ボカロPのDTMテクニック100

DECO*27、OSTER project、sasakure.UK、40mP、ピノキオピー、椎名もた、monaca:factory、ざにお、whoo、鬱P

U/M/A/A Inc.(監修)

定価1,980円 (本体1,800円+税10%)
発売日2014.09.25
品種書籍
仕様B5判 / 176ページ
ISBN9784845625017

内容

10人のボカロPが自宅スタジオでの曲作りを大公開!

10人の有名ボカロPの方々に、自宅スタジオでの曲作りをたっぷり教えていただきました! ニコニコ動画に投稿されている人気楽曲で使用されたDTMテクニックを、お1人につき10個ずつ解説していただいています。またスタジオや機材の写真、さらには作曲ノウハウに関するインタビューなども掲載。“100”と銘打っていますが、実際には100以上のアイディアやテクニックが満載です。ご登場いただいたのはDECO*27、OSTER project、sasakure.UK、40mP、ピノキオピー、椎名もた、monaca:factory、ざにお、whoo、鬱Pの皆さん。いずれも多くの殿堂入り楽曲、あるいはミリオン再生楽曲で知られるボカロ・シーンの重要アーティストと言える方々ばかりです。全DTMer必見のとても刺激的な1冊となっています!

【Artists】
DECO*27 
OSTER project 
sasakure.UK 
40mP 
ピノキオピー 
椎名もた 
monaca:factory 
ざにお 
whoo 
鬱P

【CONTENTS】
1アーティストにつき16ページで構成しています。
◎プロフィール&セレクテッド・ディスコグラフィ:2ページ
◎スタジオ写真&主要機材リスト:2ページ
◎作曲インタビュー:2ページ
◎DTMテクニック01?10:10ページ

■ARTIST 01:DECO*27
PRIVATE STUDIO & EQUIPMENT
COMPOSITION(インタビュー)
※テクニック解説楽曲:「妄想税」「音偽バナシ」「大掃除」

  • TECHNIQUE 01 エレキギターはAxe-FX ULTRAで音作り
  • TECHNIQUE 02 コピペで構築していくギター・トラック
  • TECHNIQUE 03 アコギはChris Load-Algeでキラキラさせる
  • TECHNIQUE 04 さまざまな声色を使った1人コーラス
  • TECHNIQUE 05 AUTO-TUNEでボカロの調声
  • TECHNIQUE 06 ボカロを聴こえやすくするための波形編集
  • TECHNIQUE 07 きれいに聴こえるようにボカロ・トラックはコンプ2段掛け
  • TECHNIQUE 08 ミックスのポイントはドラムとベース、そして歌
  • TECHNIQUE 09 Logic Pro X内蔵のDrummerでドラム・トラックを作成
  • TECHNIQUE 10 “妄想税ベース”とデビュー当時から使い続けているベース音色

■ARTIST 02:OSTER project
PRIVATE STUDIO & EQUIPMENT
COMPOSITION(インタビュー)
※テクニック解説楽曲:「White Snow Falling」「Music Wizard of OZ」「PIANO*GIRL」

  • TECHNIQUE 01 キー・スイッチを活用した管楽器の打ち込み
  • TECHNIQUE 02 クラシカルなフレージングのストリングス
  • TECHNIQUE 03 駆け上がりのリアルな表現方法
  • TECHNIQUE 04 基準となるコードを表示してハーモニー作り
  • TECHNIQUE 05 緻密に打ち込まれたピアノ・フレーズ
  • TECHNIQUE 06 5連符を使用したドラムの跳ね感
  • TECHNIQUE 07 ゴースト・ノートでベースをグルービーに
  • TECHNIQUE 08 日本語と英語のライブラリを併用したコーラス・ワーク
  • TECHNIQUE 09 大容量音源を使用したギター打ち込み
  • TECHNIQUE 10 “鬼畜”なホーン・セクション音源

■ARTIST 03:sasakure.UK
PRIVATE STUDIO & EQUIPMENT
COMPOSITION(インタビュー)
※テクニック解説楽曲:「Mr. Wonderland feat. ピリオ」「蜘蛛糸モノポリー feat. 初音ミク」「セイヴザプリンセス」

  • TECHNIQUE 01 音域と広がりを考慮したコード楽器アレンジ
  • TECHNIQUE 02 手描きビブラートでシンセ・ソロ
  • TECHNIQUE 03 空間を生かすシンセ・アルペジオ
  • TECHNIQUE 04 ベロシティの変化でベースにグルーブを
  • TECHNIQUE 05 オーディオ素材でドラム・トラックを構築
  • TECHNIQUE 06 “伸ばす音”と“細かく切る音”を考えたピアノ・ソロ
  • TECHNIQUE 07 ボカロ・トラックのピッチ補正
  • TECHNIQUE 08 ボカロ・トラックのエフェクト処理
  • TECHNIQUE 09 コラボレーションによる曲作り①
  • TECHNIQUE 10 コラボレーションによる曲作り②

