MAGAZINES

サウンド&レコーディング・マガジン 2009年2月号

定価1,026円 (本体933円+税10%)
発売日2009.01.15
品種雑誌
仕様A4変形判

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内容

2009年度版 ネットで自分の曲を売る方法

■特集
2009年版ネットで自分の曲を売る
レディオヘッドやナイン・インチ・ネイルズなどの例を挙げるまでもなく、パッケージからデータへと流通の大変革期を迎えている音楽シーン。その動きはさらに加速し、2008年の全米CD売り上げは前年比で何と30%も下回った。そして現在、ネットには膨大な量の音楽があふれているが、一方では全体的な質の低下もささやかれている。本誌でも2007年11月号で「Webで始める1人レーベル」という特集を組んだが、そこから1年を経た今、リリースするべき楽曲の質を見極める“レーベル”の役割はあらためて重要になってきてはいないか? 今回の特集では、激動の時代を迎えた音楽流通のキー・パーソンにインタビューを敢行。混とんとした状況を整理すると ともに、そんな時代を生き抜く必須ツールとしてのMySpaceの活用法や、アーティスト活動に役立つネット・サービスを紹介していく。

≪大きく変化する音楽流通≫
◎ダウンロード販売サイトの現状
iTunes Store/Beatport/music.jp
◎重要度を増すアグリゲーター
バウンディ/IODA
◎レーベルが果たすべき役割とは?
Mule Musiq/CIRCURATIONS

≪MySpace徹底活用法≫
◎MySpaceの概要
◎MySpaceをカスタマイズ!
◎MySpaceで自分の楽曲を販売!

≪“使える”ネット・サービス10選≫

■特別企画
クリエイティビティを覚醒させるPro Tools 8
先ごろ発表されたPro Tools 8は、従来の機能/インターフェースを劇的に進化させ、クリエイターたちの楽曲制作をより一層サポートするオールインワン・ソフトとなった。MIDIシーケンサーの操作性向上、オーディオを自由に操るエラスティック・ピッチ機能、多彩なプラグイン・インストゥルメント/エフェクトの装備、譜面表示への対応などなど、数え出せばきりが無い。そこで本企画では、クリエイター側から見たPro Tools 8の魅力をクローズ・アップしていく。また、第一線のアーティスト3人がPro Tools 8で曲作りの方法を明かす映像もWebにて公開!

≪誌面≫
Pro Tools 8オーバービュー/各機能の徹底紹介 by 飛澤正人

≪Web動画≫
3人のアーティストがPro Tools 8を操る!
◎エレクトロ・ハウス×Heigo Tani(CO-FUSION/Wall5)
◎ロック×真鍋吉明(ザ・ピロウズ)
◎ヒップホップ×ROCK-Tee(EASTEND/Woody-Wood Studio)

■Cross Talk Vol.14 DJ HASEBE×今本修
2.1chモニターを自宅で鳴らせ!
ノート・パソコン1台でも音楽制作システムが完結できてしまう現在、モニター・スピーカーもそのサイズに合わせた小型パワード・モデルが人気を博しており、本誌でも新機種がリリースされるたびに紹介している。しかし、そのサイズゆえ低域のが判断しづらいのは宿命でもあり、特にクラブ・ミュージックの鍵となるキックやベースの音作りでは、多くのクリエイターがヘッドフォンを併用しているのが現状だ。そんな小型モニター環境に低域専用スピーカー=サブウーファーを加えれば、こうした低域不足を一挙に解消できるのだろうか? DJ HASEBEとエンジニアの今本修氏が徹底的に検証していく。

≪登場機種≫
◎BLUE SKY Media Desk 2.1 System
◎GENELEC 6010A&5040A
◎YAMAHA HS50M&HS10W

■SPECIAL INTERVIEW
カニエ・ウェストのエンジニア、マニー・マロクインが語る
最新作『808s&ハートブレイク』の秘密
昨年暮れ、カニエ・ウェストの新作が発売日より前倒しでリリースされた。プロデューサー、ラッパーとして2000年以降のアメリカ・ヒップホップ界をリードしてきたカニエだが、この最新作では元音が何なのか分からないほどに加工されたサウンドや自身によるエモーショナルなボーカルを全面的にフィーチャー。全編を漂うダークなムードは世界中のリスナーに衝撃を与えたと言っても過言ではない。全幅の信頼を置いていた母親の死、フィアンセとの破局など、人生における大きな困難をくぐり抜けた“天才”が放ったこの問題作。そのミックス全体のコンセプトおよび収録曲に対する具体的なテクニックをエンジニア、マニー・マロクイン氏に語ってもらった。

◎アルバム全体のミックス・コンセプト
◎『808s&ハートブレイク』収録曲に施したミックス・テクニック
「シー・ユー・イン・マイ・ナイトメアズ」
「ラヴ・ロックダウン」

