変換する手順についてもケースごとに紹介。

TRACK EDITING
トラックの表示サイズを拡大/縮小する、選択範囲を他の部分へ流用/挿入する、プロジェクト内の目的の位置へ素早く移動するなど、主にプロジェクトウィンドウ上で行うMIDI系/オーディオ系のトラックやイベントに共通したエディット操作と機能についてを解説。

MIDI EDITING
Cubase12に用意されている各種の基本的なMIDIエディット機能をはじめ、特定のMIDIデータだけをピックアップする方法、連続したコントローラーイベントの入力、プロジェクト制作時のラフスケッチとしても使えるコードトラック機能などについてを詳しく解説。

AUDIO EDITING
オーディオイベントとプロジェクトのテンポの整合をとることはもちろん、複数テイクの中からベストな部分だけを選択的につなぎ合わせるコンピングや、レコーディング後のボーカルのピッチ修正など、Cubase12の持つ優れたオーディオエディット機能についてを解説。

ROUTING & MIXING
トラックにエフェクトを適用したりトラック間でのレベルを調整するといった、ミキシング作業に欠かせない、エフェクトルーティングやサイドチェインルーティング、オートメーション書き込み、ステム/ミックスダウンファイルの書き出し操作などについてを解説。

OTHER TECHNIQUES
外部レコーディング機器との同期やOMF/SMFを介した他のDAWとの互換、MIDIコントロールデバイスを使った操作の効率化、サラウンドミックス環境の構築、マスター出力から独立したキューミックス出力の作成など、通常よりも1歩踏み込んだ操作についてを解説。

BUNDLE PLUG INS
Cubase12に付属するVSTプラグイン(VSTエフェクトとVSTi)の紹介、およびそれらに装備されている各パラメーターの基本的な役割についてを解説。Cubase12からバンドルされなくなったLoopMash、Mystic、Prologue、Spectorの継続利用方法などにも言及。

APPENDIX
環境設定の項目解説および、HINT & TIPSで紹介した知っておくと便利な使いこなし情報のタイトル、How Toで紹介したケースごとの設定操作のタイトル、本書の中で触れられているコマンド名やダイアログ名などから、目的のページを検索できるインデックスを掲載。

【目次】
PROJECT START

01 Cubase12のインストール(Windows)
02 Cubase12のインストール(macOS)
03 オーディオインターフェイスの接続設定(Windows)
04 オーディオインターフェイスの接続設定(macOS)
05 Cubase12に用意されている各種ウィンドウ
06 プロジェクト制作開始前の基本設定
07 プロジェクトウィンドウにおける基本的な操作
08 MediaBayにおける基本的な操作
09 プロジェクトウィンドウのカスタマイズ
10 MixConsoleのカスタマイズ
11 MIDIトラックの作成と設定(外部MIDI音源使用の場合)
12 MIDIトラックの作成と設定(VSTi使用の場合)
13 インストゥルメントトラックの作成と設定
14 サンプラートラックの作成と設定
15 各種オーディオトラックの作成と設定
16 グローバルトラックの作成と設定
17 テンポトラック/拍子トラックを使ったプロジェクトのテンポ/拍子設定
18 メトロノーム/プリカウントの設定
19 スナップ機能のオン/オフと基準軸の設定
20 プロジェクトテンプレートの作成と保存

MIDI RECORDING
01 リアルタイムMIDIレコーディングを行いたい
02 入力信号からあらかじめ不要なMIDIデータをカットしておきたい
03 特定の部分だけMIDIレコーディングをやり直したい
04 一定区間を繰り返しながらノンストップでMIDIレコーディングしたい
05 一定区間を繰り返しながら特定部分だけMIDIレコーディングをやり直したい
06 レコーディング前の試奏フレーズをプロジェクトに活用したい
07 リストエディターを使ってステップ入力したい
08 キーエディターを使ってステップ入力したい
09 スケールアシスタントを使って適切な音だけを入力したい
10 ドラムエディターを使ってステップ入力したい
11 スコアエディターを使ってステップ入力したい
12 連続可変タイプのMIDIデータをグラフィック入力したい ①
13 連続可変タイプのMIDIデータをグラフィック入力したい ②
COLUMN/Cubaseならではのキーエディターとドラムエディターでのノートイベント入力操作

