MAGAZINES

サウンド&レコーディング・マガジン 2012年8月号

定価1,026円 (本体933円+税10%)
発売日2012.07.14
品種雑誌
仕様A4変形判 / 240ページ

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内容

グライムス~世界中のトラック・メイカーを虜にしたカナダの宅録女子!

■巻頭インタビュー
グライムス
カナダの新進女性アーティストがベッド・ルームで作り上げた最新作『ヴィジョンズ』
カナダを拠点に活動するクレア・バウチャーによるプロジェクト=グライムス。通算4枚目となる最新作『ヴィジョンズ』よりイギリスの名門レーベル4ADに移籍、春先の時点で輸入盤が耳の早いクリエイターの話題をさらっていたが、このたび堂々の日本デビューを果たすこととなった。エレクトロ、インダストリアルからK-POPまで幅広い音楽的影響を公言する彼女。一人でベッド・ルームにこもり作り上げた『ヴィジョンズ』は、自身のキュートなボーカルを基本としつつ、突如として不穏なサンプルやビートがインサートされるなど、一筋縄ではいかないセンスが全開の一枚となっている。本誌初登場となる彼女に音楽遍歴や曲作りの手法を聞くとともに、制作で使用されたベッド・ルームの機材セットアップも写真と一緒に紹介してもらった。

■特集(1)
宅録上級者&プロジェクト・スタジオに最適なモデルを探る
オーディオI/O頂上対決!
近年ますます製品バリエーションが増え、今一番ホットな機材カテゴリーと言えるオーディオI/O。その中でも、宅録上級者やプロジェクト・スタジオから熱い注目を浴びているのが20万円以上のハイクラスなオーディオI/Oだ。本特集では、ネイティブ環境での録り音/モニター・サウンドをプロ・レベルまで引き上げるハイクラス・オーディオI/O×6機種をクローズ・アップ。マイクプリや出力サウンドの音質チェックはもちろん、ヘッドフォン端子のクオリティやミキサー・ソフトの操作性までシビアな視点でレビューしていく。さあ、オーディオI/O頂上対決の幕開けだ。

≪登場機種≫
◎UNIVERSAL AUDIO Apollo
◎RME Fireface UFX
◎PRISM SOUND Orpheus
◎APOGEE Symphony I/O
◎METRIC HALO ULN-8
◎AVID HD Omni

■特集(2)
DAWで“アナログなサウンド”を作る
“アナログっぽいサウンド”。よく耳にする言葉ですが、いまいち漠然としていてハッキリしません。エンジニアの方もアーティストから“アナログな音にしたい”とミックスでオーダーされることが多いそうです。本企画では日ごろからミュージシャンから漠然と“アナログ的な……“などの要望を聞き入れ実現しているエンジニアに「アーティストが思っているアナログ・サウンド」を整理/分析してもらった。さらにその分析を踏まえ、DAW環境においてアナログ・サウンドを再現できるノウハウを伝授してもらっている。一つ伝えておきたいのは、ここで取り上げるアナログ・サウンドは本当のそれではないかもしれない……。あくまでアーティストが思っている“アナログ感”に迫り、そのイメージの音を作り上げていくことがテーマであるのだ。

■特別企画
YouTubeを味方につけろ!
世界最大の動画共有サイトとしてすっかり市民権を得たYouTube。音楽ともかかわりは深く、ミュージック・ビデオは新旧を含め1カ月あたり約40億本がアップロードされており、CDリリース前のアルバムがYouTubeで全曲試聴可能というプロモーションは今や当たり前になっている。今回の記事ではYouTubeの著作権保護システム“コンテンツID”の仕組みを明らかにするとともに、動画に広告を表示することで収益化が可能になる“パートナー・プログラム”も紹介。クリエイター/レーベル関係者に向けて、単に音楽をアップするだけではない、一歩進んだYouTubeの活用法を提案する。

■Cross Talk 高橋健太郎×mito
パッシブ・スピーカーで構築する究極のモニター環境
DAWの普及に伴い台頭したパワード・スピーカー。内蔵アンプで駆動させるその構造は、ブランドが意図したサウンドをしっかりとユーザーに提示できるのみならず、ユーザーにとっても“アンプを導入しなくてもいい”というメリットを生み出した。その一方、パッシブ・スピーカーを作り続けているブランドの多くは、“より正確なサウンド”という点に狙いを定め、独自の技術を駆使した機種を数多くリリース。耳の肥えたエンジニア/クリエイターを中心に、その魅力が再評価されている。そこで今回は、正確な再生にこだわるパッシブ・モニター・スピーカー4機種を試聴。各モデルの音質や、“モニターとは?”という部分までを探っていこう。

