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2006年10月03日
邦題のオキテ その4
今日はアイアン・メイデンの最新作
『ア・マター・オブ・ライフ・アンド・デス〜戦記』をBGMに書いています。
デイヴ・マーレイ,エイドリアン・スミス,ヤニック・ガーズの
トリプル・ギターから繰り出される鉄壁のアンサンブルは唯一無二。
最強ヘヴィメタル・アイコンの健在ぶりを見せつけてくれます。
もうお気づきかと思いますが,ここにも邦題がつけられています。
原題の" A Matter Of Life And Death”に続いて,“〜戦記”。
まあ,いらないっちゃいらないですが,あったほうが圧倒的にシマるのですよ。
邦題とはそういうもんかも。
何を隠そう,11月号ではアイアン・メイデンの特集もやってます。
デイヴ・マーレイの取り下ろしインタビューを始め,
最新作の奏法分析,過去の代表曲の奏法分析,ディスコグラフィー,
3人男のギター使用遍歴を探るグラフなどなどからなる大ボリュームです。
今,その最終校正中なんですが,いや〜,さすがはメイデン。
凄まじい邦題のオンパレード(死語)です。
まずはデビュー・アルバムのタイトルからして『鋼鉄の処女』ですから,
あとはもう推して知るべし。
傑作名作がズラリと並んでいます。
「撃墜王の孤独」(The Aces High)
「魔力の刻印」(The Number Of The Beast)
「誇り高き戦い」(Run To The Hills)
などなど。
そういえば,おいらも若い頃はメイデンの
「プローラー」や「キラーズ」なんかを一生懸命コピーしたっけなあ。
うお〜,メイデン最高!!!!!
というわけで,11月号のメイデン特集,楽しみにお待ち下さい!!!
さて,前回の続きです。
邦題の付け方は以下の3つに大別されると書きました。
1.直訳型
2.意訳型
3.“超訳”型
これらがそれぞれいくつかに細分化されるのですが,
まずは直訳型から見ていきましょう。
これは文字通り,原題をそのまま訳したタイトル。
「ピンボールの魔術師」(Pinball Wizard)ザ・フー
「世界は日の出を待っている」(The World Is Waiting For The Sunrise)
レス・ポール&メリー・フォード
「奇妙な果実」(Strange Fruits)ビリー・ホリデイ
のような例ですね。
命名者は当然原題のニュアンスは大切にしようとするでしょうから,
これが最も妥当なやり方なのでしょう。
直訳とはいっても,ある程度意訳の要素も含んでいます。
説得力は抜群ですが,その代わり,正直言って面白みには欠けるのが難点。
しかし,例えば,
「知りたくないの」(I Really Don't Want To Know)スタンダード曲
「魔法を信じるかい?」(Do You Believe In Magic?)ラヴィン・スプーンフル
のように,微妙に語尾のニュアンスを工夫して,
人間臭さ(例えば性別とか年齢とか)を加えているものもあります。
あと,なぜ訳す?と問いたくなるもの。
「彼女」(She)キッス
『英吉利の薔薇』(English Rose)フリートウッド・マック
「夢」(Dreams)オールマン・ブラザーズ・バンド
「腹黒い女」(Black Hearted Woman)オールマン・ブラザーズ・バンド
“Black Hearted”は本当に“腹黒い”という意味なんだろうかと,
余計なことまで考えてしまいますね。
そして,邦題が熟語風の漢字にピタッと収まるタイプ。
『原子心母』(Atom Heart Mother)ピンク・フロイド
こういう日本語が本当にあるのかという問題はおいといて,
とにかく爽快というか,機能美に溢れています。
おいらは特にこのタイプを“盆栽型”と名付けたいです。
ごちゃごちゃっとした英語を数語の漢字に凝縮するというテクニックは
まさに日本人ならでは。
盆栽を愛でる心に通じるのではないでしょうか。
え,Atom Heart Motherは別にごちゃごちゃ長くないし,
けっこうわかりやすい単語ばかりじゃないかって?
ん〜,そうなんですよ。
つなげると意味不明ですが,ひとつひとつはわりあい馴染みのある英単語。
ここでは,少々強引に引き合いに出しました。
実は,この“盆栽型”は直訳型にはあまり見られず,
むしろ意訳型や“超訳”型のほうにこそ,その醍醐味があるのです。
ですので,もう少しお待ち下さい。
直訳型でしかも盆栽型の例は,もう少し探してみないといけませんね。
今日はこのくらいでしょうかね。
次回は意訳型を。
先ほどようやく11月号が校了。
お疲れ様でした〜。
投稿者 ギター・マガジン編集部 : 2006年10月03日 21:29















