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2023.08.16

総勢20名以上のキャスト・スタッフが明かす実像とは? 貴重な資料も多数掲載の書籍 『実相寺昭雄の冒険 創造と美学』(八木毅 著)が8月25日に発売

 インプレスグループで音楽関連のメディア事業を手掛ける株式会社リットーミュージック(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松本大輔)内で文芸・カルチャー関連を扱う出版レーベル立東舎は、『実相寺昭雄の冒険 創造と美学』(八木毅 著)を2023年8月25日に発売します。
 本書では実相寺監督と現場を共にしたキャスト・スタッフ総勢21名がそれぞれの監督像を明かしているのですが、年代や関係性などによってその像はまちまちで決して収斂することはありません。それは著者の八木毅監督としても覚悟の上で、実相寺曼陀羅の中でさまざまな探索をした1つの報告書が本書という形として残されたのです。優しくて残酷、楽しくて深い、奇才であり鬼才、語り得ぬ存在、実相寺昭雄とはなにか? それを知ることは決してないでしょう。けれど、この本はそれを追求しました。
 また『映画撮影』(1970年)に掲載された稲垣涌三カメラマンの「撮影報告 無常」のほか、八木監督による「『ウルトラマンダイナ』「怪獣戯曲」〜円谷プロ側スタッフの視点から」、さらには実相寺監督の筆になる「ペコちゃん」「コダイのシシィ」、そして本人インタビュー「My Favorite Things」といった記事が再掲載されているのも本書の読みどころとなっています。晩年に書き留められた「夢日記」や直筆コンテ、初出写真などの貴重な資料と併せ、茫洋たる実相寺ワールドをさまよう羅針盤(ただし罠あり)としてぜひご活用ください。

■書誌情報
書名:実相寺昭雄の冒険 創造と美学
著者:八木毅
定価:2,750円(本体2,500円+税10%)
発売日:2023年8月25日
発行:立東舎/発売:リットーミュージック
商品情報ページ https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3720317429/

CONTENTS
PART1 60年代〜
寺⽥農 やっぱり世の中がバカバカしくなってきたんじゃないのかな?
毒蝮三太夫 「学校の先生」じゃなくて「逆光の先生」だよ
桜井浩⼦ 実相寺さんと私の関係が一番良好だったのは『怪奇大作戦』のころなの
内野惣次郎 私たち子どもは普通の監督さんという意識でしたね
ひし美ゆり⼦ 演技をつけないから逆に自然体の画が撮れるのよね
愛まち⼦ 自由にやらせていただいたので、それがよかったのかもしれないです
栗塚旭 やれる実験は全部やってみようとしていた。そんな印象です
野⼝多喜⼦ 『風』の実相寺さんのときは、私らもやっぱり余裕がなかったよ
稲垣涌三 実相寺さんには「優しさ」がとてもあったんです
宍倉徳⼦ いろいろな偉人や奇人とかかわったけど(笑)、それは監督のおかげですよ

PART2 70年代〜
中堀正夫 監督は日本のことを探っていた。「滅びてしまえ」と思っていたかもしれないけど
都築⼀興+皆元洋之助 現場としては嫌な現場じゃなかった。僕らは楽しんでやっていたと思います

PART3 80年代〜
嶋⽥久作 期待されていたら、それを違う方向に外す。だから天邪鬼なんです
佐野史郎 俳優のリアルな体がないと嘘になってしまう。その肉体を実相さんはなにより求めていた
油⾕岩夫 音楽を追っているときの監督は、本当に楽しそうだったな
赤澤環 いろいろな監督とご一緒していますけど、心に残っている一番の監督かな

PART4 90年代〜
髙橋巖 図像と空間を認識する能力はやっぱりすごかった。ちょっとサヴァンっぽいんだよね
勝賀瀬重憲 とにかく俳優さんの動きには、全く口を出さない

PART5 00年代〜
⼩林雄次+⼋⽊毅 『ウルトラマンマックス』の「胡蝶の夢」「狙われない街」ができるまで

実相寺昭雄のパノラマ館

コラム
撮影報告 無常 稲垣涌三
ペコちゃん 実相寺昭雄
コダイのシシィ 実相寺昭雄
『ウルトラマンダイナ』「怪獣戯曲」〜円谷プロ側スタッフの視点から 八木毅
My Favorite Things 実相寺昭雄

PROFILE
八木毅(やぎ・たけし)
早稲田大学シネマ研究会で映画を研究し、卒業後に円谷プロダクションに入社。高野宏一特技監督、満田かずほ(=のぎへんに斉)監督に師事し、監督、特技監督、プロデューサーとなる。代表作に『ウルトラマンマックス』『ULTRASEVEN X』『大決戦!超ウルトラ8兄弟』『ウルトラマンガイア』『ウルトラQ dark fantasy』『都市伝説セピア』『SD ガンダムフォース』など。2007年に独立して現在はフリー。近年では北米のnaroプロジェクトで脚本・監督として新作『AKARI』(2023年のファンタジア国際映画祭招待作品)を製作し、またnaro特撮講座など海外でも複数のプロジェクトが進行中である。著書に『ウルトラマンマックス 15年目の証言録』『ウルトラマンティガ 25年目の証言録』『ウルトラマンダイナ 25年目の証言録』『ULTRASEVEN X 15年目の証言録』『特撮黄金時代 円谷英二を継ぐもの』がある。


【立東舎】 http://rittorsha.jp/
立東舎は文芸、マンガほか、さまざまな分野のポップカルチャーを紹介する出版活動を展開中。「乙女の本棚」などの好評シリーズのほか、手塚治虫、谷ゆき子らの幻のマンガの復刻などで感度の高い読者の話題を集めている出版ブランドです。

【株式会社リットーミュージック】https://www.rittor-music.co.jp/
『ギター・マガジン』『サウンド&レコーディング・マガジン』等の楽器演奏や音楽制作を行うプレイヤー&クリエイター向け専門雑誌、楽器教則本等の出版に加え、電子出版、映像・音源の配信等、音楽関連のメディア&コンテンツ事業を展開しています。新しく誕生した多目的スペース「御茶ノ水RITTOR BASE」の運営のほか、国内最大級の楽器マーケットプレイス『デジマート』やエンタメ情報サイト『耳マン』、Tシャツのオンデマンド販売サイト『T-OD』等のWebサービスも人気です。

【インプレスグループ】https://www.impressholdings.com/
株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:松本大輔、証券コード:東証スタンダード市場9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」「航空・鉄道」「モバイルサービス」「学術・理工学」を主要テーマに専門性の高いメディア&サービスおよびソリューション事業を展開しています。さらに、コンテンツビジネスのプラットフォーム開発・運営も手がけています。

以上
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【本件に関するお問合せ先】
株式会社リットーミュージック 広報担当
E-mail: pr@rittor-music.co.jp