AUDIO RECORDING
01 オーディオレコーディングを行いたい
02 レコーディング時の演奏にVSTエフェクトをかけたい(モニターエフェクト)
03 レコーディング時の演奏にVSTエフェクトをかけたい(かけ録り)
04 オーディオレコーディング時のレイテンシー対策
05 特定の部分だけオーディオレコーディングをやり直したい
06 一定区間を繰り返しながらノンストップでオーディオレコーディングしたい
07 一定区間を繰り返しながら特定部分だけオーディオレコーディングをやり直したい
08 各種オーディオファイルをプロジェクト上に読み込みたい
09 目的のオーディオファイルを素早く見つけたい(Loopブラウザー)
10 MIDIトラックの演奏をオーディオファイル化したい(外部MIDI音源使用の場合)
11 MIDIトラックの演奏をオーディオファイル化したい(VSTi使用の場合)
12 インストゥルメントトラックの演奏をオーディオファイル化したい
13 各種トラックでの演奏を一時的にオーディオファイル化したい(フリーズ)

TRACK EDITING
01 特定のトラックだけモニターしたい/モニターしない(ソロとミュート)
02 指定した位置へ素早く移動したい(マーカートラック)
03 トラック表示サイズを拡大/縮小したい(ズーム機能)
04 フォルダートラックを使ってトラックリストの表示を整理したい
05 フォルダートラックを使って複数のトラックをまとめてエディットしたい
06 トラック全体の再生タイミングを前後にずらしたい(トラックディレイ)
07 選択したイベントを他の箇所に流用したい(コピーと貼り付け)
08 選択したイベントを任意の回数だけ繰り返して流用したい(反復複製)
09 イベントを分割/結合させたい(分割ツールとのりツール)
10 イベントを隙間なく配置したい(スナップ機能)
11 イベントを目的の位置に挿入したい(範囲を広げて貼り付け)
12 イベントを削除したい(削除操作のバリエーション)
13 操作後の結果を操作以前の状態に戻したい(アンドゥ)
14 既存のプロジェクトで制作済みのトラックを現在のプロジェクトに流用したい
COLUMN/Cubase12シリーズとベストマッチするSteinberg純正オーディオインターフェイス

MIDI EDITING
01 リストエディター上に特定のMIDIデータだけを表示させたい
02 ロジカルエディターの基本操作(ロジカルエディット)
03 特定の条件に当てはまるMIDIデータだけをピックアップしたい(ロジカルエディット)
04 同じピッチ(ノートナンバー)のノートイベントの重複を解消したい
05 ノートイベントのタイミングをそろえたい(クオンタイズ)
06 ノートイベントのベロシティーをそろえたい
07 ノートイベントの長さをそろえたい(ノート長のクオンタイズ)
08 MIDIイベントの演奏のノリにスウィング感を与えたい
09 MIDIイベントの演奏のノリを別のイベントに適用したい
10 特定のノートイベントだけにコントローラーイベントを加えたい
11 MIDI演奏パートをトランスポーズ(移調)させたい
12 複数のトラックの内容を1つのトラックにまとめたい(MIDIマージ)
13 1つのトラックの内容を複数のトラックに分けたい(パートを分解)
14 コードトラックでプロジェクトのコード進行を設定したい
15 既存のMIDIトラックの演奏をコードトラックの設定に追従させたい
COLUMN/続きのコード展開をレコメンドしてくれるChord Assistant機能

