MAGAZINES

サウンド&レコーディング・マガジン 2017年4月号

定価916円 (本体833円+税10%)
発売日2017.02.25
品種雑誌
仕様B5変形判 / 252ページ

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内容

「DJ」「人生初シンセ」「YMO」「創作活動」……最高峰クリエイター2人の初対談!

■巻頭対談
テイ・トウワ×石野卓球【電気グルーヴ】

ディー・ライトとしてNYでメジャー・デビューを果たし、1990年代初頭のハウス・シーン興隆をけん引。日本に戻ってからも意欲的にソロ活動やプロデュースを行い、高橋幸宏率いるMETAFIVEの一員としても辣腕(らつわん)を振るうテイ・トウワ。一方、ピエール瀧らとともに電気グルーヴで1991年にメジャー・デビューし、常識にとらわれないテクノ・バンドとしてJポップ・シーンで独自の地位を確立。エレクトロニック・ミュージックの可能性を追求したソロ作品も発表し続けている石野卓球。ともに、30年近くにわたって音楽/アートの最前線に立ち、そんな彼らを本誌も常に追いかけてきた。今月の巻頭企画はサンレコの歴史を作ってきたと言っても過言ではない、このレジェンド2人の対談をセッティング。2人の出会いはもちろんクリエイター/DJとして大成するまでの道のり、そして現在の音楽活動における本音へと迫っていく。



■特集
空間/質感/グルーブを自在に操る
ディレイ中上級メソッド

どんなDAWにも必ず標準プラグインとして存在している定番エフェクト、ディレイ。一方で、プラグインがDAWのテンポに同期してくれる昨今では、"ディレイ・タイム=音符にシンク"以外の使い方ができていないという初級者も多いようです。この特集では、ミックスで効果的に使えるディレイのワザをエンジニアが紹介。"音を繰り返す"だけのシンプルなエフェクトで、空間や音の質感、グルーブまでを操る技術を体得してください。

■特別企画①
少しの音楽理論ですぐ使える!
「ジャジーな響き」導入テク

楽曲制作の際に、"いつも同じコードを使ってしまう""ジャジーなコードを使いたいけど分からない"といった悩みを持っている人もいるでしょう。その解決策の一つに、いわゆるテンションを使う方法があります。しかし、それには音楽理論を知っていなくてはいけない=難しいというイメージを持っている人も多いはず。ここでは、そんな悩めるクリエイターに向け、少しの音楽理論を活用するだけで、手軽かつ効率的にジャジーな要素を取り入れる方法を指南します。講師には、ジャズを基調に活躍するキーボーディスト/トラックメイカーのKan Sanoを迎え、自身の経験からより実践的な導入テクニックを提示してもらいました。各項目には、Kan自身によるデモ演奏音源も用意したので、それらを参考にしながら、楽曲に"ジャジーな響き"を導入してみてください。

●特別企画②
さらなる進化を遂げたUAD-2プラグイン対応オーディオI/O
Apollo Twin MKIIの全容

UAD-2システムとオーディオ・インターフェースを統合し、精度の高いプラグインのかけ録りまで実現した小型オーディオ・インターフェースUNIVERSAL AUDIO Apollo Twin。2014年の発表以来、クリエイターを中心に人気を博してきた同機だが、去る1月の"The NAMM Show 2017"にて、次世代モデルとなるApollo Twin MKIIが発表された。本稿ではアップデートのポイントや開発者インタビューとともに、TeddyLoid/麗(the GazettE)/ゴンドウトモヒコによるインプレッションを紹介していこう。

■PRODUCTION REPORT
ザ・チェインスモーカーズ「クローサー」

ドリュー・タガートとアレックス・ポールから成るDJ兼プロデューサー・デュオ=ザ・チェインスモーカーズ。彼らが昨年リリースしたシングル曲「クローサー」は、アメリカで12週連続、イギリスで4週連続シングル・ヒット・チャートの1位を獲得し、ほかの20数カ国でもチャートのトップを射止めてきた。彼らの一連の作品を支えて来た人物の中で、恐らく最も重要なのがジョーダン・ヤング。DJスウィベル(Swivel)として知られる人物だ。素晴らしいボーカリストでもある彼は、ザ・チェインスモーカーズのほぼすべての楽曲のミックスにかかわっており、彼らの作品に深みと面白さを付け加えることに大きく貢献している。ここではDJスウィベルが「クローサー」における制作およびミックス方法を詳しく語ってくれた。

