MAGAZINES

サウンド&レコーディング・マガジン 2008年7月号

定価1,047円 (本体952円+税10%)
発売日2008.06.13
品種雑誌
仕様A4変形判 / 324ページ / DVD付き

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内容

Tenori-onが誘う電子楽器の新たなフォルム

■表紙・付録DVD連動特別企画
Tenori-onが誘う電子楽器の新たなフォルム
~ジム・オルークやコーネリアスの実演を収録!
メディアアーティスト岩井俊雄氏とYAMAHAとのコラボレーションによって制作された21世紀の楽器インターフェースTenori-on(テノリオン)。携帯ゲーム機ワンダースワンやiアプリ用のソフトウェアとして開発され、今回日本で正式発表されたハードウェア版では16×16個のLEDボタンで音と同時に光をも“演奏”できる。その斬新なコンセプト/演奏法は、1919年にレフ・セルゲーエヴィッチ・テルミンが発明した電子楽器=テルミンとよく似た普遍性/ポップさを備えてはいないだろうか? 開発の初期段階より世界中の先進的な音楽家たちの熱い視線を浴びてきたこの新コンセプトの電子楽器が、いよいよ日本国内でも正式に発表/発売された。本誌はいち早くTenori-onに大きな可能性を感じ、開発途中から数回にわたり紹介してきたが、今回の正式リリースのタイミングではその集大成として、付録DVDと連動した特集記事を企画。その斬新なコンセプトに加え、実際の演奏方法を詳しく紹介していく。誌面、そして付録DVDに収録されたアーティストによるパフォーマンス映像により、Tenori-onの革新性、その全容を余すところなく伝えたい。さらに今回はTenori-onのライバルとも言える次世代電子楽器も付録DVD連動で紹介。近年、さまざまなライブ・パフォーマンスで大きな注目を集めるデジタル・ミュージック・インターフェースの斬新な魅力、新たな音楽表現の可能性を記事/映像の両面から感じてほしい。

≪紹介する電子楽器≫
◎YAMAHA Tenori-on
◎KORG Kaossilator(カオシレーター)
◎JAZZMUTANT Lemur(レミュー)
◎PERCUSSA AudioCubes(オーディキューブ)
◎Reactable(リアクテーブル)
◎Monome(モノーム)

≪DVD登場アーティスト≫
◎ジム・オルーク
◎コーネリアス
◎デイデラス、他

■特集
ミキサー使いこなしのABC
~キーワードは“混ぜる・分ける・送る”
基本中の基本とも言えるミキサーの使い方。現在では単体ミキサーだけでなく、DAWソフトにもミキサーがあり、さらにはオーディオI/Oにミキサー機能が内蔵されていることも多く、誰もがミキサーに囲まれた状態で音楽制作していると言えるでしょう。しかし、それだけにどこをどうつないでいいのか分からなくなりがちなのも事実です。そこでこの特集では“こういうことがしたい”というケースごとに、ミキサーとほかの機器との接続法を伝授。複雑な構造は知らなくてもここで紹介する通りに接続するだけで、望み通りの効果が得られます。もちろん単体ミキサーだけでなく、DAWやオーディオI/Oの内蔵ミキサーでの応用例もフォローしていきます。

≪モニタリング編≫
◎モニター・スピーカーの音量を手元で操作できるようにしたい
◎ボーカルを素の音で録りながらモニターだけリバーブをかけたい
◎ボーカリスト用モニター・ミックスを作りたい

≪ミックス・ダウン編≫
◎ボーカルとギターに同じリバーブをかけたい
◎リバーブ成分にミキサーでEQをかけたい
◎アウトボードのコンプをミックスで使いたい
◎ドラムの各トラックにまとめてコンプをかけたい
◎キックが鳴ったときにベースへコンプをかけたい

■コールドプレイ
現代版『ヨシュア・トゥリー』とも言うべき
イーノ監修によるバンド最高傑作が完成
誠実に正統派ブリティッシュ・ロックを演奏し続け、アメリカというビッグ・マーケットでも成功を収めているコールドプレイ。そんな彼らの4枚目の新作『美しき生命』がとうとう完成した。共同プロデューサーはかの名匠、ブライアン・イーノ。まるで彼が手掛けたU2の名作『ヨシュア・トゥリー』を思わせるような、静謐で、芸術的で、感動的なサウンドスケープが広がる。まさに彼らの最高傑作と言っても過言ではない本作を、メンバーとミックス・エンジニアのマイケル・H・ブラウアー氏のインタビューを通じてサンレコ的視点で掘り下げていきたい。

■Cross Talk Vol.07
赤川新一(STRIP)×石井亘(音響ハウス)
最新マスター・レコーダーを見極めろ!
かつて、ミックス・ダウンは文字通りマスター・レコーダーへ録音する=“落とす”作業をもって完成していた。そのマスター・レコーダーで使用されるメディアは、ハーフ・インチのアナログ・テープからDATなど時代ごとに変化してきたが、現在はDAWソフト内でファイルにバウンスしたり、DAWに再録音する手法が主流となっている。そんな中、DSDを含む高解像度録音に対応したステレオ・レコーダーが登場し、新たなマスター・レコーダーとして脚光を浴びている。果たしてミックスは何に落とし、マスタリングへ臨むべきなのか?

