絶対に音が良くなる「ギター調整」

ルシアー駒木(著)

定価1,980円 (本体1,800円+税10%)
発売日2023.02.18
品種書籍
仕様B5変形判 / 112ページ
ISBN9784845638628

内容

自分でできる「理想の音に近づけるドライバー調整法とアイディア」

島村楽器で開催されている、「必ず音が良くなる調整会」。自分のギターを持っていくと、島村楽器ギターリペア工房の凄腕、ルシアー駒木さんがその場で調整をしてくれて、より好みに近い音が出るギターに調整してくれる、という催しです。そのルシアー駒木さんが「ギターの音を良くするために自分でできる調整」のために知っておきたいこと、基本となるノウハウなどをお伝えする本です。本書の目標はあくまでも「ギターの音色を自分の好みに寄せていくこと」。ある人には「悪いギターの音」でもある人には「良いギターの音」だったり、音の好みは個人的で千差万別。「絶対に音が良くなる=絶対にあなたの好みの音に近づく」です。そのためギターの音色ではなくギターの演奏性や音程感を向上させる目的の一般的なメインテナンスやノウハウ(ネックの反りやオクターブ調整など)は本書の対象外ですが、ドライバーを使用した著者の技法と音色変化の関係性などを学んだ結果、自分のギターを自分の好みの音色にチューンナップできるようになっていきます。

<コンテンツ>
・ギターの「良い音」って一体なんだろう?
・ギターの調整で音が変わる要素とは?
・実際のギターの調整について
・追加・交換パーツで音色を変える
etc

編集担当より一言

著者のルシアー駒木さんがまだギター作りやリペアの修行をされていた頃、師匠や先輩が調整した楽器の音に関して「変わったな」と感じる時もあれば「…変わってるのかな?」と感じる時もあったとか。でも後者の印象の楽器もお客様は「変わったねえ」という反応をするのを見て、実際の音の変化具合をデータや数値で調べたくなった駒木さん、オシロスコープなど音が波形で確認できる機材をいろいろ入手、楽器の改造・調整・パーツ交換など、リペア作業をするたびに確認してデータをとったそうです。最初はあまり作業内容と音色との明確な関連は見えなかったそうですが、データが増えていくにつれ「この作業をするとこう波形が変わる」「こう波形が変わるとこう音が変化して聴こえる」など、いろいろなことがわかってきて、その中で辿り着いた考え方や方法の中のひとつが本書で紹介しているドライバーによる調整です。作業自体は簡単でシンプル。本書を読みながら、ぜひ自分の楽器を好みの音に近づけてみてください。
(編集担当/杉坂功太)