MAGAZINES

サウンド&レコーディング・マガジン 2012年5月号

定価1,153円 (本体1,048円+税10%)
発売日2012.04.14
品種雑誌
仕様A4変形判 / 248ページ / CD-ROM付き

この商品は現在、在庫切れとなっております。

内容

5人の売れっ子アレンジャーに、ボーカル・トラック(=歌)だけを渡して“チャートのトップ10に入るような曲にしてください!”とおねがいしてみました。

■CD-ROM連動特集
マジカル・アレンジメント・ツアー!2012
同一のボーカル・トラックを5人のアレンジャーが料理!
権藤知彦/鈴木Daichi秀行/田中隼人/今井了介 & SUNNY BOY/ゆよゆっぺ
同一のマルチトラック素材を複数のエンジニアにミックスしていただくという内容で人気を博した本誌企画『マジカル・ミックス・ダウン・ツアー!』。今回の特集はその“アレンジ版”として立案したものです。同一のボーカル・トラックを第一線で活躍中のアレンジャー5組に渡し、“このボーカル・トラックを使い、オリコンもしくはビルボード・チャートのトップ10に入る曲になるようアレンジしてください”と依頼。原曲のアレンジを明かさないまま、各人に作業を進めてもらいました。アレンジに際しての禁じ手は、メロディを改変したり新たに加えることのみ。構成やテンポ、ハーモニー・トラックの変更など、あらゆる作業を可能としました。各アレンジャーはボーカル・トラックをどのように解釈し、アレンジしていったのでしょうか? その作業工程をレポートしていきます。なお、付録CD-ROMには完成した楽曲に加え、ボーカル・トラックを収録。そして読者の方々に向けて、同じ条件でのアレンジ・コンテストを開催します!

■Premium Studio Live Vol.6
Cojok+徳澤青弦カルテット
with special guest 屋敷豪太、根岸孝旨、権藤知彦
recording engineer 飯尾芳史
レコーディング・スタジオでの一発録りをライブとして公開し、DSDで収録した音源をDSDファイルのまま配信する本誌主催Premium Studio Live。その6回目はエレトロニカ、フォーク、プログレ、クラシックを消化した“アコトロニカ”というジャンルを確立する2人組バンドのCojokと、チェリストであり作/編曲家としてアーティスト・サポートを行う、徳澤青弦が率いるカルテットが登場。加えてスペシャル・ゲストには世界に名の知れたドラマーである屋敷豪太、飛び入りで根岸孝旨、権藤知彦らも参加し、刺激的なバンド・サウンドを展開した。3月19日に音響ハウスにて行われたセッションの模様をレポートしていく。

■イベント・レポート
Low End Theory Japan 2012
2006年にロサンゼルスでビート・メイカー/エンジニアのダディ・ケヴを中心に、ノーバディ、D・スタイルズらのレジデントDJたちによって始められたパーティがLow End Theory。ヒップホップを軸としつつ、ダブステップなども取り入れた妥協の無い音楽性、音質にこだわる姿勢でフライング・ロータス、ガスランプ・キラーなどの才能を次々と輩出。最近はトム・ヨークやジェイムス・ブレイクがDJとして出演するなど、世界中の音好きから注目を集めるイベントとなった。本誌では3月19日に代官山UNITで行われた東京公演「Low End Theory Japan 2012」におけるノサッジ・シングやサムアイアムのライブ用セットアップを紹介するとともに、ケヴにイベントのコンセプトや重低音サウンドの秘けつについて聞いている。

■Cross Talk 立川真佐人×森元浩二.
現代のリバーブが映し出す“名機の素質”
約30年前に登場したデジタル・リバーブ。現在ではインパルス・レスポンスを利用したサンプリング方式の採用やプラグイン・エフェクト化など、方式や仕様がさまざまに変化しているが、1980年代に発売された機種がいまだにスタジオ・スタンダードの座を譲っていないのも事実だ。そこで今回は、数多くのリバーブを使いこなすエンジニア、立川真佐人氏と森元浩二.氏を招き、近年多くのプロに支持されている4機種をチェック。そのサウンドやユーザビリティを探りつつ、“良いリバーブの条件”についても考察していくことにする。

