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2017.08.14

Leo Taylorインタビュー Adele、Ed Sheeranの"ヒット曲請負人"|リズム&ドラム・マガジン2017年9月号より

Interview & Text by Rhythm & Drums Magazine Translation & Interpretation by Taka Matsumoto

 メガ・セールスを記録したアデルの『21』、『25』、そして今年最大のヒット作であるエド・シーランの『Divide』......世界を席巻するこれらの作品で極上の"ハート・ビート"を提供しているのが、ここに紹介するレオ・テイラー。現在のイギリスを代表するグルーヴ・メイカーである。彼が参加するサム・シェパードのソロ・プロジェクト=FLOATING POINTSが最新作『Reflections - Mojave Desert』をリリース。この好機に初となる彼のインタビューに成功。現代の"ヒット曲請負人"にその極意を語ってもらった。

レオ・テイラー/フローティング・ポインツ

大切なことは曲の意図や流れ形を理解すること

ーアデルの「Rolling in the Deep」や、エド・シーランの「Castle on the Hill」などメガ・ヒットした曲に参加されていますが、そういう曲はレコーディングの段階で、何か予感みたいなものはあるのでしょうか?

Leo アデルのレコーディングには、間違いなくその予感はあったよ。ただ『21』がここまでヒットするとは誰も予想できなかったけどね。「Rolling in the Deep」はデモをもらった時点で、そこに入っていた彼女のヴォーカルが本当に素晴らしかったから、素晴らしい曲になることを確信していたよ。最終的な音源にもデモのヴォーカルが使われていたと思う。アデルとはジェームズ・ボンドの映画"スカイ・フォール"の主題歌のレコーディングもして、それはオスカー賞を取ったね。『25』でも「Sweetest Devotion」でドラムを叩いたけど、これもグラミーを取った。最初のアルバムが大ヒットした時点で、この先彼女がどんなことをしたってヒットするというのは感じていたよ。エド・シーランのアルバムも、レコーディングの段階ですごいものになると感じていたよ。

ー「Rolling in the Deep」には、どのような経緯で参加することになったんですか?

Leo 「Rolling in the Deep」のプロデューサーで、作曲家のポール・エプワースとは2002年くらいからの友達で、ずっと僕に仕事の依頼をくれていたんだ。それがきっかけだね。

ーアデルやプロデューサーのエドから、ドラムについて意見はありましたか?

Leo 「Rolling in the Deep」のレコーディングのときはアデルもスタジオにいたけど、僕がやったことすべてに満足してくれて、特に何も言わなかったよ。基本的にドラム・パートはポールが作ったものを僕の解釈で叩くという感じで、最初からほぼ決まってはいたんだ。

(続きはリズム&ドラム・マガジン2017年9月号にて!)


品種雑誌
仕様B5変形判 / 156ページ / DVD付き
発売日2017.07.25