人とロボットが共生する未来社会(電子書籍)

電子書籍 人とロボットが共生する未来社会
─────  立東舎デジタル講義録 ─────
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人とロボットが共生する未来社会

著者:石黒浩

われわれはどのようなロボット社会を迎えようとしているのか
本書では、日常活動型ロボットの代表的なものとして、人間に酷似したロボット、いわゆるアンドロイドの研究開発を例に取りながらその研究開発を紹介すると同時に、その研究開発を通して、どのように人間に対する理解を深めていけるかを議論していきます。特に、人間の存在とは何か、心とは何か、感情とは何かという、人間にとって重要であるが答えが簡単に得られない問題について、アンドロイド研究がどのような哲学的考察をもたらすかを議論します。本書を通して、今後われわれはどのようなロボット社会を迎えようとしているのか、そしてそのロボット社会においてわれわれは何を学ぼうとしているのかについて、考える機会を持っていただけたら幸いです。
※本書は無料で学べるオンライン講座gaccoの講座「人とロボットが共生する未来社会」の、テキスト書き起こしを編集したものです。
gacco講座「人とロボットが共生する未来社会」

【CONTENTS】
■第一章 ロボット社会
ロボット社会/ロボットの役割/情報化社会とロボット/遠隔操作型ロボット/センサネットワーク/遠隔操作型ロボットによるサービス/人を知るためのロボット研究/子供アンドロイドと不気味の谷/アンドロイドの人間らしさ/アンドロイドサイエンス

■第二章 アンドロイド
アンドロイドによる伝統芸能の保存/アンドロイドによるショーウィンド/アイドルとしてのアンドロイド/服を販売するアンドロイド/対話するアンドロイド/社会的状況における対話/遠隔操作型アンドロイド、ジェミノイド/ジェミノイドの人間らしさ/ジェミノイドへの適応/ジェミノイドと自分

■第三章 人とロボットの関わり
ジェミノイドと経験の共有/感情の表現/心の表現/人間の人間らしさ/人間のミニマルデザイン、テレノイド/高齢者とテレノイド/教育におけるテレノイド/人間の存在感/存在感・安心感を伝えるメディア/人間の存在を伝達する携帯型メディア

■第四章 ロボットの進化と人間
より人間らしい動きを実現する人工筋肉/生体の原理/より人間らしい身体の制御/より人間らしい学習/社会性を持つロボット/意図や欲求の理解/人間とロボットの違い/ロボットの定義と人間の定義/人間の進化とロボット/人間の鏡としてのロボット

【著者プロフィール】
知能ロボット学者、大阪大学教授(特別教授)・ATR石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。1991年大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了。その後、京都大学、カリフォルニア大学、大阪大学工学研究科などを経て2009年より現職。専門はロボット工学、視覚情報処理、アンドロイドサイエンス。これまでにヒューマノイドやアンドロイド、自身のコピーロボットであるジェミノイドなど、多数のロボットを開発。2011年,大阪文化賞受賞。主な著書に『ロボットとは何か』(講談社現代新書)、『生きるって何やろか?』(毎日新聞社)、『どうすれば「人」を創れるか』(新潮社)など。