MAGAZINES

ギター・マガジン 2022年8月号

定価990円 (本体900円+税10%)
発売日2022.07.13
品種雑誌
仕様A4変形判

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内容

特集:スタジオ・ギタリストの仕事
往年の名曲から現代の音楽シーンまで

音楽制作の現場を支える名手たちの技

古今東西で星の数ほどの楽曲が世に放たれてきたポピュラー・ミュージックの世界。その表舞台に立ってスポットライトを浴びるのはシンガーなどのいわゆるアーティストと呼ばれる存在だが、いつの時代も、その舞台裏には人知れず仕事をこなすスタジオ・ギタリストの姿がある。卓越した技術を持ち、多彩な音楽性に精通し、初見の楽曲に対して短時間で的確なプレイを刻み込む。その技はまさに職人芸と称するべきだ。今回の特集では人間国宝級の大名手から、現代の日本音楽シーンで活躍する若手まで、そんなスタジオ・ギタリストたちの名仕事をご紹介。


■ラリー・カールトンが語るスタジオ・ワークの日々
ソロ・ワークでの輝かしいキャリアだけでなく、スティーリー・ダンやジョニ・ミッチェル、マイケル・ジャクソン、ビリー・ジョエルなど、一流アーティストの作品におけるセッション・ワークでも素晴らしい演奏を残してきたレジェンド、ラリー・カールトン。今回は6月上旬にビルボード横浜・東京・大阪での来日公演を果たしたラリーに、若き情熱を燃やしたスタジオでの日々について話を聞いた。


■職人スタジオ・ギタリストの技を味わう最高の1曲

往年の伝説的スタジオ・ギタリストによる参加作品の中から、各人のスタイルが十二分に発揮された"最高の1曲"を抜粋して紹介! 彼らが貢献した膨大な名曲の数々を知るための足がかりとして活用してほしい。

デヴィッド・T.ウォーカー
フィル・アップチャーチ
エイモス・ギャレット
コーネル・デュプリー
エリック・ゲイル
スティーヴ・クロッパー
ジェフ・バクスター
ラリー・カールトン
リー・リトナー
デヴィッド・ウィリアムス
レイ・パーカーJr.
ジェイ・グレイドン
デヴィッド・スピノザ
マイケル・ランドウ
スティーヴ・ルカサー
ジミー・ジョンソン
トミー・テデスコ
ワー・ワー・ワトソン
レオ・ノセンテリ
ダニー・コーチマー
クリス・スペディング
ビッグ・ジム・サリヴァン
ティーニー・ホッジス


■ニッポンの偉大なスタジオ・ギタリスト略史 1970年代-1990年代
日本の大衆音楽の黄金期とも言える70年代から90年代、すなわち歌謡曲、そしてJ-POPの時代。その舞台裏で一級品の仕事を残した、偉大なスタジオ・ギタリストたちの歴史をおさらいしよう。


■気鋭ギタリストに聞くスタジオ・ワーク最新事情
ここからは現代の日本音楽シーンで活躍する5人のギタリストが登場。レコーディングやライブ・サポートの仕事を始めたきっかけや普段の活動の様子、そして使用機材などの話を通して、スタジオ・ワーク最前線の事情に迫る!

有賀教平
佐々木"コジロー"貴之
真壁陽平
小川翔
外園一馬


■古屋創太郎 『NHKのど自慢』のギタリストに聞く舞台裏
なんと放送開始は1946年、日本国民の誰もが知っているであろう長寿番組の『NHKのど自慢』。歌唱する出演者もさることながら、それ以上にバック・バンドが気になってしまうギター・ファンも多いのでは? ということで、今回は同番組の関西収録でのバンドでギタリストを務める古屋創太郎に、舞台裏の話を聞いてみた。


■K-POPのギタリスト事情~BTS編~
BTS、TWICE、BLACKPINK、aespaなどなど、今やアジア圏だけでなく世界を席巻しているK-POP。JYP EntertainmentのJ.Y. Park(パク・ジニョン)や、HYBEの"hitman"bang(パン・シヒョク)など、プロデューサーにクローズアップされることは多々あるが、カラフルな楽曲に色を付けるギタリストにスポットライトが当たることはほとんどなく、日本に住む私たちがその素性を知ることは難しい。そこで今回はBTSの楽曲制作やライブ・サポートに参加したスタジオ・ギタリストにフォーカスし、どのような人物がギターをプレイしているのかを探っていこう。


