ソーシャル時代に音楽を"売る"7つの戦略

“音楽人”が切り拓く新世紀音楽ビジネス

山口哲一(著)/高野修平(著)/松本拓也(著)/殿木達郎(著)

定価1,760円 (本体1,600円+税10%)
発売日2012.10.25
品種書籍
仕様A5判 / 208ページ
ISBN9784845621569

音楽が売れないと言われるこの時代に、いかにして音楽で稼ぐか?

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内容

音楽ビジネスには、あらゆるデジタルビジネスのヒントが隠されている!

本書ではソーシャル時代に音楽を"売る"ための戦略を、ソーシャルメディアを土台にして、PR、ミュージックビデオ、レガシーメディア、ディストリビューション、ライブ、成果報酬型プロモーションの7つのフェイズに沿って、豊富な取材や実例を元に紹介しています。執筆に当たったのは、音楽の世界で活躍している実業者の4名。そう、全員が専門家で当事者です。そんな彼らが占う音楽の未来は、どこを向いているのでしょう? すべてのミュージシャンやスタッフが"音楽人"として、楽曲とリスナーをつなげる役割を担っていく時代に必要な新・常識が、ここにあります! そしてその新・常識は、あらゆるデジタルビジネスに応用可能なヒントでもあるのです。

【CONTENTS】
■INTRODUCTION これからの音楽人に求められるもの

■PART1 ソーシャルメディアが音楽をドライブさせる
≪HYPOTHESIS ソーシャルメディアを理解する≫
◎共有のフェイズ
◎共感のフェイズ
◎共鳴のフェイズ
◎【共有】・【共感】・【共鳴】の果てにあるもの

■PART2 ニュースをどうやって作るのか?
≪HYPOTHESIS ソーシャル時代の音楽プロモーションとは?≫
◎ニュース配信の基礎知識
◎拡散するニュースの作り方
◎ニュース配信の作法
◎ニュース配信後のアクション

■PART3 PV・MVの可能性
≪HYPOTHESIS ミュージックビデオとプロモーションビデオ≫
◎インフルエンサーを巻き込む
◎音楽人インタビュー/矢部順也(ユニバーサルシグマ)
◎シェアしたくなる映像を作る
◎COMMENT/虎岩正樹
◎商品としてのMV(PV)の価値を上げる
◎さいごに
◎音楽人インタビュー/杉本誠司(ニワンゴ)

■PART4 ソーシャルメディアありきでレガシーメディアを考える
≪HYPOTHESIS ソーシャルメディアとレガシーメディア≫
◎効果的な組み合わせを考える
◎音楽人インタビュー/太田直樹+東小薗光宏(ユニバーサルシグマ)

■PART5 ディストリビューションの新しい形
≪HYPOTHESIS CD、配信、ストリーミングの共存する未来≫
◎ハードウェアと音楽
◎ストリーミングとの付き合い方
◎ネットとリアルを結びつける
◎Extraordinary Report File001/WonderGOO
◎Extraordinary Report File002/ポスカ
◎Extraordinary Report File003/ローソンHMVエンタテイメント
◎Extraordinary Report File004/Music Unlimited

■PART6 増していくライブの重要性
≪HYPOTHESIS 原点への回帰≫
◎ライブにおける3つのフェイズ
◎音楽人インタビュー/冨永周平(ソニー・ミュージックアーティスツ)
◎音楽人インタビュー/中西健夫(ディスクガレージ)

■PART7 成果報酬型プロモーションへ
≪HYPOTHESIS 成果報酬型の持つ意味≫
◎新しいパートナーシップの実例
◎Extraordinary Report File005/デイケー音楽出版
◎音楽人インタビュー/糟谷銑司(アイアールシートゥーコーポレーション)
◎COMMENT/エンリコ・チック(Shibuya creative solution)

■APPENDIX 座談会~ソーシャルメディアとの付き合い方

編集担当より一言

“音楽は無料(タダ)になる”“これからのミュージシャンはライブで食っていかないといけない”“ストリーミングが音楽業界の救世主になる”などなど。ここ数年、音楽や音楽業界に関しては、いろいろネガティブなことや勝手なことが言われ続けています。

でも、本書の著者たちが考える新世紀音楽ビジネスは、そんな紋切り型の意見とは別なところにあるようです。“中抜き”をすれば儲かるとか、そんな悲しい話は本書に一切載っていません。むしろこれから、アーティストやスタッフ、それに異業種の人も含めた“音楽人”みんなで、いかに音楽を盛り上げていけるのか。そのことが、7つのテーマで探求されています。まさに当事者ゆえの、真剣かつリアルな提言集なのです。(出版3部:そば夫)