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2008年01月15日

Ken Yokoyamaの武道館ライブを観た

13日,耳まで凍りそうな寒空の下、
武道館へKen Yokoyamaのライブを見に行ってきました。
昨年のギター・マガジン9月号で取材した時に、
ちらりと武道館に向けた意欲を語っていた健さんですが、
一体どんなライブになるのか楽しみでした。
何しろ武道館といえば、ロックを愛するある世代にとっては特別な場所。
初めてこのライブの構想を聞いた時は、
ああ健さんらしいなと思ったものです。
そういうロックの夢が生きてる場所なんですよ。
その感覚はジャストにわかります。

会場の外には、グッズを買い求める人たちの長蛇の列。
なんでも前日からの徹夜組もあったらしく,
くねくねと蛇行しながら敷地内を人が埋め尽くしていました。
おそるべしKenグッズ。

会場内は、3階のバックステージ席までびっしり埋まった人、人、人。
アリーナは六区画の巨大モッシュピットとなっておりました。
オープニングはブラフマン。びっくりの登場です。
渾身のハードコアなステージに会場が揺れていました。

さて,激しい拍手に迎えられてKen Bandの入場。
そう,登場よりも入場という表現が相応しいように感じました。

初めからいつものKen Bandの演奏です。
最新作『Third Time's A Charm』からの曲も多数盛り込んだ豪快なステージ。
演奏の合間に,舞台を踏みならして全身で喜びを表現する健さん。

「来たぜ!武道館。でっけえ,かっけえ!」

この言葉にすべてが集約されていました。

ギターはニュー・シグネイチャー・モデルの
ESP助六 IGUANAをメインにしてました。
アンプはお馴染みのディーゼルで,よく抜ける音でした。

アンコールも含めて約30曲。
一回目のアンコールが終わると,ちらほらと人が帰り始めたのですが,
ちょうどおいらの位置から,
ギターテクがアコギをセッティングしようとするところが見えたので,
あ,これはまだあるなと思い,待っているとやはりやってくれました。
これはある意味,予想どおりの展開でした。
ライブの最後は「Father's Arm」で締めるだろうなという予感があったので,
いよいよアコギの出番かと,こちらも気合いを入れ直しました。

アコギ一本でSittin' Alone。
まず始まったのは「Over The Rainbow」でした。
CDではエレキで弾いていたものにアコギで挑戦。
正直言って粗かった……。
しかし,そのプレイは最高にエモーショナルで,
さっきまでダイブを繰り返していたアリーナの客が
示し合わせたように地べたに腰を下ろし,体育座りして拝聴するという
清々しい光景を生み出しました。

ここで会場からリクエストを募り出す健さん。
あくまでも自然体です。
ミニー・リパートンの「ラヴィン・ユー」なども演奏されました。
そしてラストのラスト,やはりこの曲。「Father's Arm」でした。
父親の息子に対する気持ちを切々と歌った佳曲です。
最新作の『Third Times A Charm』はある意味堂々たるラブソング集なのですが,
その中でも最大のハイライトと言えるでしょう。

すぐれたパンクロッカーはすぐれたラブソングを書く。

生で聴いて,改めてそのことを思いました。

歌い終わると,かけよってきたスタッフに赤いバスタオルを巻かれ,
健さんは退場していきました。
その後ろ姿は最高に幸福そうでした。


投稿者 ギター・マガジン編集部 : 2008年01月15日 15:13