2006年06月30日
折り返し
今日は山崎まさよしの新作『Address』をBGMに書いています。
これ聴いて早くベース・マガジンのレビュー書かなくちゃ。
次号ギター・マガジンには彼のインタビューが載りますので,
ぜひチェックして下さい。
6月も今日で終わり。
梅雨ももう終わりかと思うと嬉しいですが,
1年の半分を過ぎてしまいました。
信じられます?
投稿者 ギター・マガジン編集部 : 14:05
2006年06月29日
ふたつのユーミン その5
東京はいい天気です。
梅雨もそろそろ明けるのかな。
今日はボストンの『ドント・ルック・バック』をBGMに書いています。
え,こないだ聴いてたじゃないかって?
あれは『幻想飛行』ですよ。
『ドント・ルック・バック』は78年に出た2ndで,
『幻想飛行』 との違いは,曲ぐらいのもの(当たり前),
コンセプトもサウンドもまるっきり同じと言っていいほど似通った作品です。
2枚対で聴いてこそ,初期ボストンの魅力がわかります。
ボストンといえば“No sinthesyzer used,No computer used”という
クレジットが有名でした。
つまり「シンセもコンピューターも使ってないよ」という意味ですが,
現代のようにデジタル録音当たり前の世の中なら,
アッと驚くタメゴローですが,
当時,シンセやコンピューターを全面的に使用して作られた音楽が
それほどあるとは思えず(おいらが知らないだけかもしれませんが),
なんでわざわざこんなことを言うのか非常に不思議でした。
確かにボストンのサウンドは尋常でないほど分厚く,
なにやら壮大なものでしたが,聴いたとおりのアナログの音。
そりゃあ,そんなもの使ってないだろ,と単純に思ったものです。
しかし,このクレジットは妙に説得力があり,みるみる一人歩きしていきました。
おそらく,ボストンといえば,
瞬時にこの文句が浮かんでくる人は多いでしょう。
さて,ボストンは『ドント・ルック・バック』を出してから
ずいぶん長いこと3rdを出しませんでした。
出たのは86年ですから,その間,8年で,
今考えるとそれほどというわけでもないですが,
当時のロック・ファンには途方もなく長い時間でした。
毎年毎年,ボストンの新譜はまだかと論議の的になり,
ボストンがいつ次作を出すかで一晩酒が飲めたほどです(ウソ)。
おいらに関して言えば,もう待ちくたびれすぎたし,
その8年の間に音楽の趣味はくるくる変わったので,
出た時には,特に感慨はありませんでした。
ごめん,ボストン。
何はともあれ,初期ボストンの2枚は名盤ですので,
特に若い人にお薦めしておきます。
さて,ユーミンの話の続きです。
いいかげん,ここらで締めくくりましょうね。
ユーミンのオフィシャルデータブックには載っていないのですが,
「何もきかないで」という曲が岡崎友紀にあります。
ユーミン版は『Cobalt Hour』に収録されており,文句なしの名曲。
鈴木茂のエイモス・ギャレットばりのギター・ソロが,
この世のものとは思えないほど素敵で,これだけでも聴く価値があります。
岡崎版はアレンジを聴く限り,どうやらユーミン版の踏襲のようで,
歌はまあまあな感じですが,
ギター・ソロは「似てねえ〜」感じのコピーのよう。
実際,どっちが先なんだろ。
これ以上コメントはないんですがね。
なんだかわからない終わり方でしたね。
行き先を決めずに書き出すおいらの悪いクセだな。
投稿者 ギター・マガジン編集部 : 13:56
2006年06月28日
ふるえて眠れ
今日は7月に出る『CHAR SINGLES 1976-2005』をBGMに書いています。
今年はチャーのデビュー30周年ということで,
それを記念して発売される豪華3枚組です。
キャニオン時代から,江戸屋,ユニバーサルまでを網羅,
レーベルを超えたコンプリート・アンソロジーですね。
おいらのチャーとの出会いは『ぎんざNOW!』。
前にも書いたかもしれませんが,
この番組で初めて見たチャーは衝撃でした。
長身に甘いルックス,抜群のギターの腕と歌唱力,
どこぞの王子様かと思いました。
知らないギター(ムスタングですが)を持って,
弾きまくるその姿はカッコイイのなんのって。
「逆光線」と「闘牛士」が特にカッコよかったですね。
「闘牛士」ではP-90付きのレス・ポール・ゴールドトップを
持っていたのを見た記憶があり,これが鮮烈に印象に残っています。
