5th音を省略した7thコード・ポジション

まずは、メイン・フレーズ1＆3＆8小節目に登場する3本弦スウィープのポジションを覚えよう（図1）。1小節目の2弦ルートのEマイナー・トライアドと3小節目の2弦ルートのDメジャー・トライアドは、ロックの頻出ポジションになるので、確実に頭に入れておいてほしい。一方、8小節目は、B7という少し変則的なコード・トーン・ポジションになるので注意しよう。これはルート音（1弦7フレット）、△3rd音（3弦8フレット、1弦11フレット）、7th音（2弦10フレット）という5th音を省いたポジションになるのがポイントだ。このような4声以上のコード・トーンでは、5th音を省略して【註】演奏することが多いので、ぜひ覚えておこう。

【5th音を省略して】
ロック・ギターでは、ルート音と5th音が中心になることが多い。しかし、あえて5th音を抜いて、3rd音や7th音を使うことで、和音の明暗を強調したり、オシャレな響きにすることができるのだ。

ストレッチに注意しながら王道エコノミーを攻略せよ！

メイン・フレーズ2＆4＆7小節目は、“ナニコレ、ナニナニコレ”という風に聞こえてくる、地獄シリーズではお馴染みの王道エコノミー・フレーズとなっている（図2）。2＆4小節目は、ルート音を1弦に置いたメジャー・トライアドで、1弦上では5th音（人差指）とルート音（小指）が5フレットも離れるストレッチ・ポジションになるので注意しよう。そして、B7sus4のコード・トーンとなる7小節目は、1弦のルート音を人差指、同じく1弦の4th音を小指、2弦の7th音を薬指で押さえるので、メイン・フレーズ全体の中でも押弦が難しいポジションとなる。ネック裏の親指の位置を調節して、指をしっかり開きながら弾いてみよう！

※譜面をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。

“ナニコレ”という風に聴こえる、基本エコノミー・フレーズを覚えよう。

メイン・フレーズ5＆6小節目を攻略するための基礎フレーズ。リズミカルに弾こう。