≪登場機種≫
◎AUDIO EASE Altiverb 7 XL
◎LEXICON PRO PCM Native Reverb Bundle
◎BRICASTI DESIGN M7
◎QUANTEC YardStick 2496

■ミックス解剖学
ヴァン・ヘイレン「ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース」
by ロス・ホガース
海外のトップ・エンジニアに自身の手掛けたヒット曲のミックスの手法を直接解説してもらう本連載。今回登場していただくのは、ロサンゼルスでブギー・モーテル・スタジオを運営するロス・ホガース。長年のアナログ信者だった彼はプラグイン・エフェクトのパラメーター値を目で追うようなことはせず、AVID Pro Tools環境に移行した現在も耳だけを頼りに音作りを行っているという。そのテクニックはヴァン・ヘイレンが2月にリリースした12thアルバム『ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース』でも垣間見ることができる。ミックスが行われたのは、バンドのギタリスト=エドワード・ヴァン・ヘイレンが所有する5150スタジオ。アナログ機材が潤沢に用意されたこの環境で、ホガースはどのように作業を進めたのだろうか? その工程について、本人から話を聞いた。

■Classic Tracks
ソフト・セル「汚れなき愛」
「汚れなき愛」はそもそも1965年にリリースされた売れないシングルのB面に収録されたモータウン・スタイルのアップテンポ曲である。しかしその16年後、ソフト・セルことマーク・アーモンドとデイヴ・ボールのふたり組によってスロー・テンポのシンセ・ポップ・ナンバーへと作り変えられると、本国イギリスでチャート・ナンバーワンに輝いたほか、1981年の国内ベストセラー・シングル(45rpm EP)に認定されるなど、話題の大ヒット曲となる。また、海を隔てたアメリカでもビルボード・ホット100でチャート・トップ10入りを果たし、その結果、ソフト・セルとして最初そして最後のアメリカ・ヒット作となったのだ。また、2006年にはグラミー賞受賞シンガー、リアーナがリリースしたシングル「SOS」で、「汚れなき愛」がサンプルとして使われ話題となった。本企画では「汚れなき愛」のプロデュースを手掛けたマイク・ソーンを中心に同曲が収録されたアルバム『ノン・ストップ・エロティック・キャバレー』のエンジニアリングを務めたドン・ワーシュバへのインタビューを通し、セールスが芳しくなかった原曲がいかにして大ヒットするまでに至ったのか? そのプロセスに迫った。

■Beat Makers Laboratory
ジョンウェイン

■people
◎Calm presents K.F.
◎オービタル
◎大谷能生

■report
◎フェア・レポート:musikmesse prolight+sound
◎ショップ・レポート:Rock On
◎コンサート見聞録:BOYCOTTO RHYTHM MACHINE VERSUS LIVE 2012@後楽園ホール
◎ライブ・スペース・レポート:SPACEWITH

■new products
◎RME Fireface UCX
◎KORG Kaossilator 2/Mini Kaoss Pad 2
◎STEINBERG Cubase 6.5
◎APPLIED ACOUSTIC SYSTEMS Chromaphone
◎PROJECT SAM Orchestral Essentials
◎PLUGIN ALLIANCE Maag EQ4
◎LINE6 Mobile Keys 49
◎FOCUSRITE Scarlett 2I2
◎MIDAS Pro2/Pro2C
◎BEHRINGER PowerPlay Series
◎MOJAVE AUDIO MA-300

■LIBRARY
◎BIG FISH AUDIO ROCK CINEMA
◎LOOP MASTERS BOP MINIMAL DRUM&BASS VOL.2

■DAW AVENUE
◎STEINBERG Cubase 6.5
◎ABLETON Live 8
◎AVID Pro Tools 10
◎CAKEWALK Sonar X1

■seminars
◎  ヒップホップ ビート・メイク道場~ヒット・メイカー編/SUI
◎  カンガルー・ポーの『ミックス1年生』/中村公輔
◎Q&A

■column
◎Independent Cities
◎牛尾憲輔のうちこみ!!学園
◎THE CHOICE IS YOURS/原雅明
◎そこのにいさん どこ向いてんのよ/戸田誠司
◎素晴らしきビンテージの世界/三好敏彦
◎祐天寺浩美のお部屋一刀両断
◎私の手放せない一品~高桑圭(Curly Giraffe)のAKG C3000

■sound&recording review
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