其の六
地獄小曲第四番「マッカペイン」
応用技強化総合小曲

『地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ お宅のテレビで驚速DVD編』より

自虐の説教 ・超絶テクニックを連続して弾きこなせ!
・リズム・チェンジに対応できるリズム感を養え!

LEVEL 5 
目標テンポ♩=140

左手

テクニック ★★★
耐久力 ★★☆
コントロール ★★★
ストレッチ ★★☆

右手

テクニック ★★★
耐久力 ★★★
コントロール ★★★
リズム ★★☆

譜面と対応音源

譜面をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。

フル・ピッキング、スキッピング、スウィープ/エコノミー、タッピング……超絶テクニックが凝縮したエクササイズ・フレーズだ。疾走感を維持しながら、各テクニックを的確にプレイせよ。テクニックの切り換え時にモタつかないように注意し、フレーズごとに変化するリズムにも気をつけるのじゃ!


注意点1

右手

弦跳びのピッキング移動は空振り感覚で行なう!

まずは、5小節目のスキッピング・フレーズを解説しよう。ピッキングは、基本的に空振りを交えたオルタネイトになるが、1?2拍目のような弦跳びしながらアップが2回続く箇所が難しい(写真1?3)。右手は3弦をアップで弾いたのち、左手がハンマリングを行なっている間に、ダウンの空振りを行うような感覚で1弦下に移動しよう。こうすることで、リズミカルなプレイができるようになるはずだ。事前に1音1音(16分音符単位)ずつ左手と右手の動作を確認しておき、遅いテンポから練習を始める【註】とよいだろう。

【遅いテンポから練習を始める】
攻略できないフレーズに遭遇した際には、必ず遅いテンポから練習しよう。“急がば回れ!”の精神で、確実に上達すべし!


3弦9fをアップで弾く。次の弦跳びを意識しておこう。


ハンマリング中に空振りのような感覚で弦跳びをする。


1弦8fをリズミカルにアップ・ピッキングで鳴らそう。

注意点2

左手

右手のタッピング感覚で左手のハンマリングを行う

8小節目は、タッピングの中でも難度の高い左手先行型フレーズだ。弦移動時にピッキングをしないので、左手でしっかりとハンマリングを行う必要がある。1?2拍目では、1弦7フレットから2弦10フレットにノン・ピッキングで移動するが、左手薬指が右手のタッピングを行うような感覚で力強くハンマリングを行うときれいに音が出るはずだ(写真4?5)。この直後の右手による2弦17フレットへのタッピングもリズムに合わせて的確に行うように心掛けよう(写真6)以後、この動作は4拍目まで続くので、“左手のハンマリング→右手のタッピング”という一連の流れをしっかりと意識しながら練習してほしい。


プリング後の1弦7fの押弦時。次の薬指を意識すること。


薬指で2弦10fを力強くハンマリングしよう。


続いて、右手で2弦17fをタッピングする。

注意点3

右手

超絶複合技を攻略する鍵は先を読んだ手の移動にあり!

9小節目には、基本的なEマイナー・トライアドのスウィープからタッピングに流れる複合テクニックが登場する。実際のプレイ内容を細かく解説すると、5弦から1弦に向かってスウィープ(ダウン・ピッキング)で上昇した後(写真7?8)、1弦に到達したら小指で1弦19フレットをハンマリングしよう(写真9)。当然ハンマリング中はピッキングを行わないので、この隙に右手のタッピング準備をしておくと、流れるようなフレーズをつなぐことができるはずだ(写真10)。このように動きの無駄をなくして、常に先を読んだ運指やピッキングを心掛けることが、超絶フレーズを攻略するための近道となる!


スウィープで上昇しながら、2弦17fをダウンで弾く。


続いて1弦15fへ。ダウンのスウィープはここで終了。


1弦19フレットのハンマリング中にタッピングの準備をしよう。


流れるように1弦20fをタッピングするべし!

ギター・マガジン
地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ
お宅のテレビで驚速DVD編

超絶系ギター教則本“地獄”シリーズの第3弾。読者からの要望が多かった教則DVD付きで、著者による実演&奏法解説によって超絶プレイを目と耳で細かくチェックすることができます。

著者:小林信一
付録:DVD
発売日:2006.9.28
定価:1,890円

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