MAGAZINES

サウンド&レコーディング・マガジン 2006年8月号

定価1,026円 (本体933円+税10%)
発売日2006.07.15
品種雑誌
仕様A4変形判 / 352ページ

この商品は現在、在庫切れとなっております。

内容

表紙:ネリー・ファータド&ティンバランド

■表紙:ネリー・ファータド

R&Bをベーシックにしながらも、さまざまなジャンルをコラージュ感覚で吸収した独自のスタイルで人気を獲得してきたシンガー・ソングライター、ネリー・ファータド。共同エグゼクティブ・プロデューサーとして奇才・ティンバランドを迎えた3rdアルバム『ルース』は、独特のグルーブを持つリズム・トラックを1980年代をほうふつさせるシンプルで力強いシンセで彩るエレクトロ・サウンドが聴く者に強烈なインパクトを与える。ファータド本人、待望の本誌初登場となるティンバランド、そして彼の脇を固めるエンジニア2名へのインタビューによって、最先端の“ヒップホップ兼ポップ・アルバム”の制作プロセスに迫る!


■特集1
あこがれの“真空管”機材を完全攻略!
マイ・ファースト・チューブ

100年以上前に発明された偉大なるアイテム、真空管(チューブ)。“太い音”“温かみがある音”“味のある音”などなど、デジタルでは表現しづらいサウンド・イメージを実現するこの真空管が、DAW全盛の現在、再び見直されてきています。電球のような超アナログなルックスが作り出す豊かな音は、ビンテージなサウンド作りだけでなく、現代的なトラック・メイキングでも十分有効なのです。そんなあこがれの真空管ワールドへ、この特集を通じて足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。真空管機材の仕組みはもちろん、制作システムへの導入方法や、充実の現行製品ラインナップまで音楽作りに役立つ真空管機材の攻略法をしっかり伝授していきます。

◎Contents
真空管機材の仕組みを知る
真空管ツール導入ガイド&カタログ
真空管メインテナンスQ&A
真空管アンケート2006
ビンテージ真空管機材ギャラリー


■特集2
ライブ・ミックスからDAWへの応用まで
ダブ・ミックス虎の穴

1960年代後半のジャマイカでキング・タビーにより発見されたボーカル抜きのトラック“バージョン”に端を発するダブ。その影響はレゲエの枠にとどまらず、パンク~ニューウェーブ~テクノ~ヒップホップまで広範囲かつ、かつ深い。しかし、“ダブという言葉は聞いたことがあるし、マッシブ・アタックみたいな音を作ってみたいけど、具体的にどうしたらいいのか分からない”という人も多いのではないだろうか。そこで、今回は日本のダブ・ミックスのパイオニアDub Master X氏を講師に迎え、ダブ・ミックスとは何か? どんな機材が必要なのか? ミキサーを駆使したリアルタイム・ダブ、DAWでのシミュレーションを実践。アーティスト・インタビューやディスク・ガイドも交え、さまざまな角度からダブの深い魅力に迫りたい。

◎Contents
ジャンル&国境を越えて広がり続けるダブ・ミュージック
ダブ・ミックス虎の穴~リアルタイム・ダブ・ミックス編
ダブ・ミックス虎の穴~DAW編

◎インタビュー
エイドリアン・シャーウッド
フォース・オブ・ネイチャー

◎レポート
フライング・リズムス

◎ディスク・ガイド


■特別企画
“勝負”ADコンバーターを探せ

DAWシステムがスタンダードなレコーダーとして使われるようになり、音楽制作の工程において欠かすことができなくなった重要機材の1つがADコンバーターである。マイクやラインを通じて送られるミュージシャンたちの息吹=アナログ信号をデジタル信号に変換するというシンプルな機材でありながら数多くのモデルが存在し、その価格帯やチャンネル数なども非常に多岐にわたる。本企画では、ハイビット/ハイサンプリングの時代だからこそ、あらためてADコンバーターに注目。価格/チャンネル数の違いなどではなく、録りの最終段として“勝負”することができるモデルを探るため24ビット/96kHz以上の高解像度を誇るモデル9機種を取りそろえて、その“サウンド”を重点的に試聴していく。チェックを担当してくれたのは本誌でもおなじみの伊藤圭一氏、森元浩二氏の2名である。


■プロデュースの技法:フィル・マンザネラ

ロキシー・ミュージックのギタリストとして知られるフィル・マンザネラはプロデューサーとしても、ブライアン・イーノやニコといった個性的なアーティストの作品を手掛けている。そんな彼がピンク・フロイドのリーダーであるデヴィッド・ギルモアの22年ぶりのソロ・アルバム『オン・アン・アイランド』にプロデューサーとして参加し大きな役割を果たしたという。ギルモアが10年単位で録りためた膨大な素材をより分ける作業から、デモ制作、サウンドスケープを駆使したトラック制作術などアルバム制作の時系列に沿ってマンザネラのプロデュースの秘密に迫る。