チャーが歌うシーンでは,
テレビの前にテレコ(ラジカセではなく英会話用のLLカセット)を置き,
家族全員に黙っているようにと命じ,録音しました。
そして,あれはどうやって弾いてるんだろうと,
顔を画面から10センチのところまで近づけて見入りました。
本当ですよ。
Fmaj7というコードは「闘牛士」で覚えました。
あのイントロのリフはおいらにとっては革新的であり,
ハイコードでFmaj7→Em7→Am7と降りてくる
効率的かつ響きの良い進行がまるで魔法のように思えたものです。
この進行を繰り返して弾いているだけで幸せになれました。
いい時代ですね。
ただし,おいらのギターはフォークギターだったので,
左手がつるほど痛くなりましたが……。
のちにエレキで同じリフを弾いたとき,なんてラクかと思いましたよ。
このアルバムは,コンプリート・コレクションとうたっているだけあって,
今では入手しづらいものも網羅されています。
「Girl」とか「ブルークリスマス」とか
「マドンナを堕落させよう」(祝!初CD化)とかね。
おいらは「Girl」がムチャクチャ好きで,これもコピーしましたが,
ファンには賛否両論の曲のようです。
これまでにチャーには何度もインタビューしましたが,
いつだったか初期の頃の曲について聞くと,
「俺は“Girl”が好きなんだよね」とはっきり言ったので,
大変嬉しく思いました。
チャー・ファン垂涎の3枚組,7月19日発売です。
チャーに関しても,書こうと思えばいくらでも書けますが,
またの機会にゆずりましょう。
投稿者 ギター・マガジン編集部 : 14:20
2006年06月27日
ふたつのユーミン その4
今日はユーライア・ヒープの『対自核』をBGMに書いています。
6月〜7月にかけて,ヒープ全盛期のアルバム16枚が紙ジャケ発売されます。
このプログレ的展開と哀愁のメロディがたまらんですねえ。
さて,今日は泣きたくなるほど時間がないんですよ。
完全な埋め草です。
先日書いた小林麻美の「雨音はショパンの調べ」は訳詞がユーミンなんですね。
豆知識だよ〜!!!!(by スケバン恐子)
かろうじて内容がひっかかってました。
それではまた。
投稿者 ギター・マガジン編集部 : 17:50
2006年06月26日
行ってきましたギター・ショー
今日はペンギン・カフェ・オーケストラの
『PENGUIN CAFE ORCHESTRA』をBGMに書いています。
おいらが学生の頃に,「AIR A DANSER」という曲が
西武だったかパルコだったかのCMに使われていて,
すごくいいなと思い,レコードを買った記憶があります。
ん,発売は81年?? うえ〜,もう25年も前ですか。
まったくもって昨日のことのようですよ(泣)。
いわゆるニュー・エイジのハシリとも言える,
このアコースティックな感じは今の時代にもピッタリです。
特に夏に合いますね。
さて,行って参りました,トーキョー・ギター・ショー。
今年は会場を拡大して,昨年以上のにぎわいだったようです。
よだれの出るようなギターが目白押し。
小沼ようすけ,小野瀬雅生,竹中絵里,ギターウルフなど
イベントも盛りだくさんでした。
次号にて詳細をレポートしますので,
行けなかった方は楽しみにして下さいね。
投稿者 ギター・マガジン編集部 : 14:50
2006年06月23日
ふたつのユーミン その3
今日はジョニー・サンダースの
『アフター・ザ・ドールズ1977-1987』をBGMに書いています。
ニューヨーク・ドールズ脱退後の音源の編集盤ですが,
あの名盤『L.A.M.F』からの曲が大半とあって,ゴキゲン(死語)です。
しかし,このギターの音のよさ。
こういうカッコイイ音はどうやったら出せるんでしょうね。
思わず弾きたくなってきました。
さて,昨日の続きです。
週末が締め切りだというのに,カレンダーを見たら,
どうしても埋めなくてはという脅迫観念にかられて書いています。
そう,締め切りと強迫観念が人を原稿に向かわせるのです。
ああ……むくわれたい……。
岡崎友紀の「Do You Remember Me?」は
オマケみたいなものだと昨日書きましたが,
こういうことを考えると,すぐその他の類似ケースを思いつくのが悪いクセ。
ふと,小林麻美の「雨音はショパンの調べ」が思い浮かびました。
なに? 小林麻美を知らない?
