MAGAZINES

ギター・マガジン 2021年12月号

定価980円 (本体891円+税10%)
発売日2021.11.12
品種雑誌
仕様A4変形判

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内容

特集:鈴木茂とはっぴいえんど

『風街ろまん』から50年。
天才ギター少年が歩んだ、忘れ得ぬ3年間。

細野晴臣、大瀧詠一、松本隆、鈴木茂によるバンド、
はっぴいえんど。
彼らはわずか3年間の活動で日本のロックの礎を築き、
解散後はそれぞれ第一線で邦楽ポップスを牽引していった。
いわば、伝説のバンドだ......と、ここまでは有名なお話。
本誌が声を大にして言いたいのは、
"はっぴいえんどは日本が誇る屈指のギター・バンドだ"ということ。
その担い手こそ今号の主人公、鈴木茂である。
加入時は弱冠17歳。"天才ギター少年"と言われた彼は、
あの個性の塊たちが作る世界をヴィヴィッドに彩ってみせた。
バンドが残した名作『風街ろまん』から、今年で50年が経つ。
本誌は、鈴木茂というギタリストとはっぴいえんどの価値をもう一度、
我々なりのやり方で見つめ直してみたいと思い立った。
そこで鈴木に8時間を超える異例の取材を決行、
はっぴいえんどに関するすべてを語ってもらうことにした。
鈴木茂のはっぴいえんどに対する強い情熱と愛情を、
ページをめくりながら読み取っていただければ幸いである。

■まえがき

■特別寄稿:細野晴臣

■鈴木茂、オリジナル3作品を語り下ろす

さて、ここから本特集の大目玉。『はっぴいえんど』、『風街ろまん』、『HAPPY END』の3作品を本人に振り返ってもらう。合計31曲すべての楽曲を改めて聴き返しながら、全曲をじっくりと語り尽くす。

・『はっぴいえんど』本人全曲解説/フレーズ解説

・『風街ろまん』本人全曲解説/フレーズ解説

・『HAPPY END』本人全曲解説/フレーズ解説

■新作『SKYE』と鈴木茂のこれから。

鈴木茂がはっぴいえんどの前に組んでいたバンド、"SKYE"がなんとデビュー・アルバムを発表した。オリジナル・メンバーの小原礼(b)と林立夫(d)に加え、キャラメル・ママの盟友=松任谷正隆(k)が加入。全員が日本のシティ・ポップにおける超重要人物、まさに大型新人バンドの誕生である。絶妙にシティな感覚に満ちたカントリーやロックンロール、芳醇なバラードなどを収録した新作について、その思いを聞こう。そして、これからの音楽活動についても語ってもらった。

■コラム:再結成ライブと「驟雨の街」

■コラム:ライブ盤で楽しむリアレンジの妙味とおすすめ名演。

■はっぴいえんど在籍時の鈴木茂のイイ仕事!

ここでは、はっぴいえんど在籍中の鈴木茂が参加した、珠玉のセッション・ワークを一挙紹介。バンド初期からサポートを務める岡林信康やエンケンを始め、今も多くの人に愛される名作の数々をピックアップ!

■コラム:はっぴいえんどのシングル3枚

■鈴木茂の愛用機材

ここからは、鈴木茂がはっぴいえんど時代に使用した機材を『はっぴいえんど』(70年)、『風街ろまん』(71年)、『HAPPY END』(73年)という3枚のアルバムごとに分けて紹介していく。残念ながら中には現存していない機材も多いが、50年近くも所有し今も大事に使い続けている1965年製ファイアーバードVと1969年製テレキャスターを、今回は特別に計測させてもらった。弦高のセッティングや貴重な内部の写真など、ぜひチェックしてほしい。

■鈴木茂の最新ライブ機材を訪ねて

■GM SELECTION(※電子版には収録されておりません)
・「はいからはくち」はっぴいえんど
・「花いちもんめ」はっぴいえんど
・「氷雨月のスケッチ」はっぴいえんど

■STUFF『Live At Montreux 1976』 職人集団の"エピソード・ゼロ"

1970年代半ばに結成され1980年代初頭に空中分解してしまうまでに、3枚のスタジオ盤と2枚のライブ盤を残したスタッフ。超売れっ子のスタジオ・ミュージシャンが集ったまさに玄人集団だったわけだが、蓋を開けてみれば耳馴染みの良いR&Bサウンドで、本国アメリカ(特に東海岸)を始め世界各国の音楽ファンを魅了した。2008年に発掘された『Live At Montreux 1976』は彼らのアルバム・デビュー直前のライブ音源&映像で、まさに"ツイン・ギターがフロントのR&Bインスト・バンド"的なサウンド。冬の到来前に、コーネル・デュプリーとエリック・ゲイルという2人の名手のプレイに胸を熱くしようじゃないか!

■未知なる響きとの遭遇 変則チューニング20連発!

ギターは6弦から【EADGBE】と並べるレギュラー・チューニングが定型。だが、古来よりロック界ではいくつもの変則チューニングが用いられ、そして現在でも先進的なプレイヤー達が独自の調弦スタイルを生み出し続けている。本特集はそうした変則チューニングのバリエーションを、定番のオープン・チューニングからモーダル系、ドロップ系、そして斬新なオルタナティヴ系まで幅広く紹介していくデータ・ベース的な企画だ。さぁ、この特集をガイドに変則チューニングの深遠なる世界に飛び込んでみよう。きっと未知なる響きと出会えるはず!

■ローランドGR-500/GS-500 日本初のビンテージ・ギター・シンセ

ローランドのGR-500/GS-500というギター・シンセサイザーをご存知だろうか? ギター型のコントローラー(GS-500)をシンセサイザーの音源部分(GR-500)に繋ぎ、サウンドを操作するという、いわゆるギター・シンセの始祖とも言うべきモデルである。今回は、70年代の日本で生まれたこのGR-500/GS-500の複雑な機構について、詳しく解説していこう。

■INTERVIEW
・トム・ミッシュ

■PICK UP
・Ken Stratocaster Galaxy Red 2021
・FINAL FANTASY XIV Stratocaster
・IK Multimedia AmpliTube X-GEARシリーズ

■連載
・俺のボス/カナ(CHAI)
・トシ矢嶋のLONDON RHAPSODY
・Galaxy to Galaxy 第1回:アーニー・アイズレー(アイズレー・ブラザーズ)

・工房Pathギタマガ出張所
・横山健の続・Sweet Little Blues
・9mm滝のまたやっちゃいました~世界の滝工房から
・Opening Act/森大翔

■GM FINGER-BOARDS
・崎山蒼志の"未知との遭遇"
・マーク・スピアー(クルアンビン)の「此処ではない何処かへ」
・Songster
・古今東西カッティング名手列伝
・まほガニの木材探訪
・ピクトグラムで愛でるギター・パフォーマンスの世界
・Pedal Dig 月報
・ジャキーン!~『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』番外編
・我が心の愛聴盤。/第1回:コリー・ウォン
・それゆけ!ギタマガ探偵曲

■NEW PRODUCTS REVIEW
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