MAGAZINES

サウンド&レコーディング・マガジン 2004年7月号

定価1,026円 (本体933円+税10%)
発売日2004.06.15
品種雑誌
仕様A4変形判 / 340ページ / 小冊子×3付き

この商品は現在、在庫切れとなっております。

内容

表紙:デヴィッド・シルヴィアン

■表紙/巻頭アーティスト
デヴィッド・シルヴィアン
自宅で作り上げた新作&"ラップトップ・ライブ"となった日本公演をレポート!

デヴィッド・シルヴィアンの近辺がにわかにさわがしい。昨年、J-WAVE開局15周年記念ソングとなった坂本龍一「World Citizen - I won't be disappointed」で、彼の歌声が毎日のようにオンエアーされたのを皮切りに、ラップトップ・アーティストとして知られるフェネスの新作 『Venice』への参加、半野喜弘とのコラボレーション、さらにはTV放映中の浦沢直樹原作アニメ『MONSTER』のエンディング・テーマなど、その 個性的なボーカル・スタイルが、世界中のアーティストから引っ張りだこなのである。

自身の活動としても、昨年、自らのレーベルである"サマディ・サウンド"をスタートし、『デッド・ビーズ・オン・ア・ケーク』以来4年ぶりとなる 新作『ブレミッシュ』を10月にリリース。インプロビゼーション・ギタリストであるデレク・ベイリー、そして前述のフェネスをゲストに迎えたこの作品は、 発表と同時に世界中から絶賛され、デヴィッド・シルヴィアンは今、そのキャリアの中でも最も充実した時期を迎えていると言えよう。

そんな彼がヨーロッパ・ツアーを経て待望の来日公演を果たした。これまでもさまざまなスタイルでライブを行ってきたが、今回はジャパン時代からの パートナーである実弟のスティーヴ・ジャンセン、そして映像クリエイター高木正勝という2人のサポートを得た"ラップトップ・ライブ"!

来日公演後のデヴィッド・シルヴィアンにインタビューする機会を得たので、ライブの話はもちろん、アルバム『ブレミッシュ』の制作方法、そして彼 のプライベート・スタジオについても語ってもらうことにした。またツアーを見事にサポートしたスティーヴ・ジャンセンと高木正勝にも、それぞれのシステム について説明してもらった。

■特集1
プロ・エンジニアだけが知っている
ミックスで曲をアレンジする方法23

ミックス・ダウンは奥が深い。本誌読者であれば、この言葉の重みを十分に理解してもらえるだろう。各パートのレベルを調節し、EQやコンプ、ディ レイでその楽曲に最適なバランスを作る......という基本工程は大前提であるが、さらにプロのエンジニアは、そういったベーシックな作業に加えて、楽曲を引き 立たせるための"エンジニア的なアレンジ処理"を行うことで完成度の高いミックスを作り上げている。

本特集は後者、つまりミックス・ダウンにおいてエンジニアが用いるアレンジ・テクニックに着目し、第一線のプロのみぞ知る秘技の数々を一挙開陳。 ベーシックに"使える"ものから飛び道具系まで、著名エンジニアたちの多彩なアレンジ・テクニックの数々に目からウロコ状態の内容だ。

しかも、彼らがそのテクニックを実際に使用している作品も挙げてもらったので、本誌で手法を学び、各自CDでその効果を確かめることが可能となっ ている。"ミックスにもうひとひねり欲しい"とお悩みの読者は、本特集を読破することで、自分のミックスに足りなかった何かがきっと見えてくるはずだ。

■特集2
自宅スタジオに最適!
幅20cm以下の小型パワード・モニター徹底試聴

DAWが一般化し自宅スタジオで音楽制作を行う人が増えているが、モニター環境に関してはまだまだ貧弱な光景を目にする。例えば自室に各種機材を そろえているのに肝心のモニタリングには手持ちのラジカセやコンポなどで済ませているケースも多い。また、そうではなくとも既にモニター・スピーカーを 使って作業していてもさらにワン・ランク上の製品導入を検討中という人もいるだろう。ただ、そんなときにネックとなるのが狭い部屋と大音量が鳴らせないと いう2つのジレンマ。

しかし、そんな悩みを解消してくれるのが"省スペースでセッティング可能""少量の再生にも向いている"とされる"幅20cm以下の小型パワー ド・モニター"なのである。そこで本誌ではクリエイターの砂原良徳氏とエンジニアの宇賀神正明氏を招き、自宅環境に近いスペースと音響処理の施されたプ ロ・スタジオの両環境で計11機種をチェックしていこう。

