MAGAZINES

サウンド&レコーディング・マガジン 2019年10月号

定価998円 (本体907円+税10%)
発売日2019.08.24
品種雑誌
仕様B5変形判 / 244ページ

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内容

■巻頭インタビュー
ENDRECHERI

■巻頭インタビュー
ENDRECHERI
堂本 剛の唯我独尊ナラリアン・ファンク

昨年、ENDRECHERI(エンドリケリー)としてアルバム『HYBRID FUNK』をリリースした堂本 剛。シングル『one more purple funk... - 硬命 katana-』を経て、早くもニュー・アルバム『NARALIEN』発表と相成った。自ら楽曲制作/サウンド・プロデュース/ボーカル(曲によってはギターやベース)を担当し、彼のアイデンティティである"奈良人が鳴らすファンク"をテーマに、トラックはさらに無秩序化。志を共にするミュージシャンたちと鳴らした最高のグルーブへ、奇抜なフレーズや加工を重ねたボイスが自由に乗せられていき、異形のファンクを聴かせてくれる。最大公約数的エンターテインメントの真逆を行く、"自分が作りたい音楽を作る"と明言したアーティスト魂にあふれる作品だ。とはいえ間口の狭いサウンドになっているわけではなく、本誌読者であればむしろその格好良さを感じられるはず。堂本 剛と録音&ミックスを手掛けたエンジニア福田聡氏にロング・インタビューを敢行した。



■特集
伝統×革新が調和するDAW
MOTU Digital Performer 10

MIDIシーケンサーのPerformerから始まり、DAWとして長い歴史を持つDigital Performer。DAWのパイオニア的存在としてのノウハウが詰め込まれ、今年ついにバージョン10となった。これまでの操作体系は維持しつつも、現代の制作環境を考慮して盛り込まれた機能も多く、今まで以上に多くのユーザーにアプローチできる仕様になっている。クリップウインドウ、オーディオ・ストレッチ機能、VCAフェーダー、コンテンツブラウザ......など、追加された多彩な機能はどのようにして制作の上で活躍してくれるのか気になる方も多いだろう。本特集では、Digital Performerを長年愛用している作編曲家/キーボーディストの渡部チェル氏が新機能たちを解説するとともに、実際の曲制作での使用法も紹介。伝統の操作性と革新的な機能が調和したDAW=Digital Performer 10の実力を見ていこう。



■特別企画①
ボーカルを生かすサイド・チェイン活用術

昨今の音楽制作において、もはや欠かせない手法となっているサイド・チェイン・コンプ。キックが鳴る瞬間にほかの音が小さくなる"バウンシー"なサウンドは、ダンス・ミュージックやテクノ、ヒップホップなどのクリエイター/エンジニアであれば知らない人はほとんど居ないでしょう。今回はそんなサイド・チェインの歴史から設定方法などを簡単に振り返るとともに、キックではなくボーカルをトリガーとしたサイド・チェイン活用術をお届けします。解説は、世界基準のダンス・ミュージックを奏でるAmPmなどを手掛ける音楽プロデューサー/ミックス・エンジニアのAtsushi Asada氏。近年のプラグインを駆使し、これまでとは一味違うサイド・チェイン・テクニックを、ぜひ自身の音楽制作へ取り入れてみてほしい。



■特別企画②
AIプラグインがもたらす魔法

AI(Artificial Intelligence)=人工知能がさまざまな分野に浸透してきている。音楽制作の世界も、もちろん例外ではない。最近ではAIによる作曲も話題になっているが、現実的なのは音声処理におけるAIの利用、すなわちプラグイン・エフェクトにAIが搭載され、ソースに最適な処理を提示してくれるという分野だ。特にこの分野の先駆けと言えるIZOTOPEのチャンネル・ストリップNeutronが、先ごろ最新バージョン3に進化。ミックス・バランスまでもソフトウェアが提示してくれるようになった。他方、海外で話題を呼んでいたSONIBLEのAIプラグインが日本に上陸。こちらもEQやコンプという" 普段使いのツール"にAIが搭載されている。これらのプラグインによって、ミックスのワークフローはどのように変わるのか? 開発者へのインタビューとレビューによって、AIがかける魔法の秘密をのぞいてみたい。