■SPECIAL INTERVIEW
フランツ・フェルディナンド
80'sリバイバルの立役者が最新作を発表
プロデューサーが明かすアナログライクな録音哲学
ガシガシと刻むギターやラウドな鳴りの踊れるビート、セクシーかつポップなボーカル、そして適度なユーモアと研ぎ澄まされたビジュアル。これらの明快で手に取りやすい特徴が人気を呼び、フランツ・フェルディナンドは前2作で既に世界的な成功を収めている。現在でも加速する80'sリバイバルや、ダンス・ミュージックとバンド・サウンドの融合について、“フランツ以降”という言葉を用いて語られることも多い。3年ぶりにリリースされる彼らの新作『トゥナイト』は、より生々しくスマートになったバンドの音像や1st以上にダンサブルなアレンジが、進化した4人の姿をまざまざと伝える力作だ。本作のプロデュースを担当したダン・キャリーへのインタビューを通じて、より深みを増したサウンドとそれを生んだ録音哲学に迫る。

■Classic Tracks
リック・アストリー「ギヴ・ユー・アップ」
1980年代後半から世界的なヒット作を次々と手掛けたプロデューサー・チーム、ストック・エイトキン&ウォーターマン(以下、SAW)。マイク・ストック、マット・エイトキン、ピート・ウォーターマンからなるこのチームは、LINN Linn 9000リズム・マシンなどといった電子機材を重用しながら、当時流行していた“ユーロビート”に乗せたナンバーを大量生産するといった流れ作業的な音楽制作方法、“プロダクションライン・アプローチ”でバナナラマ、デッド・オア・アライヴ、カイリー・ミノーグなどのアーティストと共にヒット作を連発していた。今回紹介するリック・アストリーもSAWの恩恵を享受したアーティストの1人。当時21歳だった彼はシングル「ギヴ・ユー・アップ」でデビューを果たすと同時に世界各国のチャートに名を連ねる。今回はSAWの下でヒット曲の制作に携わっていたエンジニアたちの話から「ギーヴ・ユー・アップ」の制作過程に迫る。

■コンサート見聞録
矢野顕子@NHKホール
毎年恒例の矢野顕子“さとがえるコンサート”。今回は最新作『akiko』に参加したマーク・リーボウ(g)らを従えての東名阪ツアーとなった。ここでは NHKホールで行われた初日、東京公演の舞台裏をPAスタッフの言葉を交えて紹介するとともに、本編での力強い演奏の模様もレポートしていく。

■コンサート見聞録
pupa@渋谷C.C. Lemonホール
高橋幸宏、高野寛、高田漣、権藤知彦、堀江博久という手だれのミュージシャンたちと、紅一点のフロントマン、原田知世とで結成されたpupa。生楽器とミニマルなエレクトロニカが融合したサウンドを詰め込んだデビュー・アルバム『floating pupa』は、聴く者を選ばない良質なポップスが多数収録された。そんな“大型新人バン ド”が、初めての全国ツアーを決行。福岡/大阪/東京を巡った。そこで本誌が潜入したのは、東京公演となった渋谷C.C. Lemonホール。舞台裏を案内してくださったのは本ツアーのすべての公演でメインPAを行ったPAカンパニーAcousticの佐々木幸生氏だ。同氏のお話をもとに、生音とエレクトロニカを融合させるオペレートの手法から、細野晴臣も登場した本番の様子までをレポートしていく。

■US Beat Makers Lab.
バブー

■ミックス解剖学
AC/DC「暴走/列車」 by マイク・フレイザー

■Mr. Bonzai's Talking
ジム・スコット

■people
◎agraph
◎坂本龍一

■report
◎ライブ・スペース訪問:Shibuya SONGLINES

■new products
◎CAKEWALK Sonar V-Studio 700
◎SONY Acid Pro 7
◎FOCAL CMS 65
◎M-AUDIO DMS1
◎VIOLET The Amethyst Standard
◎UNIVERSAL AUDIO 710 Twin Finity
◎TASCAM DP-004
◎KORG MicroKorg XL
◎PIONEER HDJ-2000
◎ECLER EVO5
◎EDIROL P-10

■LIBRARY
◎SAMPLE MAGIC SM09 FUNKY HOUSE GROOVES 2
◎SONICCOUTURE TREMORS/ABSTRAKT BREAKS 3
◎EAST WEST QUANTUM LEAP GOLIATH
◎EAST WEST EW Fab Four

■PLUG-IN EFFECTS
◎FLUX:: Alchemist
◎OVERLOUD TH1

■DAW AVENUE
◎STEINBERG Cubase 4
◎ABLETON Live 7
◎DIGIDESIGN Pro Tools|HD7
◎CAKEWALK Sonar 8
◎MARK OF THE UNICORN Digital Performer 6

■beginner
◎DAWなら誰でも作曲できちゃいます。/横川理彦
◎シンセで作るオレ流サウンド/H2
◎Q&A

■seminars
◎HOW TO BUILD OUR STUDIO 赤川新一
◎スターリング流マスタリングの神髄~佐藤達也
◎素晴らしき電源の世界/三好敏彦
◎CM音楽の作り方/瀬川英史

■column
◎Good Job! 南流石/今津甲
◎そこのにいさん どこ向いてんのよ/戸田誠司
◎祐天寺浩美のお部屋一刀両断
◎Vintage Gear Gallery:SSL SL9000J

■standards
◎Information

■sound&recording review
◎NEW DISC
◎ENGINEERS' RECOMMEND
◎RE-ISSUE
◎VIDEO
◎BOOKS
◎NEWS
◎CONCERT SCHEDULE

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