「最強作家集団 堀井塾の作曲講座」発売記念 オールジャンル作曲コンテストにご応募いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
厳正なる審査を経て、すべての入賞作品が決定しました。力作ひしめく応募の中から入賞された方をご紹介します。(曲の公開は各受賞者に委ねられています)
曲名 | WINGS |
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堀井勝美 先生より |
サビの「はしれ〜〜〜」が、もっと印象に残る曲となるよう、構成とサビに向かう仕掛けを工夫すれば、きっと良くなります。 その「はしれ〜〜〜」で良いかどうかは、再考が必要ですね。ラルクあたりの印象が強いので、… シンコペーションを伴いながら、テンション音のメロディを伸ばすことは、カッコいいのですが、 その格好良さを引き立たすために、タウンビートとトライアードを対比的に使うと、 シンコペーションとテンションノートが更に刺激的・効果的にすることになります。 もうひとつ、アレンジに、匂い、クセみないなものがあると、曲の個性にもなると思います。 |
YouTube チャンネル |
https://www.youtube.com/channel/UCF3SRiBmJafBMtwhimAivNA |
受賞曲に ついて |
子供を持つ主婦です。小さかった子供たちも段々大きくなり、もうすぐ巣立ってしまうんだなぁ…と感じることが多くなりました。我が子でなくとも、スポーツや様々な分野で活躍している若者を見ると、心から応援したくなります。夢も希望も悩みもいっぱいの若者たちに、勇気を持って羽ばたいてほしい!という気持ちで作った曲です。 |
本書の感想 | 今まで作曲の勉強をしたことがなく勘のみで作ってきたのですが、作曲の仕方として、コード進行から、ベースラインから、リズムから等々様々なアプローチがあることを知り新しい方法にチャレンジしたくなりました。同時に勉強不足も痛感したので、いろんなタイプの曲が書けるように新しいことをどんどん学んで行かなくてはと思いました。 |
曲名 | 素直になれたら |
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堀井勝美 先生より |
とても正直な曲だな思いました!好感を持ちました。拙著をご利用していただいたのが良く分かる曲でした。
今後、他には無い切り口の新しい曲を作るために、考えましょう。 考え方、作り方、刺激の探し方、楽しみ方、などなど必要になりますね。 そう、次のステップですね。 ひとつ提案があります。 音楽も言葉も、特別な要素を1つだけ入れましょう。 今までだったら、有り得ないメロディの動き、 今までだったら、歌詞にならなかった言葉、記憶、想像、欲望。 1つだけ、入れて、その1つのことを大切に、曲に仕上げましょう。 でも、正直は、そのままでが良いですね。 |
YouTube チャンネル |
https://www.youtube.com/channel/UCGQMe6FF8C5s62fN9Dgl-XQ |
受賞曲に ついて |
少し切ない恋愛系バラードです。全体的に歌詞の内容がストレートに入ってくるようなメロディになっていると思います。本書に書かれていた、「ベース音下行タイプ」、「ベース音上行タイプ」からインスピレーションを得て、今回のコンテスト応募のために制作した曲です。 |
本書の感想 | 作曲に行き詰りヒントを探していた時に手にした本でした。全体的に分かりやすく、難しい表現が極力避けられており、付属のCD音源により直感的に理解することができました。個人的に最も参考になったのは、第2章の「コード進行」を知ろう!でした。今まではやみくもにコードを探っていましたが、この章で取り上げられている4つのタイプのコード進行から、メロディのアイデアが湧いてきて、何曲でも作れそうな感じがしてきました。作曲のアイデアが枯渇していた自分にさまざまなインスピレーションを与えてくれた本書をバイブルに、今後も精力的に作曲活動を続けていきたいと思います。 |
曲名 | 注文の多い料理店のテーマ |
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堀井勝美 先生より |
こういった曲で、意図通りに作れることは、相当な力を持っていると思います。 フレーズもアイディアもステキです。直すというより、こういった曲を集めて組曲風にすることを提案いたします。 共通のテーマで5〜6曲構成することで、更に、世界観が広がるように思えます。 例えば、心奪われた小説のイメージアルバム、奇妙な景色、食べ物、祭りなどなど、テーマを決めて世界旅行みたいな曲集を聞いてみたいですね。 更に、アドバイスするとすれば、バルトークのミクロコスモス、ビゼーのアリア、レスピーギあたりを譜面と共に参考曲として、お勧めいたします。もっとたくさんのアイディア・曲作りのテクニックを知ることになると思います。 |
