2006年12月07日
詩とイルミネーション その4
今日は宇多田ヒカルの「ぼくはくま」をBGMに書いています。
イントロの「アイ・アム・ザ・ウォルラス」な感じのメロトロンぽい
エレピ(?)の音も衝撃ですが,なんかなごむんですよね。
絵も可愛いしね。童謡を歌わせてもさすがですね。
かなり愛聴してます。
さて,キング・クリムゾン絡みのネタもずいぶん間があいてしまいました。
『クリムゾン・キングの宮殿』のジャケットに書かれていた
“詩とイルミネーション”というクレジット。
メンバーのピート・シンフィールドのクレジットです。
他のメンバーは,ギターとかドラムとかベースとか,
馴染みのある楽器が普通に書かれているのに,
この“詩とイルミネーション”はいろんな点で理解に苦しみました。
まず“詩”はわかりますが,これは別に担当楽器ではありません。
いちいち作詞専任のクレジットをいれるなんて,
さすがプログレだなあと思いました。
そして,問題の“イルミネーション”。
これは普通に考えれば“照明”です。
ん,しかし照明? 本当か?
と素直に納得できないのが普通ではないでしょうか。
プログレだからいいのでしょうか。
当時おいらは,いくらなんでも照明の意味じゃないよな,と
けっこういろんな辞書を当たって,イルミネーションの照明以外の意味を
調べてみましたが,無駄でしたね。
やっぱり照明は照明なんです。
となると,シンフィールドは照明を担当していたことになりますが,
アルバムを作るための照明の仕事ってなんだ?とまた考え込んでしまいました。
これはもしかして比喩で,この人は太陽や月のような性格で,
そのおおらかな人柄でメンバーを励ましていたんじゃないか,
それを照明と呼んだんじゃないかと,本気で考えたりもしました。
本当ですよ。
それにしても,詩とイルミネーションという,
まるで概念の違う言葉がまるで違和感なく並んでいることも,
このクレジットのミステリーなのです。
これはキング・クリムゾンだから不思議ではありませんが,
エアロスミスやワムとかだったら,相当違和感あるでしょ。
まるで謎の呪文です。
これはあくまで憶測にすぎませんが,
当時の発売元である東芝EMIの担当者も
イルミネーションの意味を理解していなかったと思われます。
だから,あえて“詩と照明”と書かずに,
“詩とイルミネーション”とクレジットした。
なんだか意味はわからなくても,やたらとインパクトがあり,
不思議な安定感と存在感があるからです。
憶測ですよ。
というわけで,長年おいらはピート・シンフィールドが担当していた
イルミネーションの意味がわからず,
人生の節目節目でプログレ好きの友人に問うてみたりしたのですが,
結局のところ,言葉を濁され,曖昧なままでした。
ところが,このブログを書くにあたって,
知り合いのプログレ専門編集者に聞いてみたのです。
すると,彼は「確信はないけど」と前置きしながら,
「照明だと思う」と答えたのです。
なんでも,初期のクリムゾンはライブで照明に凝っていたので,
それを担当していたのがピートなのだろうということでした。
ふ〜ん。そうなのか。
その編集者は,今度ピートにインタビューする機会があるので,
そのことも必ず聞いておくよと言ってました。
楽しみですね。
しかし,本当に照明だったら,なんだかガッカリだなあ。
もっと,ロマンティックな神秘的な作業であってほしかったですよ。
お前はそんなことも知らないのかと嘆く人もいるかもしれませんが,
それは勘弁して下さい。
しかし,30年来の疑問がほぼ氷解し,それが期待と違っていたとき,
けっこう落胆するものですね。
ま,そんなことはどうでもいいでしょう。
重要なのはロバート・フリップのギターということで,
ギター・マガジン1月号のフリップ特集を楽しみにして下さい。
ところで,明日,クラプトンのライブに行ってきます。
各地で話題を巻き起こしているデレック・トラックスのギター・プレイを
この目で確認してきますね〜。みなさんは行きましたか?
投稿者 ギター・マガジン編集部 : 17:00
















