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2018.01.31

ギター・マガジン

遠藤賢司初の著書『ちゃんとやって夢よ叫べ〜言音一致の純音楽家エンケン』(仮)が今春発売予定!

text by 坂口和樹(ギター・マガジン書籍編集部)

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 2017年10月25日、"不滅の男"こと遠藤賢司の訃報は、多くの音楽ファンに衝撃を与えた。1969年にシングル「ほんとだよ/猫が眠ってる」でデビューして以来、まわりがエンケンはフォークだ!いや、ロックだ!パンクだ!などと無意味な論評をくり広げてきたが、約50年に及ぶ膨大なキャリアで築き上げた彼の大宇宙をのぞき込めば、そんなジャンル分けが如何に陳腐なものだったのかがよく分かる。本人も、「昔、エンケンはフォークだとかロックだとかパンクだとかいろんなこと言われて・・・・・・でも俺は自分の事しかやっていない。政治も宇宙も全部ひっくるめた純粋な音楽をやりたいから、(自分のことを)純音楽家だと言ってきたんです」と語っている・・・・・・のだが、事あるごとにエンケンが口にしてきた「純音楽」とは一体どういうものなのか。

 今春に発売予定の遠藤賢司初の著書『ちゃんとやって夢よ叫べ〜言音一致の純音楽家エンケン』(仮)には、その答えを導くヒントが記されている。「オギャアと生まれたその瞬間がほんとの叫びで、それ以上のロックンロールはない。」、「"オレはお前が好きだ"ってきちっと相手の目を見ていうことが、一番の芸術だと思う。」、「日本で育って、日本語話すやつが日本でダメだったら、どこ行ってもダメだよ。」など、彼の思う純音楽の上に成り立つ言葉の数々は、音楽や芸術の道を志す者達なら思わずハッとしてしまうものばかりだ。

 また、2012年に『ちゃんとやれ!えんけん!』という作品を発表したように、「何事にも一緒懸命に臨む姿勢」を身を持って示してくれた音楽家だったように思う。一度でもライブを観たことがある人なら、エンケンが如何に音楽と誠実に向き合っていたのかを知っているだろうし、名曲「カレーライス」でも使用された生涯の相棒=マーティンD-35の痛々しい傷跡を見れば、エンケンが如何に"ちゃんとやって"きたのかは一目瞭然だろう。どんなに激しくストロークしても、普通ならまずあんな削れ方はしないものだ。D-35の傷跡には、今もエンケンの魂が宿っているように感じる。

 ‥‥というわけで、純音楽というキーワードを元に、エンケンの音楽観/人生訓がたっぷりと記された本書。この本を通し、少しでも多くの人が遠藤賢司という偉大な音楽家の作品に触れ、興味を持ってもらえたら、大変嬉しく思います。

最新情報はこちらの特設サイトにて。

https://www.rittor-music.co.jp/r/en-ken/

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