17のキーワードでよくわかる やさしい音楽理論

香取 良彦(著)

定価1,650円 (本体1,500円+税10%)
発売日2005.09.23
品種書籍
仕様A5判 / 160ページ
ISBN9784845612260

内容

独自の視点で音楽理論をやさしく読み解く!

とかく難しいものというイメージがある"音楽理論"。分厚い理論書を前にして途方に暮れている人、あるいは意気込んで学び始めてみたものの、途中で挫折してしまった人も多いことでしょう。本書は、そんな人たちのために「音楽理論をやさしく読み解く」ことをテーマに書かれた1冊です。よくある疑問や理解しづらいポイントを17のキーワードにまとめて解説し、気になるトピックを拾い読みするだけでもOK。「これ、よくわかってなかったんだよなぁ......」というモヤモヤを解消し、より系統的な理解をうながすヒントがたくさん詰まっています。

【CONTENTS】

■キーワード 1 音程
「長3度」と「短3度」ってどう違うんだろう?
「増」が付いたらプラス半音、「減」はマイナス半音
音程を素早く正確に知るには

■キーワード 2 倍音と協和・不協和
楽器でドの音を鳴らすと、オクターブ+5度上のソも鳴る?
協和と不協和の境目って知ってますか?
不協和音ってどんな和音?

■キーワード 3 コード(和音)
Cmaj7=「しー・まいなー・えー・じぇー・セブンス」?
Am6=「ラ・ド・ミ・ファ」だと思う人、集まれ!
CM7にC△7、Cmaj7......まぎらわしいじゃないか!
G/F......人呼んで分数コード
コードはどうして3度ずつ重ねるんだろう?

■キーワード 4 テンション
A7(+9)にE7(♭13)......+9、♭13は何の音?
その音がテンションだって誰が決めたんだいっ!?
えーっ! ルート弾かなくていいの?

■キーワード 5 スケール(音階)
転回とは、単に音を並べ替えるだけではない
チャーチ・モード(教会旋法)って何だ?
どうしてドレミファソラシドが一番偉そうなんだ?

■キーワード6 キー(調性)
調性がある、っていうのは本当は特別なことなのだ
マイナー・スケールに変種たくさんあり!
♭5つは何調?~調号から調性を素早く知るには
転調と移調ってどう違うの?

■キーワード 7 ダイアトニック・コード
"ダイアトニック"の持つ複数の意味
「この曲はスリー・コード」って、何が3つなのだ?

■キーワード 8 ファンクション(機能)
トニック、ドミナント、サブドミナントはダイアトニック系を形作る!
"解決"って......音楽にもめごとはあるのか!?
コードの"機能"とは、コード同士の関連付けのこと

■キーワード 9 □7コード
セカンダリー・ドミナントって聞いたことあるような......?
コードに裏表があるってホント?
ドミナント機能のない□7コードってあるの?

■キーワード 10 ケーデンス(終止形)
ケーデンス(カデンツ)にはどんな種類があるだろう
どうしてみんなツー・ファイブ、ツー・ファイブって言うの?
"偽終止"って終わるの?終わらないの?

■キーワード 11 モーダル・インターチェンジ
コードを「借用する」って......返さなきゃいけないの?
借用は転調とどう違う?
C(m):D♭M7(=♭II M7)の「レ♭」ってどこから来た!?

■キーワード 12 ディミニッシュ・コードと循環コード
ディミニッシュ・コードが出てきたら後ろを見ろ!
"逆循(ぎゃくじゅん)"とは循環コードの種類のことなり!

■キーワード 13 クリシェ
クリシェっておいしそうな名前なんですけど......?

■キーワード 14 代理コード/リハーモナイズ
代理コードをたくさん教えてくれーっ!
リハーモナイズにコツってありますか?

■キーワード 15 ボイシング
ボイス/ボイシングって何だ?
コードの響きを特徴付ける音、それがガイド・トーンだ!
パワー・コード!......強そうだけど??

■キーワード16 ブルー・ノート
ブルー・ノートとブルース・フレーズ、その源流を探る!
ブルース・コードってどんなコード?
ブルー・ノート♭3と♭7......マイナー・キーとの違いは?

■キーワード 17 数字と記号
A7の「ソ」はなぜ「♭7」なの?
AmキーにおけるFはどうして♭VIなの?
→や└┘の意味は何だ?

編集担当より一言

理論書っぽくない音楽理論の本が作れないか?という発想から本書の制作はスタートしました。トピックごとに拾い読み可能な構成にすることや、各テーマと連動したイラスト(マンガ)を入れるなどのアイディアはすぐに出ましたが、それを形にするのは大変な作業。しかし、著者である香取氏の豊富な知識と経験、そしてバイタリティによって、いわゆる音楽理論書のイメージとはずいぶん違ったものが出来上がったと思います。香取氏いわく「実は、算数ほどの論理性も持っていないと思う」という音楽理論がどのように料理されているか、ぜひ皆さんの目でお確かめください。(編集担当:内山)