■コンサート見聞録
大橋トリオ@Bunkamura オーチャードホール

オーガニックなサウンドが魅力的なシンガー・ソングライター、大橋トリオ。彼が管楽器を加えたohashiTrio & THE PRETAPORTERSとして、自身の楽曲をビッグバンドで演奏するという特別なライブを行った。普段とは違った編成となるこの公演で、音響チームはどのようなサウンドを目指したのだろうか? 本稿では去る1月25日にBunkamura オーチャードホールにて行われたライブの様子を、機材写真とともにPAシステム面からレポートしていく。

■CrossTalk 寺田康彦 × 佐藤純之介
ヘッドフォン・モニターを一変させる
"オープン型モデル"という選択肢

アーティスト/エンジニアを問わず、オープン型ヘッドフォンには熱烈なファン層が存在する。そして彼らが本誌のインタビューなどで語る魅力として、"スピーカーのような聴こえ方"や"疲れにくさ"などが共通しているのだが、モデルごとにはどのような特徴があるのだろう? 今回は、手に取りやすくプロユースにも向く3~10万円の音楽制作用オープン型ヘッドフォンを対象に、エンジニア&クリエイターによる対談を実施。プライベート・スタジオで制作に励んでいる向きには、ぜひとも目を通してほしい。

◎AKG K712 Pro
◎AKG Q701
◎AUDIO-TECHNICA ATH-R70X
◎BEYERDYNAMIC DT 1990 Pro
◎FOSTEX TH500RP
◎SHURE SRH1840
◎SHURE SRH1440
◎SENNHEISER HD599
◎SENNHEISER HD650
◎ULTRASONE Pro2900I

■behind the scene~映像を音で彩る作曲家たち
TOMISIRO

映画やドラマ、CM、アニメなど、映像作品を音で彩る作曲家の音楽人生に迫る本連載。今回登場いただくのは掛川陽介氏(写真左)と本澤尚之氏(同右)の2人から成る音楽制作ユニットTOMISIRO。それぞれが音楽家として活動しながら結成されたユニットで、当初はJポップアーティストの楽曲やCM音楽を多く手掛けていた。その後、『ケロロ軍曹』の音楽を担当したことで、徐々に映像音楽への参加が増え、これまでに、『マクロス⊿』『輪廻のラグランジェ』『鬼灯の冷徹』などを担当。ここでは、ユニットならではの音楽制作に迫るため、本澤氏のプライベート・スタジオにて話を聞いた。

■PEOPLE
電気グルーヴ
やくしまるえつこ
ジェフ・ミルズ
ブンブンサテライツ
THE BAWDIES
原摩利彦
Hello Sleepwalkers
ネオン・バニー

■Beat Makers Laboratory:グッドナイト・コディー

■REPORT
◎The 2017 NAMM show
◎音響設備ファイル P's STUDIO azabudai A/R THREE
◎音響設備ファイル ザ・シンフォニーホール
◎GENELECの革新的なモニタリング技術 SAMシステムの有用性
◎さまざまな現場で信頼を集めるデジタル卓 YAMAHA TFシリーズ
◎MACKIE. Axisの現場 ANNA☆S
◎現場で真価を発揮するBOSE F1 System 映像センター
◎音楽制作のための"原音忠実"を貫くACOUSTIC REVIVEケーブル 山田ノブマサ
◎ライブ・スペース訪問 池袋CANOPUS

■NEW PRODUCTS
◎PREVIEW
◎RME ADI-2 Pro
◎QSC TouchMix-30 Pro
◎ICON Platform M
◎SPITFIRE AUDIO Albion V Tundra
◎GRACE DESIGN M108
◎KLARK TEKNIK 1176-KT
◎GROVE HILL AUDIO Liverpool
◎HEDD Type 05/Type 07
◎TAGO STUDIO T3-01
◎AKG C7

■LIBRARY
◎BIG FISH AUDIO『LATIN JAZZ 2』
◎IMPACT SOUNDWORKS『VENTUS ETHNIC WINDS - TIN WHISTLE』

■DAW AVENUE
◎STEINBERG Cubase Pro 9 SUI
◎IMAGE-LINE FL Studio 12 Noah
◎ABLETON Live 9 杉本亘(yahyel)
◎APPLE Logic Pro X TSUTCHIE
◎AVID Pro Tools 田中潤(ゲントウキ)
◎PRESONUS Studio One Linia

■COLUMN
◎【新連載】私が使うSOFTUBEプラグイン 杉山勇司
◎flumpool阪井一生のプライベート・スタジオ充実計画
◎THE CHOICE IS YOURS 原雅明
◎Berlin Calling 浅沼優子
◎音楽と録音の歴史ものがたり 高橋健太郎
◎H2のエレクトロニクス回想記
◎祐天寺浩美のお部屋一刀両断

■SOUND & RECORDING REVIEW
◎NEW DISC
◎ENGINEERS' RECOMMEND
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