■Classic Tracks:マッドネス「アワ・ハウス」

ノース・ロンドンに住む陽気なスカ好き人間が集まって結成されたマッドネス。一方、L&Wと呼ばれるクライヴ・ランガーとアラン・ウィスタンレーの2人は、いわゆるニューウェーブ期に活躍したイギリスで最も人気の高いプロダクション・ユニットであり、エルヴィス・コステロやデキシーズ・ミッドナイト・ランナーズなどの作品を手掛けたことでも知られている。後に最強のタッグとして共に活躍し続けるマッドネスとL&Wの出会いは、 1979年にスカ・リバイバルの大波に乗ってリリースされたマッドネスのデビュー作『One Step Beyond』だった。その後モータウン、ソウル、ブリット・ポップなどを融合させた独自の路線を模索し続け、ついに1982年の4thアルバム『The Rise & Fall』に収録されたヒット曲「アワ・ハウス」へと至るのである。ここではL&Wの話を元に、その制作風景を追っていく。


■スペシャル・レポート:池田亮司

音響派アーティスト、またはダムタイプの音楽担当としても知られる池田亮司が、6月7日に東京国際フォーラム・ホールCにて久々となる東京公演を行った。今回披露されたのは、2004年に山口情報芸術センターで初披露された「C4I」の最終バージョンと、新作「datamatics[prototype]」の2作品。いずれも"datamatics"という壮大なプロジェクトの一部として進行しているものだという。"オーディオ・ビジュアル"と呼ばれる池田亮司のこれらの作品は、一度たりとも本人が姿を現さずに幕を閉じる。しかし、彼が送り出す映像と音の融合体は生々しく観客を揺さぶり続け、上演後の無人のステージには惜しみない拍手が注がれるのだ。ここでは池田本人への貴重なインタビューと「datamatics[prototype]」の写真を織りまぜながらコンサートの全容に迫っていく。


■people
◎インディア. アリー
◎アンダーグラウンド・レジスタンス
◎ジュラシック5
◎ザ・プラッド
◎ミューズ
◎インディヴィジュアル・オーケストラ
◎DJクワイエットストーム
◎トランジット・キングス
◎grooveman Spot a.k.a DJ KOU-G
◎セニョール・ココナッツ
◎ニーノ・モスケラ
◎メン・ウィズアウト・パンツ
◎TORUMAN
◎Mr. Bonzai's Talking::KCポーター&ロバート・カレンツァ


■reports
◎コンサート見聞録:ベン・ハーパー
◎マジカル・ミックス・ダウン・ツアー
ミックス・コンテスト 1次審査通過者発表!
◎ライブ・スペース訪問:渋谷CLUB CRAWL


■new products
◎GENELEC 8240A / 7260A
◎RUPERT NEVE DESIGNS
◎Portico 5042
◎AXETRAK AxeTrak For Guitar
◎REQST PRO DSW-T1
◎ATI 8MX2
◎MACKIE. SRM350
◎PIONEER DJM-400

■load test
◎PIONEER DJM-800

■new products preview
◎APOGEE Ensemble & Symphony

■sound 0-1 コンピューター・ミュージック&アート
◎topics
◎MARK OF THE UNICORN Digital Performer 5
◎TOONTRACK EZ Drummer

■soft machine プラグイン・レビュー
◎SERATO Pitch'n Time
◎NOMAD FACTORY Studio Channel SC-226 
◎NOMAD FACTORY Dual Limiting Amplifier LM-662 
◎NOMAD FACTORY Program Equalizer EQP-4  
◎NOMAD FACTORY BlueVerb

■people & tools
◎佐藤直紀

■workshop
◎魁Reaktor道場 NUMB

■avenue
STEINBERG Cubase SX
ABLETON Live
DIGIDESIGN Pro Tools LE
CAKEWALK Sonar

■beginner
◎リズプロ! Watusi
◎バンド・レコーディング入門物語 鈴木鉄也

■seminars
◎明解!目で見るサラウンド講座 加納洋一郎
◎良い音を作るためのデジタル・オーディオ基礎知識 山口雅彦
◎素晴らしき電源の世界 三好敏彦
◎CM音楽の作り方 瀬川英史
◎録音の匠 松本大英

■column
◎A LOG-BOOK 半野喜弘
◎そこのにいさんどこ向いてんのよ 戸田誠司
◎電気オンチのためのBluesな自作エフェクター講座 畑野貴哉
◎祐天寺浩美のお部屋一刀両断
◎Vintage Gear Gallery B&K 4006 / 4007 / 4011

■sound & recording review
◎NEW DISC
◎IMPORTED DISC
◎RE-ISSUE
◎VIDEO
◎BOOKS
◎NEWS
◎CONCERT SCHEDULE

■standards
◎HEARING IS BELIEVING!
◎Information
◎Q&A

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