≪登場機種≫
◎ALR/JORDAN The Classic1
◎ECLIPSE TD508MK3
◎PROAC ST100
◎TAD PRO TSM-2201-LR

■ミックス解剖学
ニッキー・ミナージュ「スターシップス」
by トレヴァー・ムジー
海外のトップ・エンジニアに自身の手掛けたヒット曲のミックスの手法を直接解説してもらう本連載。今回登場していただくのは、R&B/ヒップホップのヒット作を世に送り出しているトレヴァー・ムジー。彼は大学時代にコンピューターを使っての音楽制作ついて学び、エンジニアリングに開眼。それからはさまざまなDAWソフトを試してきたそうで、“DAWネイティブ”とも言うべき新世代のエンジニアだ。そんな彼は、女性ラッパー/シンガー・ソングライターのニッキー・ミナージュが4月にリリースしたアルバム『ロマン・リローデッド』において、計4曲の録音/ミックスを担当。今回はその中で、リード・シングルとしても発表された「スターシップス」にフォーカス。さまざまな表情を持ったセクションが混在する本作は、いかにしてまとまったものに仕上げられたのだろう?

■Classic Tracks
ゲイリー・ムーア「パリの散歩道」
「パリの散歩道」は2011年の2月、休暇で訪れていたスペインにて急逝したゲイリー・ムーアの代表曲であり、この曲を語る上で欠かせないのがフィル・ライノットの存在だ。アルバムの中でライノットが関与した曲「パリの散歩道」は1978年のリリース後、翌年には全英チャート8位にランクインし、ムーアの楽曲の中でも大ヒット作品となる。ここでは「パリの散歩道」が収録されたムーア初の公式ソロ・アルバム『バック・オン・ザ・ストリーツ』のプロデュースならびにエンジニアリングを手掛けた、クリス・タンガリーディズのインタビューを通し、当時の制作風景の詳細に迫っていきたい。

■Beat Makers Laboratory
ディンテル

■people
◎シザー・シスターズ
◎Open Reel Ensemble
◎モーリッツ・フォン・オズワルド・トリオ
◎toe
◎ヘイ・オ・ハンセン
◎高木正勝
◎オー・ノー
◎フィッシュマンズ+

■report
◎「マジカル・アレンジメント・ツアー!2012」読者コンテスト結果発表
◎My Favorite UAD-2 Plug-Ins
◎石野卓球×PIONEER Remix Station RMX-1000
◎コンサート見聞録:高田漣@渋谷総合文化センター大和田 さくらホール
◎ライブ・スペース・レポート:Zepp DiverCity (TOKYO)

■new products
◎YAMAHA CL Series
◎ARTURIA Spark Vintage Drum Machines
◎NATIVE INSTRUMENTS Traktor Kontrol F1
◎UVI String Machines
◎GARRITAN Garritan Instant Orchestra
◎RUPERT NEVE DESIGN Portico 543
◎MOHOG AUDIO MoFet76
◎APHEX Exciter
◎CONISIS TFDV01
◎MOJAVE AUDIO MA-301FET
◎TWO NOTES Torpedo Live
◎ICONNECTIVITY iConnect+MIDI

■LIBRARY
◎BIG FISH AUDIO ambient SKYLINE 2
◎LOOPMASTERS PABLO DECORDER PRESENTS PEAK TIME BERLIN

■DAW AVENUE
◎STEINBERG Cubase 6.5
◎ABLETON Live 8
◎AVID Pro Tools 10
◎CAKEWALK Sonar X1

■seminars
◎  ヒップホップ ビート・メイク道場~ヒット・メイカー編/SUI
◎  カンガルー・ポーの『ミックス1年生』/中村公輔
◎Q&A

■column
◎Independent Cities
◎牛尾憲輔のうちこみ!!学園
◎THE CHOICE IS YOURS/原雅明
◎そこのにいさん どこ向いてんのよ/戸田誠司
◎素晴らしきビンテージの世界/三好敏彦
◎祐天寺浩美のお部屋一刀両断
◎私の手放せない一品~西寺郷太のYAMAHA THR10

■sound&recording review
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