≪Gears of This Month≫
◎TASCAM DV-RA1000HD
◎KORG MR-1000
◎Gears of This Month

■ミックス解剖学
マドンナ「フォー・ミニッツ」
by デマシオ・カステロン
海外のトップ・エンジニアが自らのミックス手法を解説するミックス解剖学。今回はアメリカ・ヒップホップ界の大物プロデューサー、ティンバランドのプロダクション・チームの一員であるデマシオ・カステロンに登場いただく。ティンバランド関連のヒップホップ・プロダクションに数多く携わっており、彼の名前はジェイ・Z、ミッシー・エリオット、リアーナ、リュダクリスといったアーティスト作品にクレジットされている。今回はあくまでヒップホップ的な実験精神をつらぬいたマドンナ作品でのミックス手法を紹介する。

■Classic Tracks
ルチアーノ・パヴァロッティ「誰も寝てはならぬ」
美しく豊麗なイタリアン・ボイスときらびやかな高音で一世を風びし、“キング・オブ・ハイ・ツェー(ハイCの王)”なる称号で呼ばれたルチアーノ・パヴァロッティは、その40年以上にわたるオペラ人生の中で世界3大テノールの一人として不動の名声を確立するなど、輝かしい足跡をオペラ界に残した。また、オペラ・ファンの枠を超え一般大衆からもその才能を賞賛されたテノール歌手であり、例えてみるならロックのスーパー・スターのような存在でもあった。そんな彼の代表的なパフォーマンスの1つとして挙げられるのが、1972年8月ロンドンのキングスウェイ・ホールでレコーディングされたプッチーニの歌劇『トゥーランドット』のアリア「誰も寝てはならぬ」である。本作でエンジニアリングを担当したジェイムズ・ロックに話を聞いた。

■スペシャル・インタビュー
大瀧詠一、自らを語る 最終回
1974年から78年までわずか4年の間に11枚ものアルバムを制作した大瀧詠一。今年30周年記念盤としてリリースされた『NIAGARA CALENDER』の制作秘話を聞きながら、その拠点となったFUSSA 45 STUDIOや彼のエンジニアリング・テクニックをひともく連載もいよいよ最終回。今月は大瀧が現在使用する機材がとうとう明らかになる!

■DVD連動インタビュー
坂本龍一+カールステン・ニコライ
~『utp_』のメイキング・ビデオを付録DVDに収録!
坂本龍一とアルヴァ・ノトことカールステン・ニコライが、昨年11月にドイツ・マンハイム市の委嘱によりコンサートを開催した。2人のほかに、先日のスティーヴ・ライヒの来日公演でも卓越した演奏を披露していた室内楽団アンサンブル・モデルンを演奏メンバーに加え、アコースティック楽器と電子音、そして深みのある映像と照明とによって幽玄な空間を作り出したコンサートであったという。そのコンサートの全貌をパッケージした作品『utp_』が間もなく発売される。DVD、CD、そして楽譜がセットとなったこのパッケージについて、2人にインタビューを敢行。付録DVDにはコンサートの制作模様を追ったドキュメント映像を特別に収録したので、ぜひ記事と併せてご覧ください!

■US Beat Makers Lab.
ノーバディ

■Mr. Bonzai's Talking
クラーク・ジャーメイン

■people
◎アル・グリーン
◎LOVE PSYCHEDELICO
◎マトモス
◎デデマウス

■report
◎スタジオ・レポート:メトロポリス・マスタリング
◎スタジオ・レポート:Modern Vision
◎コンサート見聞録:HY@NHKホール
◎イベント・レポート:吉祥寺 爆音映画祭 2008
◎プロダクション・レポート:リンキン・パーク
◎ライブ・スペース訪問:新宿 NINE SPICES

■new products
◎ALLEN&HEATH ZED-14
◎ART Tube Fire 8
◎M-AUDIO Pro Fire
◎AKG K240MK II
◎ACCESS Virus Snou
◎UNIVERSAL AUDIO LA-610 Signature Edition
◎GRACE DESIGN M101
◎ELYSIA Mpressor

■PLUG-IN EFFECTS
◎SONNOX Oxford Supresser
◎MCDSP Futzbox

■LIBRARY
◎VIR2 ELITE ORCHESTRAL PERCUSSION
◎BEAM HEADS O.S.O'S Rare Groove Jazz&Funk Drums

■DAW AVENUE
◎STEINBERG Cubase 4
◎ABLETON Live 7
◎DIGIDESIGN Pro Tools |HD7
◎CAKEWALK Sonar 7
◎MARK OF THE UNICORN Digital Performer 5

■beginner
◎DAWなら誰でも作曲できちゃいます。/横川理彦
◎リズプロ/Watusi
◎Q&A

■seminars
◎HOW TO BUILD OUR STUDIO 赤川新一
◎スターリング流マスタリングの神髄~テッド・ジェンセン
◎素晴らしき電源の世界/三好敏彦
◎CM音楽の作り方/瀬川英史

■column
◎Good Job! ~Nourah/今津甲
◎そこのにいさん どこ向いてんのよ/戸田誠司
◎祐天寺浩美のお部屋一刀両断
◎Vintage Gear Gallery:DOLBY Model 360

■standards
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