数学について何か知りたいと思ったとしても、いきなり微分方程式から始めることはできません。足し算、引き算、かけ算九九などの“算数”を習得することで、初めて数学という学問に足を踏み入れることができるのです。
音楽理論の学習も同じこと。まず基礎力がなくては、実践的な内容など理解できるはずがありません。従来の理論本では、五線譜の読み方やコードの構造といった基礎と、プロ並みのコード・アレンジやアドリブ理論などの実践がひとまとめにされているため、読み通すのが難しかったのです。
正直に言えば、これを読めばすぐにプロ並みのコード・アレンジができて、アドリブがバリバリ弾けるようになる……という本ではありません。しかし、本書を読み終わったあとならば、今まで難しく感じていた理論書でもアレルギー反応を起こさずに理解することができるようになるでしょう。数学に対する算数のように、音楽理論に必要とされる基礎的な思考力を養うのが、本書の目的なのです。(編集担当/橋本) |