MAGAZINES

サウンド&レコーディング・マガジン 2010年12月号

定価1,153円 (本体1,048円+税10%)
発売日2010.11.15
品種雑誌
仕様A4変形判 / 244ページ / DVD-ROM付き

この商品は現在、在庫切れとなっております。

内容

大貫妙子&坂本龍一  歌とピアノという最小限の編成で教授の名曲に新たな命が吹き込まれる!

■巻頭インタビュー
大貫妙子&坂本龍一
歌とピアノという最小限の編成で奏でられた
『UTAU』の制作模様を札幌にてレポート
大貫妙子と坂本龍一……1970年代に出会って以降、1980年代前半にはヨーロッパ三部作と呼ばれる大貫のアルバム『ロマンティーク』『クリシェ』『アヴァンチュール』を共に作り上げたり、1995年の坂本のボーカル・アルバム『SMOOCHY』では大貫が詞を提供したりと、さまざまな時代において今なお輝きを失わない素晴らしい作品を残してきた。そんな二人が再びタッグを組み、“坂本龍一の楽曲に大貫妙子が新たに歌詞を付けて歌う”というコンセプトのもと、その名も『UTAU』というアルバムを作り上げた。レコーディングが行われたのは、かつてファンハウス札幌として知られた、北海道は札幌の“芸森スタジオ”。設立には名プロデューサーであるジョージ・マーティンが参加し、コンソールやマイクは氏の経営していたエアー・モンセラットのものを持ってきたという設備面はもちろん、素晴らしい自然環境に恵まれたリゾート・スタジオとして、創業時には世界中の注目を集めたスタジオだ。幸運にも、本誌取材班は8 月にレコーディング中だったお二人をそのスタジオに訪ねる機会を得たので、その際のインタビューに作品完成後のものを加えて構成することで、『UTAU』制作レポートとしてお届けしたい。

■付録DVD-ROM連動特集
レッスン用素材で学ぶ&コンテストも実施!
初めての「ミックス・ダウン」集中講座
精魂込めて作り上げたトラックを“楽曲”としてまとめる重要工程=ミックス・ダウン。同じ素材であってもミックスする人間によって出来は十人十色であり、ミックス・ダウンは非常にクリエイティブで楽しい作業と言えます。その一方で、ミックスで何をすればいいか分からないという方も多いはず。そんな悩みを解決すべく、ミックス・ダウンの初歩的なワークフローを徹底的に追っていくのが本企画。付属のレッスン素材とともに、エンジニア山田ノブマサ氏にミックス・ダウンの超基本を教えていただきます。ミックス初心者はもちろん、今まで自己流だった中級者もこれを読めばミックスのクオリティが上がること請け合いです。さらに、皆さんの腕試しの場として「ミックス・ダウン集中講座コンテスト」も同時開催。MacBook Airなど豪華賞品もご用意しています。さあ、本企画であなたのミックス力を高めましょう!

■Cross Talk 飛澤正人×SHOCK EYE(湘南乃風)
HEATが生み出す“熱い”Pro Toolsの音
プロのレコーディング現場に欠かせないツールとして使われているDSP搭載DAWシステム、DIGIDESIGN Pro Tools|HD Accel。今年になってAVIDブランドでのリリースとなり、新Pro Toolsシステムがリリースされたのと併せ、Pro Tools HD 8.1 Softwareに新機能としてアナログ・サチュレーションを再現する“HEAT”が加えられた。従来のプラグインとは異なり、Pro Toolsのミキサーに埋め込まれた機能であるHEATは、ミキサーの各オーディオ・トラックに対してアナログ・テープや真空管の質感を加えられるというもの。これまで無色透明であるべきとされてきたDAWのミキサーを再定義するかのような、意欲的な機能である。今回のCross Talkは、エンジニアの飛澤正人氏と、湘南乃風のSHOCK EYEに、このHEATを試していただき、今後の音楽制作やDAWにどんな影響を与えるものなのかを熱く語ってもらう。

■Premium Studio Live Vol. 2
原田郁子+高木正勝
レコーディング・スタジオでの一発録りをライブとして公開し、DSDで収録した音源をDSDファイルのまま配信するという本誌主催のPremium Studio Live。待望のVol.2は去る10月31日、クラムボンの原田郁子と、映像作家としても活躍する高木正勝の組み合わせで行われた。定員50人に対し、約7倍もの応募をいただいたほど注目を集めた今回のライブ。初共演となる二人が、どんな化学反応を起こすのか? 2台のグランド・ピアノを用いたぜいたくな一夜の模様を、演奏前後の様子と併せてお送りしていくことにしよう。