■特別企画
自分のシステムに加えるモデルはこれだ!
オーディオ・インターフェースの選び方と使い方

パソコンで音楽を作る際の必須アイテム、オーディオ・インターフェース。音の入出力を担当し、ご存じのようにソフトからの音の再生や録音に欠かせ ないアイテムだ。マイクプリ、MIDIなどの機能を備えたモデルはこれまでにも多数リリースされていたが、最近はエフェクターやフィジカル・コントロー ラーなどさまざまな機能を盛り込んだ製品も多くリリースされていて、選択肢も非常に多くなった。

その反面、これから音楽制作にパソコンを使っていこうとしている人には、どれを買えばいいのかが悩みの種になっていることも事実。安いものでも大 丈夫なのか?どんな機能が必要なのか?......そんな事態に答えるべく、この企画では自分に適したオーディオ・インターフェースをどう選んだらいいのか、そし てどのようにほかの機材と組み合わせたら良いのかを探っていくことにしよう。

■特別企画
DIGIDESIGN Icon
~音楽制作からポスト・プロダクションまでデジタル・オーディオ環境のワークフローを激変させる究極の"統合コンソール環境"を完全レポート

とうとう、DIGIDESIGN Iconが私たちの前に姿を現した。レコーディング・スタジオで見慣れたラージ・フォーマットのコンソールをほうふつさせつつも、より未来的な操作性を備 えた"D-Control"、パワフルなミキシング・エンジンを搭載したPro Tools|HD Accel、限りなくピュアで高品位なサウンドを実現するI/O群、そして多彩な新機能を搭載したPro Tools Software 6.4などなど、IGIDESIGNが全身全霊をかけて開発した最新のハードウェア&ソフトウェアで構成される"統合コンソール環境"、それがIcon だ。

この"環境"はこれまでのPro Toolsシステムと何が違うのか。そして、この"環境"は一体どのような影響を音楽制作/ポストプロダクションのシーンに与えるのだろうか。恐らく読者 も非常に気になっていることだろう。そこで小誌では、Pro Toolsを知り抜いている音楽プロデューサー/エンジニアの伊藤圭一氏にレポートを依頼。その強力なパワーを実際に体験していただいた。その結果は Part 1でじっくりと語られている。また、Part 2ではIconの開発に携わったDIGIDESIGNシニア・ハードウェア・プロダクト・マネージャー、ギャノン・カシワ氏のインタビューを掲載。音楽制 作に携わるすべての人々にとって必読の12ページだ。

■インタビュー
オービタル
戸田誠司
capsule
LOW IQ01
YOONKEE
HARCO
sleepy ab
Mr. Bonzai's Talking:ナサニエル・カンケル

■レポート
製品開発ストーリー:TELEFUNKEN Ela M 25
ライブ・スペース訪問:八王子 Match Vox

■新製品レビュー
ELECTRO-HARMONIX NY-2A
BEHRINGER Eurodesk SL3242FX-Pro
RODE S1
M-AUDIO Nova
FOSTEX PM-1
KORG CR-4
M-AUDIO Arkaos VJ3.0
プラグイン・レビューSoft Machine
ANTARES Auto-Tune 4
SOUNDTOYS Crystallizer
SOUNDTOYS Tremolator
STEINBERG Tonic
UNIVERSAL AUDIO PultecPro

■連載セミナー/コラム
トミーのLet's パソコン・レコーディング 横川理彦
良い音を作るためのデジタル・オーディオ基礎知識 山口雅彦
素晴らしき電源ケーブルの世界 スパノヴァ
月刊 宅&録マガジン 佐藤洋介
CM音楽の作り方 瀬川英史
テクノロジカル・サウンドスケープ 佐々木敦
Everything is connected 小林武史
A LOG-BOOK 半野喜弘
新連載・プラグイン・エフェクト使いこなし5つの心得 nagie
DAW世代に贈るミキサーの基礎知識 本澤尚之
Oscillation For Neighborhood Psycho 澤井妙治
She Came in through the "MICROSOFT Windows" 戸田誠司
魁Reaktor道場 NUMB
Eureport 後藤英
祐天寺浩美のお部屋一刀両断
Vintage Gear Gallery:NEUMANN U47

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