フレージングの幅を広げるトライアドの転回型

メイン・フレーズ2小節目3&4拍目（Dコード）は、トライアドの発展ポジション【註】になっているので注意しよう（図1）。通常のトライアド・ポジションでは最低音をルート音にすることが多いが、ここでは最低音が3rd音であるF音（4弦16フレット）になっているのがポイントだ。また、1弦上ではB音（19フレット）＝6th音というテンション音も加えている。このようにトライアドを転回して、さらにテンション音を加えると、メロディ・ラインに変化を付けることができるのだ。また、このポジションは1弦と3弦がともに14フレット&19フレットになるため弾きやすい。このようなトライアドの転回型を活用するとフレージングの幅を広げられるので、ぜひ覚えよう!

【トライアドの発展ポジション】
このメイン・フレーズでは、2小節目以外でもテンション音を加えている。例えば1小節目2拍目の1弦14f=F音は、Gコードの△7th音になるのだ。ほかのテンション音もぜひ調べてみてほしい。

変則オルタネイトを導入してアウトサイド主体でプレイ!

メイン・フレーズ3小節目2拍目では、オルタネイトのピッキング順番が不規則になっているので気をつけよう。ここでは、2弦17フレットをダウンで弾いたのち、プリングを挟んで、1弦をアップで弾く（写真1?4）。通常のオルタネイトの順番では、この1弦はダウンになるが、このようにアップで弾くことによって、これ以降の高音弦へのスキッピングがすべてアウトサイドになる。このようなリズミカルなスキッピング・フレーズは、高音弦への移動はインサイドよりもアウトサイドの方が演奏しやすいので、あえてピッキングの順番をズラした方が良い。オルタネイトの順番はズレるが、16分音符のリズムに乗り遅れないように注意しよう。

3小節目2拍目。まずは2弦17fをダウンで弾く。

プリング中に右手を1弦下に移動する。

空振りを入れずに、1弦のピッキング体勢に入って……

15fをアウトサイドのアップで弾こう!

※譜面をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。

まずは8分音符でメイン・フレーズ1小節目の弦跳びパターンを練習しよう。

トライアドの基本ポジションによるスキッピング練習。16分音符のリズムに慣れるべし！

高音弦からスタートするスキッピング練習。ハンマリング＆プリングでリズムが乱れないように！