AUDIO EDITING
01 オーディオイベントの内容をステレオからモノラルに変換したい
02 オーディオイベントのレベルを微調整したい(ゲイン)
03 オーディオイベントのレベルを可能な限り引き上げたい(ノーマライズ)
04 オーディオイベントからノイズ部分をカットしたい(ノイズゲート)
05 オーディオイベントからノイズ部分をカットしたい(SpectraLayers One)
06 共有コピー扱いになっているオーディオイベントを独立コピーに変換したい
07 オーディオイベントのエディットポイントを耳で確認しながら探したい(スクラブ再生)
08 オーディオイベントの開始と終了をスムーズにしたい(オートフェード)
09 オーディオイベントの開始と終了をスムーズにしたい(フェードイン/アウト)
10 オーディオイベント同士のつながりをスムーズにしたい(クロスフェード)
11 複数のトラックの内容を1つのトラックにまとめたい(バウンス)
12 複数のテイクのいいところだけをつなぎ合わせたい(コンピング)
13 オーディオイベントのテンポにプロジェクトのテンポを合わせたい
14 プロジェクトのテンポにオーディオイベントのテンポを合わせたい(タイムストレッチ)
15 プロジェクトのテンポにオーディオイベントのテンポを追従させたい(ミュージカルモード)
16 プロジェクトのテンポにオーディオイベントのテンポを追従させたい(オーディオスライス)
17 オーディオイベントの演奏のノリを別のイベントに適用したい
18 オーディオイベントの演奏のタイミングをそろえたい ①
19 オーディオイベントの演奏のタイミングをそろえたい ②
20 オーディオイベントの演奏のタイミングをそろえたい ③
21 オーディオイベントの演奏のタイミングをそろえたい ④
22 オーディオイベントの演奏のタイミングを自由に調整したい
23 オーディオイベントの内容を自由に組み替えたい
24 オーディオイベントをピッチシフト(移調)させたい
25 ボーカルや単音楽器のピッチをレコーディング後に補正したい①
26 ボーカルや単音楽器のピッチをレコーディング後に補正したい②
27 ボーカルや単音楽器のフレーズをレコーディング後に変更したい
28 ボーカルや単音楽器のフレーズからハーモニーパートを生成したい
29 オーディオイベントからコード進行を検出したい
30 ミックスダウンファイルからボーカルとオケを分離させたい
COLUMN/スマホやタブレットで動くCubase12の兄弟アプリCubasis3とCubasis LE3

ROUTING & MIXING
01 MixConsole上に特定のチャンネルだけを表示させたい
02 MixConsole上の左/右端に特定のチャンネルを常時表示させたい
03 複数のチャンネルの出力を一括操作したい(グループチャンネル)
04 複数のチャンネルのレベルを一括操作したい(VCAフェーダー)
05 各チャンネルのサウンドにEQを設定したい(チャンネルEQ)
06 既成曲のサウンド特性を任意のプロジェクトに適用したい(CurveEQ)
07 各チャンネルのサウンドのダイナミクスを調整したい(チャンネルストリップ)
08 チャンネルごとに任意のエフェクトをかけたい(インサートエフェクト)
09 複数のチャンネルに同一設定のエフェクトをかけたい(センドエフェクト)
10 全チャンネルに同一設定のエフェクトをかけたい(マスターエフェクト)
11 外部エフェクターをVSTエフェクト感覚で利用したい(外部FX)
12 外部からのオーディオ信号でエフェクトをコントロールしたい(サイドチェイン)
13 チャンネルに複数の出力先を設定して自由に切り替えたい(ダイレクトルーティング)
14 MixConsoleの設定状態を保存したい(スナップショット)
15 ミキシング操作をリアルタイム入力で記録したい
16 ミキシング操作をグラフィック入力で記録したい
17 ミキシング操作を効率よくエディットしたい
18 ミキシング操作の記録を集中管理したい(オートメーションパネル)
19 パラデータやステムデータを効率よく書き出したい
20 ステレオのミックスダウンファイルからオーディオCDを作成したい
COLUMN/これは画期的! ミキシング時の操作だけをさかのぼってやり直し可能に

