MAGAZINES

サウンド&レコーディング・マガジン 2012年7月号

定価1,026円 (本体933円+税10%)
発売日2012.06.15
品種雑誌
仕様A4変形判 / 240ページ

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内容

シガー・ロス~新作『ヴァルタリ』から立ち上る幻想的な響きの秘密

■巻頭インタビュー
シガー・ロス
新作「ヴァルタリ」のプロダクション・テクニックを
プロデューサー/エンジニアのアレックス・ソマーズが解説!
独自の音楽性を貫きつつ、今やアイスランドを代表するバンドとなったシガー・ロス。一時は活動休止もうわさされた中、ニュー・アルバム『ヴァルタリ~遠い鼓動』がリリースされた。ヨンシー・バーギッソン(vo、g)、キャターン・スヴィーンソン(k)、オーリー・レイソン(ds)、ゲオルグ・ホルム(b)の4人のメンバーと、共同プロデューサーでありエンジニアも務めるアレックス・ソマーズが、これまで録りためたトラック群や新たなセッションを編集しまとめたという同作。バンド自ら“緩やかな雪崩”と評する通り、淡く美しい楽器音やボーカルが幾重にも重ねられ、“シガー・ロスらしい”としか言いようのない音響空間を現出させている。今回本誌はソマーズと、アイスランドのシュンドロイギン・スタジオでベーシック・トラックの録音を担当したビアギア・ヨーン・バーギッソンの取材に成功。初公開となるソマーズのプライベート・スタジオの写真も併せ、謎の多いサウンドの秘密に迫る。

■特集(1)
ミュージシャンのためのFacebook活用ガイド
現在世界で最も注目を集めるソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)であるFacebook。登録人数が9億人を超える世界最大のSNSを、ミュージシャンもこぞって自身のプロモーション・ツールとして活用し始めている。このFacebookをただのコミュニケーション・ツールと思うなかれ、動画共有サイトYouTubeや音源アップロード・サービスであるSoundCloudなどの外部サービスをうまくリンクさせれば、公式Webサイトの代用にもなる。加えてスマート・フォンなどから手軽にアクセスでき、音楽や映像を楽しむことができる。果たしてミュージシャンはFacebookをどう使いこなしたらよいのか……? この企画ではFacebookを知るための基礎知識からFacebookページの作成法、さらにはコンテンツのアップロードまで、ミュージシャン目線で必要なノウハウを網羅した。クリエイターのプロモーション・ツールとして、これからはFacebookが欠かせない!

■特集(2)
個性派ソフト・シンセが生み出す“摩訶不思議なサウンド”
ソフト・シンセの音源方式と言えば、あらかじめ録音された楽器などの音を再生/加工する“サンプル・プレイバック”やアナログ・シンセの回路を再現した“アナログ・モデリング”、そしてFMやウェーブ・テーブルなどの方式を踏襲した“デジタル・シンセ・タイプ”が代表的。しかし、最近ではこうした音源方式のいずれにも当てはまらない仕組みを持ったモデルが登場し、注目を集めている。本企画では、その中でも新しいIZOTOPE Iris、APPLIED ACOUSTICS SYSTEMS Chromaphone、STEINBERG Padshopの3機種をピックアップ。シンセに造詣の深いクリエイター3名に各モデルを使ってもらい、それぞれの特徴を引き出したサウンドを制作していただいた。また、そのサウンドはWebサイトで試聴可能だ。2モデルが持つキャラクターを見て・聴いて、その魅力を堪能してもらいたい。

■Cross Talk 奥田泰次 × 木村健太郎
小型高性能DAコンバーターをマスタリングに持ち込め!
マスタリングにおいて、これまではミックス・ダウン後のオーディオ・ファイル(2ミックス)をスタジオに持ち込み、マスタリング・スタジオの再生装置/機材を用いて処理を加えるのが一般的な工程であった。しかし、より高い精度を求める一部のエンジニアは、コンピューターと高性能DAコンバーターをマスタリング・スタジオに持ち込み、その場でミックスを行ったDAWを再生→マスタリングする方法を採り始めている。今回はその手法の先駆者であるエンジニア奥田泰次氏とマスタリング・エンジニア木村健太郎氏にUSB接続も可能な小型高性能DAコンバーター3機種をテストいただき、新たなマスタリング・スタイルの可能性について語っていただいている。