■ミックス解剖学
ロバート・プラント「エンジェル・ダンス」
by マイク・プール
海外のトップ・エンジニアに自身の手掛けたヒット曲のミックス手法を直接解説してもらう本連載。今回登場していただくのはカントリーの街、ナッシュビルで数々のスタジオを渡り歩いた根っからのアメリカン・エンジニア、マイク・プール。ロック・アイコンとなって久しい元レッド・ツェッペリンのボーカリスト、ロバート・プラントのニュー・アルバム『バンド・オブ・ジョイ』は、往年のアメリカン・ビンテージ機材による味わい深い音作りと現代的なサウンド処理が融合されていることで話題になったが、それをバックアップした張本人こそがこのマイク・プールなのである。さまざまな種類/価格帯のアウトボードを駆使し、工夫を重ねたサウンド・メイキングを実践するプール。本稿では『バンド・オブ・ジョイ』のリード・ナンバー「エンジェル・ダンス」について、多彩な機材写真を交えながらその工程の全容をお見せする。

■CLASSIC TRACKS
ペット・ショップ・ボーイズ「哀しみの天使」
シンセ・ポップがその絶頂期を迎えていた1980年代半ばのイギリス。享楽的なディスコのとばりに、数々のダンス・オリエンテッドな名曲を生み落とすデュオが現れた……! ペット・ショップ・ボーイズと名乗るふたりの若者が放ったシングル『哀しみの天使』は、舞台演劇を思わせるドラマティックな作風が当時のリスナーたちに大ヒット。分厚いシンセ・サウンドや過剰なリバーブ処理、サンプリングされたミサ曲など、多彩な要素を取り込むその音楽性は、当時現れては消えていったシンセ・ポップ・グループの奏でた音楽の中にあって、ほかの追随を許さなかった。本稿では「哀しみの天使」のプロデュースを手掛けたジュリアン・メンデルソンにインタビュー。1980年代の貴重な写真を交え、当時のペット・ショップ・ボーイズや彼らを取り巻いたシーン、そして楽曲制作の方法について、たっぷりと語ってもらうことができた。

■US Beat Makers Lab.
ウィル・テル

■people
◎アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズ
◎Kimonos
◎80KIDZ
◎久保田麻琴
◎agraph
◎大谷能生

■report
◎ライブ・レポート:井上鑑“僕の音~SONG DISTRICT 英国式音楽造園術”@YAMAHAホール
◎スペシャル・レポート:昭和音楽大学
◎コンサート見聞録:サカナクション@日本武道館
◎ライブ・スペース訪問:音楽実験室 新世界

■new products
◎AVID Pro Tools MBox/MBox Mini
◎SONY Acid Music Studio 8
◎STEINBERG WaveLab 7→p.122
◎MACKIE. 2404-VLZ3
◎YAMAHA Motif XF7
◎CAKEWALK A-800Pro
◎SHURE KSM44A/SL
◎ROYER LABS R-101

■LIBRARY
◎LOOPMASTERS DJ MIXTOOLS 03-TECH HOUSE&DEEP MINIMAL
◎ZERO-G URBAN LEGEND

■DAW AVENUE
◎STEINBERG Cubase 5
◎ABLETON Live 8
◎AVID Pro Tools 8
◎CAKEWALK Sonar 8.5
◎IMAGE-LINE FL Studio 9

■seminars
◎シューゲイザー・サウンド入門/NARASAKI
◎作曲に悩む人のためのプログラミング講座~エレクトロ編/Watusi
◎波形編集でトラックを作ろう/飛澤正人
◎ミックス・ダウン研究所/山内“Dr.”隆義
◎シンセで作るオレ流サウンド/H2
◎Q&A

■column
◎Independent Cities
◎Max for Liveで作る自分専用デバイス
◎THE CHOICE IS YOURS/原雅明
◎素晴らしきエンジニア・オーディオの世界/三好敏彦
◎no Pain, no Gain/瀬川英史
◎そこのにいさん どこ向いてんのよ/戸田誠司
◎祐天寺浩美のお部屋一刀両断
◎私の手放せない一品~内田直之のFULLTONE Tube Tape Echo

■sound&recording review
◎NEW DISC
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◎VIDEO
◎BOOKS
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