OTHER TECHNIQUES
01 プロジェクトのテンポにリタルダンドやアッチェレランドを設定したい
02 キーボードショートカットに任意のコマンドを割り当てたい
03 プログラム(=音色)の指定を音色名で行いたい
04 オリジナルのドラムマップを作成したい
05 マルチアウト仕様のVSTiを利用したい
06 サンプラートラックにおける基本的な操作
07 サンプラートラックのスライス機能やLFO機能を活用したい
08 指1本でコードを演奏したい(コードパッド)
09 プロジェクトの構成をブロック単位で自由に組み替えたい(アレンジャー)
10 Cubase12を外部レコーディング機器と同期させたい(MIDIクロック/MTC同期)
11 Cubase12を外部レコーディング機器と同期させたい(MTC+MMC同期)
12 Cubase12のプロジェクトファイルを他のDAWで再生したい(OMFの書き出し)
13 他のDAWのプロジェクトファイルをCubase12で再生したい(OMFの読み込み)
14 Cubase12のプロジェクトファイルをSMFとして保存したい
15 フィジカルコントローラーを使ってミキシングしたい(対応リスト内の機種)
16 MIDIコントロールデバイスを使って操作を効率化したい(対応リスト内の機種)
17 MIDIコントロールデバイスを使って操作を効率化したい(対応リスト外の機種)
18 プロジェクトをサラウンドミックスに対応させたい
19 サラウンドミックスからステレオミックスダウンファイルを作成したい
20 ステレオ素材からVR(仮想立体音響)ミックスを作成したい
21 ミキシング用とレコーディングモニター用に別々のミックスバランスを設定したい
22 システムエクスクルーシブイベントを入力/エディットしたい
23 MIDIの演奏データから見やすいスコアを作成したい
24 動画の素材ファイルにBGMや音声、SEを加えて完成させたい
COLUMN/iOSデバイス対応のインストゥルメントアプリを外部MIDI音源に使ってみよう

BUNDLE PLUG INS
VST EFFECT
 EQ CATEGORY
 DYNAMICS CATEGORY
 REVERB CATEGORY
 DELAY CATEGORY
 DISTORTION CATEGORY
 MODULATION CATEGORY
 FILTER CATEGORY
 PITCH SHIFT CATEGORY
 SPATIAL CATEGORY
 SURROUND CATEGORY
 TOOLS CATEGORY
 MASTERING CATEGORY
VSTi
 HALion Sonic SE 3
 Groove Agent SE 5
 Retrologue 2
 Padshop 2
COLUMN/LoopMash 、Mystic、Prologue、Spectorは継続利用できるのか?

APPENDIX
環境設定項目一覧
HINT & TIPS/HOW TO一覧
COMMAND/DIALOGUE一覧

編集担当より一言

先日までSteinbergがキャンペーン価格で販売を行っていたので、このバージョンで初めてCubaseを手にした方も多いと思います。今回の『Cubase12SERIES徹底操作ガイド』の編集に当たっては、藤本さんにその辺の状況を踏まえた項目の見直しから始めてもらいました。また、Cubase12へのバージョンアップで行われた新機能の追加や、既存の機能にへの改善ポイントだけでなく、誌面の解説や画面キャプチャーは、すべての操作に対して藤本さんの作業チームと編集サイドの両方で逐一実際にその操作を行い、動作や振る舞いを愚直に検証した上で掲載してあります。まあ、そのおかげで編集作業にはとてつもない時間と手間がかかるんですけどね。でも、これだけ高価な書籍を購入してくれる読者の信頼を裏切るわけにはいきません。当方のダメ出しに根気よく対応してくださった藤本さんのおかげもあって、とても良い本に仕上がったと思いますので、ぜひご愛読ください。
(編集担当/内山秀央)