≪登場機種≫
◎ANTELOPE AUDIO Zodiac+
◎BENCHMARK DAC1 Pre
◎LAVRY ENGINEERING DA11

■ミックス解剖学
ジャック・ホワイト「ブランダーバス」
by ヴァンス・パウエル
海外のトップ・エンジニアに自身の手掛けたヒット曲のミックスの手法を直接解説してもらう本連載。今回登場していただくのは、アメリカはナッシュビルのスプートニク・サウンド・スタジオに制作スペースを構えるヴァンス・パウエル。彼はDAWソフトに代表されるデジタル・ツールにも慣れ親しんできたが、経験を重ねる中でアナログ機材のサウンドとそれを用いた制作スタイルに開眼。去る4月に発売されたジャック・ホワイトのソロ・アルバム『ブランダーバス』では、NEVE卓を備えるホワイトのプライベート・スタジオ=サード・マンのアナログ環境でレコーディングとミックスを手掛け、独自のアプローチを貫いている。今回は同アルバムの制作について、パウエルにインタビュー。さらに、ジャック・ホワイト本人から聞いたアルバム収録曲の制作工程&使用ツールについての話も併せてお届けする。

■Classic Tracks
ザ・ビートルズ「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」
ビートルズが1968年にリリースした通称“ホワイトアルバム”と呼ばれる2枚組のアルバム『ザ・ビートルズ』(以下『ホワイトアルバム』)。本作品の制作時期は、音楽的方向性の違いからメンバー同士の人間関係に亀裂が入り、個人的な緊張や対立が高まり始めたころに作られたアルバムということもあって、まさにビートルズにとってターニング・ポイントとなった作品とも言える。今回取り上げる『ホワイトアルバム』に収録されたジョージ・ハリスン作曲の「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」は、異なるセッションで幾つかのバージョンがレコーディングされた末に完成したものだという。世界的バンドであるビートルズのアルバム制作秘話について同作のエンジニアリングを手掛けたケン・スコットの証言を基に解き明かしていく。

■Beat Makers Laboratory
ティーフシュワルツ

■people
◎ゴティエ
◎ガービッジ
◎シミアン・モバイル・ディスコ
◎スクエアプッシャー
◎DJ Mitsu The Beats
◎井手靖
◎石橋英子
◎DE DE MOUSE
◎OVERROCKET

■report
◎My Favorite UAD-2 Plug-Ins
◎サラウンドを拡張する“Auro-3D”
◎コンサート見聞録:L'Arc~en~Ciel@東京国立競技場
◎ライブ・スペース・レポート:虎寅虎

■new products
◎MOOG Minitaur
◎NORD Nord Drum
◎ROB PAPEN Blue
◎AUDIOBRO LA Scoring Strings 2.0
◎MOTU Micro Book II
◎PIONEER Remix Station RMX-1000
◎CAD GXL3000BP
◎RUPERT NEVE DESIGNS Portico 5024 Quad Mic Pre
◎APHEX Channel
◎TK AUDIO BC2-ME
◎LYNX STUDIO TECHNOLOGY Hilo
◎RADIAL Reamp JCR
◎APOGEE Mic

■LIBRARY
◎LOOP MASTERS STEREO MCS VAULTAGE
◎ZERO-G CINEMATIC ATMOSPHERES EPIC HORIZONS

■DAW AVENUE
◎STEINBERG Cubase 6.5
◎ABLETON Live 8
◎AVID Pro Tools 10
◎CAKEWALK Sonar X1

■seminars
◎  ヒップホップ ビート・メイク道場~ヒット・メイカー編/SUI
◎  カンガルー・ポーの『ミックス1年生』/中村公輔
◎Q&A

■column
◎Independent Cities
◎牛尾憲輔のうちこみ!!学園
◎THE CHOICE IS YOURS/原雅明
◎そこのにいさん どこ向いてんのよ/戸田誠司
◎素晴らしきビンテージの世界/三好敏彦
◎祐天寺浩美のお部屋一刀両断
◎私の手放せない一品~宇波拓のWENDT X2

■sound&recording review
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