■PRODUCER INTERVIEW
◎クーク・ハレル

"ボーカル・プロデューサー"という職業が存在する。それは、ボーカル・レコーディングからディレクション、テイク編集、ラフ・ミックス作成までを手掛ける仕事のことだ。今回は、これまでに5度のグラミー受賞を成し遂げているボーカル・プロデューサー、クーク・ハレルに話を伺った。彼は2000年代にボーカル・プロデューサーの役割を確固たるものにした人物だ。携わったアーティストは、リアーナ、ケイティー・ペリー、ジャスティン・ビーバー、ビヨンセ、セリーヌ・ディオン、カニエ・ウェスト、ケンドリック・ラマーなど枚挙にいとまがなく、携わった楽曲は今やヒット・チャートのそこかしこで容易に見つけ出すことができる。最前線でトップに立つボーカル・プロデューサーのレコーディングが具体的にどのように進行されているのか。そもそも、ボーカル・プロデューサーが大ヒットを作り出すというのはどういった取り組みなのか?自身の哲学や手法を幅広く聞いていくことで、彼が"当代随一"とまで言われる理由が明らかになった。

■コンサート見聞録
◎FUJI ROCK FESTIVAL '19

■PEOPLE
◎AA=
◎WONK
◎COLDFEET
◎For Tracy Hyde



■Beat Makers Laboratory
◎ドントDJ
◎RHYME

■REPORT
◎STAR ISLAND 2019
◎音響設備ファイル~ブレックスアリーナ宇都宮
◎東京音楽大学 中目黒・代官山キャンパス
◎Rock oN Monthly Recommend FOCUSRITE Scarlett Series
◎スタジアムの音を変えるDeltaQスピーカー BOSE ArenaMatch
◎TASCAMが設計ノウハウの粋を集めたSeriesオーディオ/MIDIインターフェース
◎製品開発ストーリー SHURE TwinPlex
◎音楽制作のための"原音忠実"を貫くACOUSTIC REVIVEケーブル
◎GENELEC The Ones Load Test 井上幹(WONK)
◎ライブ・スペース訪問 新宿LOFT



■NEW PRODUCTS
◎MODOR NF-1
◎PELUSO P-414
◎HERITAGE AUDIO HA73EQ Elite
◎TK AUDIO BC1-THD
◎INTERNET Ability 3.0 Pro
◎UJAM Virtual Drummers Bundle 2
◎SOUNDCRAFT Notepad-12FX
◎JBL PROFESSIONAL 104-Y3
◎ELECTRO-VOICE RE520
◎RAMSA WS-NF055
◎SOUND WARRIOR SW-HP100



■LIBRARY
◎PRODUCTION MASTER『MELLOW WORLD』
◎TOUCH LOOPS『LO-FI HIP-HOP』

■DAW AVENUE
◎STEINBERG Cubase Pro 10 近谷直之
◎MOTU Digital Performer 10 山木隆一郎
◎IMAGE-LINE FL Studio 20 nora2r
◎AVID Pro Tools 岩佐俊秀(SYNC LIVE JAPAN)
◎PRESONUS Studio One Chester Beatty

■COLUMN
◎ケンカイヨシの見解良し! ケンカイヨシ(Loyly Lewis)
◎THE CHOICE IS YOURS 原雅明
◎Berlin Calling 浅沼優子
◎音楽と録音の歴史ものがたり 高橋健太郎
◎祐天寺浩美のお部屋一刀両断
◎つまみちゃん~兄がこんなの買えるわけがない~ 西園寺スペルマ

■SOUND & RECORDING REVIEW
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