ギター・マガジン

カタチではじめるブルース・ギター

田光 マコト(著)

定価1,760円 (本体1,600円+税10%)
発売日2009.02.13
品種ムック
仕様A4変形判 / 96ページ / CD付き
ISBN9784845616466

内容

前代未聞! フレーズ・ネタを視覚的に解説したブルース入門書

ギタリストにとってブルースは必須項目。しかし、奥が深い音楽のため、初心者が手を出しづらいのも事実です。そこで本書は「ブルースって一体どんな音楽!?」、「なんとなくカッコよさそうだから弾いてみたい」といった、超入門レベルのギタリストでも読みこなすことができる教則本に仕上げました。最大の特徴は、"フレージングのツボをカタチとしてとらえる"という点。さらに、各コーナーで扱う音数が、3~5音程度に抑えられているのもポイント。これらにより、すぐに覚えられ、すぐに実践で弾きこなすことが可能です。"世界一わかりやすく"をキーワードに制作した本書で、お手軽なブルースを体感して下さい!

【CONTENTS】
≪各章の内容≫
■序章 これだけは覚えておきたい! ブルースの仕組み
ブルースは最小限度に定められたフォーマットに沿って演奏を行なう。このコーナーでは、そのフォーマットについて、やさしく解説!

■すぐに役立つ! バッキング・ネタ集
ブルースのバッキングは,基本的なフレーズをそのまま用いることが可能。よって、本章で覚えたネタを譜面どおりプレイすれば、即ジャム・セッションなどに対応できるぞ!

■これは便利! イントロ&エンディング・ネタ集
著名ギタリストの奏でるブルース・ナンバーには、ブルース進行にイントロ&エンディングを加えられることが多い。そこで、ここではサクッと覚えられるイントロ&エンディング・ネタを紹介!

■即・身につく! ソロ・フレーズ・ネタ集
ソロの場合、短いフレーズ・ネタをストックしておくことが重要となる。よって、このコーナーでは2~4小節の短いフレーズを多数紹介しよう。これらをつなぎ合わせていくだけでOK!


≪目次≫
■序章 これだけは覚えておきたい! ブルースの仕組み
◎ リズムの仕組み
◎コード進行の仕組み
◎コラム:3コードのルートの位置関係を覚えるべし

■すぐに役立つ! バッキング・ネタ集
◎小指をパタパタ! ルート+"直線ライン"を用いたバッキング
◎開放弦+"反復横跳び"的運指で弾く楽々バッキング
◎ストレッチ+"反復横跳び"的運指で弾くハネたリズムのバッキング
◎"鉄アレイ"フォームをずらすだけ! ジャズっぽいブルースにチャレンジ
◎運指の軌道が"ブタのシッポ"! 単音によるバッキング
◎ベース・ライン風フレーズを"カニ爪"ポジションで攻略!
◎音数は極少でOK! "くの字"フォームのスライド・パターン
◎指1本でOK! "H"ポジションのスライド・パターン
◎ "口紅"ポジションでメロディアスなバッキングを
◎スライド・バーを使って弾く"H"ポジション
◎コラム:スライド・バー奏法の注意点

■ これは便利! イントロ&エンディング・ネタ集
◎1弦&2弦の"ローラー・ブレード"ポジションで弾く4小節イントロ
◎お手軽2 小節イントロ! "くの字"フォームの1フレットずらし
◎"イントロ終了の合図"として使用! "左向き三角形"ポジション
◎ブルース進行の11小節目に使用! "逆三角形"ポジションによるエンディング
◎4弦&5弦の"ローラー・ブレード"ポジションによるエンディング
◎ "口紅"ポジションver.2で作るエンディング・フレーズ
◎コラム:セッションの心得

■即・身につく! ソロ・フレーズ・ネタ集
◎3弦&4弦の"四角"ポジションで楽勝ソロ!
◎チョーキングが映える2弦&3弦の"船型"ポジション
◎ さまざまなチョーキングが使える! 1弦&2弦の"長方形"ポジション
◎低音フレーズ作りに最適! 4弦&5弦の"四角"ポジション
◎5 弦&6弦の"ワン・ボックス・カー"ポジション
◎まとめフレーズ1:5つのポジションを駆使し、12小節のブルース進行でソロを弾こう!
◎5 弦&6弦の"四角"ポジションで、多彩なチョーキングをプレイ!
◎陽気な雰囲気! 3弦&4弦の"四角"ポジションver.2
◎2弦&3 弦の"船型"ポジションver.2で明るいブルースを弾こう!
◎2弦&3弦の"ひし形"ポジションで、フレーズ・バリエーションを増やそう
◎ 高音でのチョーキングが魅力! 1弦&2弦の"四角"ポジション
◎2弦&3弦の"ひし形"ポジションver.2でチョーキングとスライドを駆使
◎ 高音とチョーキングで盛り上げよう! 1弦&2弦の"左向き船型"ポジション
◎ブルージィかつ明るい響き! 3弦&4弦の"新幹線"ポジション
◎ アダルトな雰囲気! 1弦&2弦の"四角"ポジションver.2
◎一気にブルース度を上げる魔法の音を含む3弦&4弦の"肉切り包丁"ポジション
◎ まとめフレーズ2:幅広いポジションを使った本格的ブルース・ソロ
◎コラム:ブルース・ソロにおけるプレイ・フォーム

■APPENDIX
◎ ブルースをプレイする際のセッティング
◎ブルース進行の変形パターン
◎本書に登場したポジションのまとめ
◎著者の音楽活動

編集担当より一言

近年の音楽シーンは、シーケンサーなどの機械による演奏が重要なポジションを占めている。たしかに、機械は正確無比で、超技巧プレイも難なくこなす。さらに、機械ならではの表現というのも存在するため、今日の音楽は機械によって支えられていると言ってもいいだろう。 しかしブルースだけは、いまだに主役の座をギターから代えようとしない。どんなにテクノロジーが発達しようとも、ブルースの持つ質感は、機械ではうまく再現できないからだ。見方を変えると、ギタリストの真価とは、正確な演奏や、超技巧プレイではないと言える。 逆説的になるが、ブルースを学ぶことによって“ギタリストに求められているプレイ”が身につくのだ。ギター・マガジンのインタビューを読むと、ジャンルを問わず、さまざまなギタリストがブルースを学ぶようアドバイスしている理由がこれである。このようなことから、“ブルースは全ギタリスト必須の音楽”と言われているわけだ。 ……というような堅苦しいことはヌキにして、本書に沿って何となくギターをプレイしているうちに、ブルースが弾けるようになってくれたら、編集者としてこれ以上の喜びはありません!(出版2部/プーさんの赤シャツ)