■ARTIST 04:40mP
PRIVATE STUDIO & EQUIPMENT
COMPOSITION(インタビュー)
※テクニック解説楽曲:「Going My Way!」「ラクガキピカソ」「恋愛裁判」「フタリボシ(vocal シャノ&千穂)」

  • TECHNIQUE 01 ドラムのクオンタイズは50%でグリッドには完全には合わせない
  • TECHNIQUE 02 パーカッションはコンガを多用
  • TECHNIQUE 03 ベースはピッチベンドでアーティキュレーションを
  • TECHNIQUE 04 オルガンのサウンドは太さが魅力のB3 PREMIER
  • TECHNIQUE 05 バンド・サウンドとのなじみやすさでピアノ音源はIvoryを選択
  • TECHNIQUE 06 カルテット編成でのストリングス・アレンジ
  • TECHNIQUE 07 ホーン・セクションはブレスも考慮してフレーズ構築
  • TECHNIQUE 08 歯切れの良さをボーカロイド・エディターで作り込む
  • TECHNIQUE 09 リバーブのセンド・レベルを変えて空間をコントロール
  • TECHNIQUE 10 打ち込みドラムと生ドラムの違いはアンビエンスなどの部屋の鳴り

■ARTIST 05:ピノキオピー
PRIVATE STUDIO & EQUIPMENT
COMPOSITION(インタビュー)
※テクニック解説楽曲:「ニナ」「スケベニンゲン」「ラブ・イズ・オノマトペ」「ありふれたせかいせいふく」

  • TECHNIQUE 01 アルペジエイターでシンセ音色作り
  • TECHNIQUE 02 複数のドラム音源を適材適所で
  • TECHNIQUE 03 ヒューマナイズ機能でドラムのデータをズラす
  • TECHNIQUE 04 Transient Designerで好みのスネア・サウンドに
  • TECHNIQUE 05 ギターはハード+ソフトの複合技で音作り
  • TECHNIQUE 06 コンプとTRANSMODで言葉の頭をがっつり強調
  • TECHNIQUE 07 Studio One 2とVOCALOID3 EditorをReWire接続
  • TECHNIQUE 08 VOCALOID3 Editor上の調声
  • TECHNIQUE 09 EDM系サウンド・メイキング
  • TECHNIQUE 10 超過激なスタッター・サウンド

■ARTIST 06:椎名もた
PRIVATE STUDIO & EQUIPMENT
COMPOSITION(インタビュー)
※テクニック解説楽曲:「3年C組14番窪園チヨコの入閣」「うたをうたうひと」「ピッコーン!! 」「嘘ップ」

  • TECHNIQUE 01 Stutter Editでビートを切り刻む
  • TECHNIQUE 02 ビット・クラッシャーで声を加工
  • TECHNIQUE 03 声はEQとマキシマイザーで聴き取りやすく
  • TECHNIQUE 04 UTAUで自身の音声ライブラリを制作
  • TECHNIQUE 05 多彩なビート・メイキング
  • TECHNIQUE 06 キックにはfabfilter Pro・Cを“感覚”で
  • TECHNIQUE 07 チップ・チューン・サウンド
  • TECHNIQUE 08 Sylenth 1の太いベースがお気に入り
  • TECHNIQUE 09 フィルターによる楽曲展開
  • TECHNIQUE 10 打ち込みによるギター・サウンド

■ARTIST 07:monaca:factory
PRIVATE STUDIO & EQUIPMENT
COMPOSITION(インタビュー)
※テクニック解説楽曲:「プシケとフロウ」「マーメイド」「ローレライ」「ワンダーワームホール」

  • TECHNIQUE 01 お気に入りのピアノ音源はPIANOTEQ
  • TECHNIQUE 02 エキサイターでピアノをきらめかせる
  • TECHNIQUE 03 逆再生音でアレンジされた「ローレライ」
  • TECHNIQUE 04 “攻め”のフレーズ作り
  • TECHNIQUE 05 声の明るさを変えて表情を付ける
  • TECHNIQUE 06 ダイナミクスでアタックを加える
  • TECHNIQUE 07 DAW上でのキャラクター作り
  • TECHNIQUE 08 オートメーションでサイド・チェイン・コンプ
  • TECHNIQUE 09 ディレイ・タイムのオートメーションで効果音
  • TECHNIQUE 10 「マーメイド」の倍速ドラム

