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2025.07.17
フラワーカンパニーズの名曲が絵本に! 書籍『歌詞(うた)の本棚 深夜高速』刊行を記念し、フラカン鈴木圭介&イラストレーター丹下京子によるトークイベントを開催!
楽曲の歌詞に着目し、人気のイラストレーターが自らのフィルターを通してその世界観を絵本として再構築するプロジェクト、"歌詞(うた)の本棚"。その第4弾として2025年7月11日に発売されたのが『深夜高速』(リットーミュージック刊)だ。それから2日後の7月13日、渋谷のHMV&BOOKS SHIBUYAにて、作詞及び作曲をしたフラワーカンパニーズのボーカル・鈴木圭介と、イラストレーターの丹下京子による発売記念サイン会&トークショーが行われた。司会は音楽評論家のスージー鈴木。
丹下京子が描く人物の"表情"に惹かれた鈴木圭介
イラストレーターを丹下京子に依頼したのは鈴木圭介本人であるという話題から、トークはスタート。
「北野武さんの『浅草迄』の表紙の絵が印象に残ってて、名前を調べたら丹下さんで、もしできればということでお願いしたんです」
鈴木はこの表紙に描かれた男性の目つきと猫背な感じ、そして水墨画のような線が良かったと語る。トークは次に、どのようにして歌から絵本の物語を構築したのかという話に。丹下は、「深夜高速」自体はもともと知っており、それゆえに「皆さんのイメージを壊しかねないのでちょっと荷が重い」とも感じたそう。それでも担当編集者と打ち合わせを重ねることで歌詞に対する理解が深まり、描くことを決意したという。
「この曲を愛している人たちが自分の人生に投影する物語みたいなものを、いろんな世代の人が見てもきっと感じることができるだろうと思って。学生時代に何か途方もない夢を見る男の子と女の子を主人公に、まさにこの曲が発売された時期(2004年)ぐらいの設定にして、その頃の学生だった子たちがどんなふうに成長していくか、夢を持ってどういう風に成長していくかっていうのを、辿っていくという時系列になっています」(丹下)
「その表情がね、すごくいいんですよね。武さんの本の表紙にも通じるところがある、なんか世の中をひねた感じで見てるというか、特に女の子のほうは口が笑ってないんですよ。この感じの表情をされると、たまんないっすね。グッときちゃうなっていう感じですよね」(鈴木)
また司会のスージーが「フラカンの聖地巡礼ができる場所」として紹介したのが、名古屋にある古着屋。20代前半の頃、丹下は自らが名付けた"昭和ストアー"という店でアルバイトをしており、その店にフラカンのメンバーが足繁く通っていたという事実が、当日の楽屋打ち合わせの際に発覚したのだ。共に名古屋出身である2人には、不思議な縁があったということになる。
「僕ら全員がよくそこで服を買い出ししていたんです。フラワーカンパニーズってフラワームーブメントのフラワーで、要は70年代のヒッピームーブメントなのでラッパズボンみたいなの履きたかったんです」(鈴木)
「そういうのをお店に並べてマネキンにコーディネートして"買ってくれる人いるかな"って。だからそんなにたくさん買ってくれていた人がいたなんて嬉しい」(丹下)
7月16日には新曲「ただいま実演中」と「ピュアな匂いがチョイナチョイナ」が配信され、9月20日には『フラカンの日本武道館Part2~超・今が旬~』を控えている鈴木。
「今すごく調子が良くて、バンド自体がノッてる時期だと思います。僕もすごく調子が良くてライブ楽しいし、曲作ってても結構できるし。パンドみんなもいい感じになってると思うので、やるなら今じゃないかっていうことで」(鈴木)
トークは他にも、今やフラカンの代表曲となった「深夜高速」誕生の話から、互いの作品に対する思い、高校時代の思い出話まで多岐にわたった。笑いと拍手の中、約45分間にわたるトークショーは大いに盛り上がり、続いてサイン会に。鈴木、丹下の両名が、訪れたファンのひとりひとりとしっかり目を合わせ、笑顔で会話をする姿が印象に残った。
Text by 小林良介
Photo by 星野 俊
PROFILE
鈴木 圭介(すずき・けいすけ)
