« オレゴンから材 その2 | トップページ | オレゴンから材 その3 »
2010年07月14日
iPadが作る雑誌の本当の未来

ギター・マガジン8月号はMUSEのマシューが表紙。
さて,世の中の出版社はどこも電子書籍の話で持ちきりだろう。
小社も例外ではなく,この時代,編集者たるもの,
まるで無関心ということではいられない。
御社の紙の本を電子書籍にしませんか?
この時代に生き残るにはそれしかありませんよ。
特に雑誌は。
もっともらしい甘言。
理にかなっている。
だが,本当にそうか。
いろいろ見て思うのは,
小説とか単にテキストだけのものはいいかもしれないが,
我々のような音楽専門誌にはあまり意味がない。
もし,ギター・マガジンが電子書籍化したら,
読者は当然のように,サウンドや映像が出てくるものと思うだろう。
わからない用語があれば,クリックすればリンクで正解に飛ぶと思うだろう。
ん,でもそれはウェブとどこが違うの?
同じなのである。
それなら紙の本を電子化しようなどと思わずに,
始めからウェブサイトを作ればいい。
課金できるかできないかの違いは大きいが,
本質的にはどこも違わないのである。
それに,300ページ近くもあるギター・マガジンを
いちいち電子ブック化して,それをiPad上で本当に読むのか?
読めるのか? 無理だろう。
僕はiPad上の雑誌の電子化は,進めば進むほど,
むしろ紙の雑誌の価値を高めていくような気がしている。
こんな重たい金属板で雑誌が読めるか!ってわけだ。
特集ごと,テーマごとの切り売り,
小さい単位での分割販売,そしてゲーム感覚のコンテンツならありだろう。
僕らはこっちのほうに活路を見いだすべきなのだ。
それ以外は,まとまった紙の本で読むのがベスト!
そういう未来がやってくる。
これが負け犬の遠吠えとなるか,
先見の明となるかは何年後かにはっきりする。
そして,読書のコツは賢明な飛ばし読みにある。
これが理解できないと,電子書籍に未来はない。
投稿者 ギター・マガジン編集部 : 2010年07月14日 15:57