■ARTIST 08:ざにお
PRIVATE STUDIO & EQUIPMENT
COMPOSITION(インタビュー)
※テクニック解説楽曲:「Transit」「ジェミニ」「TWO WORLDS」「Distance」「MONO」

  • TECHNIQUE 01 3種類のキックでグルーブを作る
  • TECHNIQUE 02 生ドラムを刻んだドラム・セクション
  • TECHNIQUE 03 波形編集で再構成されたピアノ
  • TECHNIQUE 04 ボイシングがキモとなるストリングス系パッド
  • TECHNIQUE 05 ミックス全体に透明感を出すためのテクニック
  • TECHNIQUE 06 コーラスは声部ごとにパンやエフェクトを設定
  • TECHNIQUE 07 AUTO-TUNEのもう一つの使い方
  • TECHNIQUE 08 楽曲展開に合わせたシンセ音色変化
  • TECHNIQUE 09 ブレイクを駆使した楽曲展開
  • TECHNIQUE 10 ベテラン・ドラマーも注目したビート

■ARTIST 09:whoo
PRIVATE STUDIO & EQUIPMENT
COMPOSITION(インタビュー)
※テクニック解説楽曲:「虹」「ワルツ」「雀色コンデンサ」

  • TECHNIQUE 01 ショート・ディレイで太いクリーン・トーンに
  • TECHNIQUE 02 ダブラーでギターに厚みと広がりを加える
  • TECHNIQUE 03 低域と高域に分けたベースの音作り
  • TECHNIQUE 04 2本のマイクを使用したアコギ録り
  • TECHNIQUE 05 複数のコンプレッサーを利用したアコギの音作り
  • TECHNIQUE 06 鍵盤ハーモニカなどのマイキング
  • TECHNIQUE 07 ピアノ演奏の感覚をベロシティで表現
  • TECHNIQUE 08 “使える”フリーのストリングス音源
  • TECHNIQUE 09 音色を細かく使い分けるドラム打ち込み
  • TECHNIQUE 10 少しずつ音圧を稼ぐマスタリング技

■ARTIST 10:鬱P
PRIVATE STUDIO & EQUIPMENT
COMPOSITION(インタビュー)
※テクニック解説楽曲:「インパーフェクトアニマルズ」「地獄ポップス」「皆殺しのマジック」

  • TECHNIQUE 01 ベースはプリアンプを通して輪郭を出す
  • TECHNIQUE 02 Axe-FX IIで2台のアンプを使ったベース音色作り
  • TECHNIQUE 03 ギターは2本重ねたとき良い音になることを目指す
  • TECHNIQUE 04 ギターは重ねても最大4本まで
  • TECHNIQUE 05 ギター・トラックのミックス系エフェクト
  • TECHNIQUE 06 地声シャウトの作り方
  • TECHNIQUE 07 デスボイスの作り方
  • TECHNIQUE 08 2種類のサウンドをブレンドするドラム・サウンド
  • TECHNIQUE 09 スネアはトランジェントとリバーブで音作り

本書のテクニック解説で登場している楽曲を集めてみました!
※動画の試聴にはニコニコ動画へのログインが必要です。

ARTIST 01:DECO*27

ARTIST 02:OSTER project

ARTIST 03:sasakure.UK

ARTIST 04:40mP

ARTIST 05:ピノキオピー

ARTIST 06:椎名もた

ARTIST 07:monaca:factory

ARTIST 08:ざにお

※「TWO WORLDS」クロスフェードデモ
※「Distance」本書の解説はアルバム・バージョン

ARTIST 09:whoo

ARTIST 10:鬱P

編集担当より一言

DTMで気になることと言えば、
「こういうとき、ほかの人はどうしてるんだろ?」だったりしませんか?
大抵、1人でパソコンに向かってることが多いですからね……。

そんなときは、この本です!
10人の人気ボカロPの皆さんが、自らキャプチャーしたスクリーンショットを、ノウハウ解説付きで公開していただきました。実際、取材のときには目の前であの有名曲のデータが開かれていると思うと、とても緊張しました。そして意気込むあまり、「こ、これはどうなってるんですか?」攻撃を遠慮会釈なく長時間にわたって繰り広げてしまいました……。

でも、そんな取材班に対して、皆さんはニコニコとそして熱心に解説してくださったのです。とても感動しました。
また監修していただいたU/M/A/Aのスタッフの方々もDTMへの造詣が非常に深く、さまざまな面からサポートしていただきました。
この場を借りて、あらためて登場してくださったアーティストの皆様、そしてU/M/A/Aの皆様にお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました!
(出版3部/永島)