ロックバンド、フラワーカンパニーズのボーカル。1969年生まれ。1989年、現メンバーと地元名古屋でフラワーカンパニーズを結成、1995年メジャー・デビュー。2001年にメジャーを離れ、全国を機材車で駆け巡り、年間100本近いライブ活動を展開。高いライブパフォーマンスと「深夜高速」など聞き手の心を揺さぶる楽曲が話題になり、2008年に2度目のメジャー契約を果たす。2015年には初の日本武道館ワンマンライブを敢行し満員の観客を集めた。2017年より自主レーベルを設立して再びインディーズへ。2025年9月20日、自身2度目の日本武道館公演『フラカンの日本武道館 Part2 ~超・今が旬~』を開催する。
丹下 京子(たんげ・きょうこ)
名古屋生まれ名古屋育ち。愛知県立芸術大学デザイン科卒業。峰岸塾修了。TIS会員。TVCMプランナー兼イラストレーターを20年ほど続け、その後フリーランスに。雑誌『イラストレーション』(玄光社)The Choice入選 (和田誠選)、『HBファイルコンペ』藤枝リュウジ特別賞、『講談社出版文化賞』さしえ賞、『TIS公募展』入選など。新聞、書籍、雑誌、パッケージ、広告、webなど幅広いジャンルで活動中。俳句、落語、音楽、海外ドラマが好き。
―楽曲の歌詞に着目し、人気のイラストレーターが自らのフィルターを通して、その世界観を絵本として再構築するプロジェクトー
■"歌詞(うた)の本棚"シリーズ/新刊
書名:『深夜高速』
著者:鈴木圭介(著)、丹下京子(絵)
定価:2,200円(本体2,000円+税10%)
発売:2025年7月11日
発行:リットーミュージック
商品情報ページ:https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3125317101/
■"歌詞(うた)の本棚"シリーズ/既刊
書名:『WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント~』
著者:小室哲哉(著)、toshimaru(絵)
定価:1,980円(本体1,800円+税10%)
発売:2024年5月14日
発行:リットーミュージック
商品情報ページ:https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3123343010/
書名:『愛は勝つ』
著者:KAN(著)、イヌイマサノリ(絵)
定価:1,980円(本体1,800円+税10%)
発売:2023年7月12日
発行:リットーミュージック
商品情報ページ:https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3123317106/
書名:『情熱の薔薇』
著者:甲本ヒロト(著)、ダイスケ・ホンゴリアン(絵)
定価:1,980円(本体1,800円+税10%)
発売:2022年12月10日
発行:リットーミュージック
商品情報ページ:https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3122317107/
【株式会社リットーミュージック】https://www.rittor-music.co.jp/
『ギター・マガジン』『サウンド&レコーディング・マガジン』等の楽器演奏や音楽制作を行うプレイヤー&クリエイター向け専門雑誌、楽器教則本等の出版に加え、電子出版、映像・音源の配信等、音楽関連のメディア&コンテンツ事業を展開しています。新しく誕生した多目的スペース「御茶ノ水RITTOR BASE」の運営のほか、国内最大級の楽器マーケットプレイス『デジマート』やTシャツのオンデマンド販売サイト『T-OD』等のWebサービスも人気です。
【インプレスグループ】https://www.impressholdings.com/
株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:松本大輔、証券コード:東証スタンダード市場9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」「航空・鉄道」「モバイルサービス」「学術・理工学」を主要テーマに専門性の高いメディア&サービスおよびソリューション事業を展開しています。さらに、コンテンツビジネスのプラットフォーム開発・運営も手がけています。
以上
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【本件に関するお問合せ先】
株式会社リットーミュージック 広報担当
E-mail: pr@rittor-music.co.jp