■GM SELECTIONS(※電子版には収録されておりません)
・「Peg」スティーリー・ダン


■ジャック・ホワイト
フジロックの来日も決定しているジャック・ホワイトが、このたび2枚の新作『Fear Or The Dawn』と『Entering Heaven Alive』を発表した。前者が爆発的なロック・サウンド、後者がアコースティック寄りの世界観と、それぞれ実に楽しめる作品だが、必殺技の耳に残るリフといい、エキセントリックから端正な感じまで弾き分けるソロといい、アコースティック・ギターの流暢な指弾きといい、ギタリスト=ジャック・ホワイトとしての存在感は凄まじいものがある。そして何より、本人が"顔面に迫るような音"と形容する、ド派手で、ぶっとく、かつキッチュな魅力も含むディストーション・サウンドがただただカッコいいのだ。近年はペダル開発にも注力し、音作りの鬼としても知られるジャックだが、このたび久しぶりに彼への単独インタビューが実現。たっぷりと話を聞いたのでぜひお楽しみあれ。


■The Axis' Gear
・山下達郎&佐橋佳幸

・ラリー・カールトン


■初心者も安心、プロも納得の高品質! 10万円以下ギター・セレクション
近年、手ごろな価格ながら優れた品質のギターが増えてきた。それは各ブランドが製作工程や素材に創意工夫を図ってきたからにほかならない。今回は、ビギナーでも手に入れやすい価格かつ、精細にビルドされて高いプレイアビリティを持つエレキ・ギター&アコースティック・ギターを計18本紹介。中~上級者にとっても、自宅からステージまで活躍してくれる能力を持ったラインナップとなっている。ギタリストの有賀教平に試奏してもらい、インプレッションを語ってもらった。最初の1本、次の1本を選ぶ際の参考にしてみてほしい。


■奏法企画:デヴィッド・T.ウォーカーに学ぶ歌うオブリ&バッキング・スタイル
現代のネオソウルの系譜にもつながる往年のソウル/R&B畑のギター・スタイル。その源流を形成したレジェンドたちの中でも一際輝きを放っていたのが、名手デヴィッド・T.ウォーカー(以下、デヴィT)だ。その表情豊かな艶っぽいギター・プレイの中でも、歌に寄り添いながらスマートに絡んでいくオブリガートの数々は絶品。本特集は、"歌伴"の極意とも言えるオブリガートの妙技にスポットを当て、バッキング・プレイのセンス向上につなげようというブラッシュアップ企画。往年のソウル/R&Bファンも、ネオソウルが大好きなZ世代も、デヴィTの妙技をお手本に。目指せソウル・マナーのオブリ名人!


■INTERVIEW
・デレク・トラックス

・ジョン・スコフィールド

・Michael Kaneko

・白井眞輝([Alexandros])


■PICK UP
・Old Blood Noise Endeavors

・UAFX DREAM '65 REVERB-AMP
・BOSS GX-100で作るサウンド・レシピ
・フェンダー・プレイヤー・プラス


■連載
・トシ矢嶋のLONDON RHAPSODY
・横山健の続・Sweet Little Blues
・トモ藤田の"ギターは一日にして鳴らず!"
・9mm滝のまたやっちゃいました~世界の滝工房から
・短期集中連載:電気で解き明かすギター・サウンド
・工房Pathギタマガ出張所


■GM FINGER-BOARDS
・崎山蒼志の"未知との遭遇"
・マーク・スピアー(クルアンビン)の「此処ではない何処かへ」
・Songster
・古今東西カッティング名手列伝
・まほガニの木材探訪
・ピクトグラムで愛でるギター・パフォーマンスの世界
・Pedal Dig月報
・ジャキーン!~『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』番外編
・わが心の愛聴盤。第8回:TAIKING


■NEW PRODUCTS REVIEW
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