真実のビートルズ・サウンド完全版

全213曲の音楽的マジックを解明

川瀬 泰雄(著)

定価2,200円 (本体2,000円+税10%)
発売日2017.04.13
品種書籍
仕様A5判 / 576ページ
ISBN9784845630271

『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』の章を全文公開中
https://www.rittor-music.co.jp/s/beatles/

『真実のビートルズ・サウンド完全版』ベストセラー記念対談
川瀬泰雄 × 野口広之(ギター・マガジン元編集長)

https://www.rittor-music.co.jp/pickup/detail/13803/

内容

歌って弾いて確かめるビートルズ

ビートルズの公式楽曲213曲にまつわる"WHY"と"HOW"を解明。まるでレコーディング現場に立ち会っているかのようにビートルズの音楽的マジックが明らかにされていく。読みながら思わず歌って弾いて確かめたくなる本。

「アイ・フィール・ファイン」より
実は、このイントロのジョンが一人で弾くリフに秘密がある。普通はギターで、このハーモニーは出さないという弾き方をしているのだ。これはお得情報なので、試してほしい。
まず、ギターの10フレット目で「D」の形を作る。実際に弾く弦は、3弦から6弦まで。10フレット目で作った「D」の形で、動かすのは小指だけである。これで終わりではない。ポイントはここからだ。ジョンは頭の1発目の6弦のダウン・ストローク以外の音は、アップ・ストロークで弾いている。アップ・ストロークでフレーズを弾くことによって、ハーモニーの音が違ってくるのだ。歌に入ってからは、ジョージが同じフレーズをジョンに替わって弾いている。こちらは普通に、ダウン・ストロークで弾いている。

【CONTENTS】
『プリーズ・プリーズ・ミー』
『ウィズ・ザ・ビートルズ』
『ハード・デイズ・ナイト』
『ビートルズ・フォー・セール』
『ヘルプ!』
『ラバー・ソウル』
『リボルバー』
『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』
『マジカル・ミステリー・ツアー』
『イエロー・サブマリン』
『ザ・ビートルズ』
『アビイ・ロード』
『レット・イット・ビー』
『パスト・マスターズVol.1』
『パスト・マスターズVol.2』

編集担当より一言

世の中にビートルズの本はたくさんありますが、そのサウンドや楽器の演奏の仕方を解き明かした本はないので、いつか作りたいと思っていました。そんな時に、ギター・マガジンの企画で著者の川瀬さんと知り合いました。川瀬さんは山口百恵のプロデューサーとして有名な方ですが、ビートルズ研究家としても名が通っていました。2008年には『真実のビートルズ・サウンド』という新書を上梓していたので、それをボリュームアップした「完全版」を、ということでお願いすると、快諾。ビートルズの公式楽曲213曲についてすべて書き下ろしていただきました。
著者自身がギタリストであるため、ギターの弾き方の記述には特に力が入っています。あのフレーズはこう弾いていたのか!と目から鱗が落ちる箇所がたくさんあることでしょう。ぜひ、CDを聴きながら、「歌って弾いて確かめて」いただきたいと思います。(野口広之/ギター・マガジン)