YouTube チャンネル |
https://www.youtube.com/channel/UCaedgR4LnPf6XAmYdikmNMw |
受賞曲に ついて |
注文の多い料理店の朗読用に、チェロとクラシックギター用に作曲しました。ちょっとスケールから音を外し、不気味なところや、滑稽な内容を表現しました。 |
本書の感想 | 何事も「引き出し」が多くないと何も出来ないと、言われます。しかしいくら引き出しが多くても、整理されていなければまごまごするだけ。この本は、引き出しの数も、その「引き出しにタグを付ける」ことも説明されていてまさに実践的です。 |
曲名 | ねこのうた~うちのねこったら~ |
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堀井勝美 先生より |
覚えやすい曲です。作者の愛猫に対する気持ちがしっかり伝わってきます。微笑ましいです。 ところどころ、直した方が良いところがありますね。 特に、「うちのねこったら」のイントネーションが気になりました。正攻法な曲なので、気になりますが、耳に残りますね。 DAW環境を変えることで相当仕上がりは向上するはずです。 この曲を細かく修正することと、この詞に別の曲を作り直すか、迷うところですね。どちらの作業も、いつか出来上がるあなたの生涯一の傑作に近づく、一歩になることでしょう。 もうひとつ、少しだけ、音楽の目的を、前提した音作りをお勧めいたします。歌う人、発表する方法、などです。 |
YouTube チャンネル |
https://www.youtube.com/channel/UCEgOqm8hInbj-H3NAxaghPw |
受賞曲に ついて |
うちの平和なねこのうたです。今あるMacBook Airとその中にあったGaragebandとFinaleで作成したので、音は聞きづらいと思いますが、曲はとても気に入っています。歌詞と曲はすぐにできたのですが、入力や録音時の機械の不具合に時間がかかって、ぎりぎりに完成しました。 |
本書の感想 | どんな機材を使えばちゃんとした音になるのか、適当に買うわけにもいかず、困っていました。本の中で勧められているiMacとpro Toolsにしようと思っています。作曲に関する内容は丁寧で厚みがあり、まだ感想を述べられるような段階ではありませんが、大学の教科書としても十分ではないかと思いました。 |
東京都出身。東京音楽大学・作曲科を卒業後、作編曲家としての活動をはじめ、映画、テレビ、舞台、CF、イベント等の音楽を多数手掛け、これまでに作曲した楽曲数は2万曲を超える。NHK朝ドラ『凛凛と』『走らんか!』、NHK教育番組『しぜんとあそぼ』『むしまるQ』『おかあさんといっしょ ぐ〜チョコランタン』、映画『スペインからの手紙』、アニメ『映画ドラえもん』『ゲゲゲの鬼太郎』などで知られている。イラストレーターの鈴木英人とのコラボから始まった、自身が主宰する『堀井勝美PROJECT』では、アルバム12 枚、シングル1枚をリリースしており、その洗練された音楽性で高い人気を博している。
2万曲書いても枯れない作曲テクニック!
著者 | 堀井 勝美 |
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定価 | 2,160 円(本体2,000円+税) |
仕様 |
B5変型判/208ページ/CD-ROM付き |
発売日 | |
ISBN | 9784845630479 |
ドラマ、映画、アニメ、子供番組、CM、国体などのイベントの音楽、自身のアルバム、歌ものなどなど、多様な仕事を手がけ、30年間で2万曲以上書いてきた超ベテラン職業作曲家・堀井勝美が、本当に役立ったノウハウのみを厳選して紹介した作曲教本です。“2小節書ければ曲作りはできる”、“コード進行は4種類だけ”、“メロディこそがコードを決める、逆はダメ!”、などなど目からウロコの指摘が満載された本書のレッスンをこなすことにより、あやふやだった知識を整理し、確信を持った曲作りができるようになります。これから作曲してみたい方、少し曲が作ったことのある方、はたまた既にプロとして作曲をしている方まで、必ず役に立つ作曲のバイブルになるでしょう。その他、仕事上のエピソードや現在の作曲家として持っているべきDTM環境の提案など、コラムも充実しています。本書で、“良いメロディを生み出す秘訣”を手に入れてください!