次世代ミュージシャンのオンガク活動ハンドブック

知恵とノウハウ、みんなでシェア!

永田 純(著)

定価1,980円 (本体1,800円+税10%)
発売日2013.12.24
品種書籍
仕様A5判 / 192ページ
ISBN9784845623358

内容

これが音楽シーンの新しいカタチ! 最前線で活動する36人の実例集!

「今、音楽が一番面白い」。最近、音楽好きと会うと出て来るのは、口を揃えたようにこんな言葉です。音楽業界の不振が嘆かれる一方で、さまざまなツールやサービスによって大きな可能性を手にしたミュージシャンは、独自のオンガク活動を始めています。クラウド・ファンディングを利用して全国ツアーに出る、フリーミアムで楽曲を広めてメジャー・デビューする、セルフマネージメントながら協力企業を見つけて活動の幅を広げる、 社会活動とオンガク活動を並行する......等々、ひとりひとりの状況に応じて"自分の足で立つ"活動が可能なのが、これからの時代なのです。そこで本書では、"次世代型"のオンガク活動を実際に行なっているミュージシャンを8組紹介する一方で、その活動を支えるさまざまな仕組み(音楽配信、クラウド・ファンディング、Eチケット、法律相談窓口、著作権管理団体......)も、中の人の"顔が見える形"でリストアップ。総勢36人もの実例は、きっとあなたの活動の大きなヒントになるはずです。そして巻末には、いま最も大切なセルフプロデュース/プロモーション、コピーライトについての解説も掲載。独り立ちするミュージシャンを、万全の態勢でサポートします。

【CONTENTS】
● PART1:
 CASE STUDY?それぞれのオンガク活動

クラウド・ファンディングで資金調達、全国ツアーに出たふたり組ユニット(Sleepyhead Jaimie)
ネットの腐海から高速発信するフリー上等のトラック・メイカー(tofubeats)
個人事務所をひとりで切り盛りする独立系女性アーティスト(Rie fu)
SNS、クラウド・ファンディングからアパレルまで全方位に発光するラッパー(ZEN-LA-ROCK)
34歳で"発見"され、44歳で初めて"専業プロ"となった松江在住SSW(浜田真理子)
ワン・アンド・オンリーを貫く心も演奏も自由なジャズ・ドラマー(森山威男)
ソーラー電力ライブを伝導するロック・スター(佐藤タイジ)
バンド、音楽配信、DIYフェスという3つの場所で活動を続ける"複業"ミュージシャン(飯田仁一郎)
個人ブログが発信する最新の海外デジタル音楽情報(ジェイ・コウガミ)
カルチャーと公共をつなぐカフェ・オーナーの市議会議員(森山幸治)
アーティストをサポートするフリーランス・エージェント(飯田幸子)

● PART2:
 YELLOW PAGE?オンガク活動を支える仕組みとその中の人たち

◎サービス
 TUNECORE JAPAN(野田威一郎)
 BounDEE by SSNW(蒲生徹)
 FizzKicks(村田正樹)
 OTOTOY(竹中直純)
 Peatix(原田卓)
 tixee(市村昭宏)
 CAMPFIRE(石田光平)

◎ライブスペース
 FEVER(西村等)
 WWW(名取達利)
 フクモリ(吉澤藤佳)
 曼荼羅グループ(渡部洪)

◎メディア
 ナタリー(大山卓也)
 CINRA.NET(柏井万作)
 Musicman-NET(山浦正彦)
 WIRED(若林恵)

◎相談窓口
 TOKYO BOOT UP!(渡邉ケン)
 Arts and Law(作田知樹+水野祐)
 ミュージック・クリエイターズ・エージェント(永田純)

● PART3:
 CONSIDERATIONS~よりよいオンガク活動を続けるために今考えるべきこと

◎イントロダクション
 セルフマネージメントの全体像を掴む
 これから、集中して考えるべきこと

◎プロデュースとプロモーションは表裏一体 Starring 牧村憲一

◎スタートアップのための"ID"チェックリスト

◎成功するレーベル運営のための十戒 エマニュエル・ルグラン(中川五郎訳)

◎コピーライト
 はじめに
 ヒストリー
 コンセプト
 システム
 まとめ
 等身大のJASRAC Starring 露木孝行(JASRAC会務部)
 SMPとBuffalo Daughter Starring 大野由美子(Buffalo Daughter)+舟田滋(SMP)
 クリエイティブ・コモンズの思想 Starring ドミニク・チェン(NPO法人コモンスフィア理事)

編集担当より一言

前作『次世代ミュージシャンのためのセルフマネージメント・バイブル』で自立したミュージシャンになるための考え方を示した著者が、これからのオンガク活動の実例をこれでもか!と紹介している本書は、まさに実践の書と言えるでしょう。

総勢36名、tofubeatsからJASRACまで、22歳から72歳まで、バンドマンから音楽出版社まで、さまざまな形でオンガクの現場に携わる皆さんの生の声は、明るく希望に満ちています。しかし、あらためて総勢36名……いつ終わるともしれぬ取材と文字起こしは、まるで千本ノックのようでした! 中には4時間に及ぶインタビューもちらほら……そのエッセンスを、本書にはぎゅっと詰め込んでいます。

今この時代にオンガク活動を続けるなら、絶対にチェックしておくべき1冊だと自負しています。
(出版3部/そば夫)