おいらの知る限り,70年代のアイドルでこれほどの美人はいませんでした。
かわいいとか,きれいとか,愛嬌があるとか,
いろんな表現で語れるアイドルはいくらでもいましたが,
「美人」のひとことで言い表せる人はごく稀,
その中の最高峰は小林麻美であると断言できます(きっぱり)。
……お父さんにも聞いてみてください。
歌手としては大成しませんでしたが,女優業もこなし,
モデルとしても一世を風靡しました。
84年にガゼボの「I Like Chopin」をカバーして,それがなぜか大ヒット。
美人は得です。
この曲は未だにそこら辺のドトールとかでも流れているので,
知っている人も多いでしょう。
しかし,小林麻美の真骨頂はやはり70年代です。
72年に「初恋のメロディー」という筒美京平作曲の超名曲でデビューし,
「落ち葉のメロディー」,「アパートの鍵」,
「恋のレッスン」,「ある事情」などのシングルを出しました。
しかし,大半の曲が筒美京平作であるにもかかわらず,
正直言って鳴かず飛ばずでした。
今思えば,71〜73年というのは,いわばアイドル・ベルト地帯。
天地真理,南沙織,アグネス・チャン,
山口百恵,桜田淳子,キャンディーズなどなど
正当派アイドルがこぞってデビューし,
センセーションを巻き起こしていた時期で,
美人ではあったが,なんとなくお姉さん系で音程も微妙な小林麻美は,
すっかり埋もれてしまったのではないかと思います。
当時,『はっちゃきマチャアキ』だかなんだかというタイトルの
堺正章をメインキャラにしたバラエティ番組があり,
(カックラキン大放送の前身?)
そこに毎週,小林麻美が歌うコーナーがありました。
当時はなぜそんなコーナーがあるのか不思議でしたが,
今考えると所属事務所が田辺エージェンシーであったからだろうと
合点がいきます(堺正章も同事務所)。
そこで聴いた「初恋のメロディー」の甘い美メロと
あの途方もない美貌は忘れようとしても忘れられません。
おいらの記憶ではシングル3枚分ぐらいまでこのコーナーはありました。
ここでもう一度シングルのタイトルを繰り返しておきます。
「初恋のメロディー」「落ち葉のメロディー」「ある事情」
「アパートの鍵」「恋のレッスン」……
タイトルだけ見ても,小林麻美が
ちょっと趣きの変わったアイドルだということがわかるでしょう。
これは桜田淳子や天地真理ではありえません。
まさに「恋のレッスン」な感じ,「ある事情」な感じの
美人アイドルが小林麻美という人でした。
クラシックでいえば,ラフマニノフな感じというか,
ドビュッシーな感じというか。
だからどうしたという話ですが……。
え,ユーミンの続きはどうしたのかって?
すっかり忘れていました。
それはまた来週。
明日はTOKYOギター・ショーに行ってきます。
投稿者 ギター・マガジン編集部 : 14:26
2006年06月22日
ふたつのユーミン その2
今日はトム・ヨークのソロ・アルバム『The Eraser』をBGMに書いています。
レディオヘッドの『ベンズ』のようなギター・アルバムを
いつまでも期待しているおいらのような頭の固いファンは,
ソロでもやはりこの路線かと,溜息が出ますが,
クオリティはものすごく高いんですよね。
聴くたびに脳髄に染み込むこの魔力。
これぞ音楽と言いたくなります。
さて,昨日の続きですが,
ユーミンは呉田軽穂(グレタ・ガルボに由来)なる変名で
他人に曲を提供することもしばしばですが,
なんと言ってもメジャーなのは,松田聖子の一連の作品でしょう。
「渚のバルコニー」とか「制服」とか「瞳はダイアモンド」とかね。
あげていくとキリがないですが,
あまり有名でないものの中にもいいものがある,ということで,
今日押したいのは岡崎友紀の「Good Luck And Good Bye」です。
この曲自体,ユーミンのバージョンで広く知られていますから
意外もしれませんが,もともとは岡崎友紀のために書き下ろした曲のようです。
なに? 岡崎友紀を知らない?
そういう人はお父さんかお母さんに聞いて下さい。
「おくさまは18才」「なんたって18才」と言えば,思い出すはずです。
前にも書いたかもしれませんが,以前,チャーにインタビューした時に,
なぜか子供の頃のアイドルは誰かという話になり,
「岡崎友紀」と力説していたのを覚えています。
完全に遠い目になってましたね。
もちろんおいらも大好きでしたけど,
あの可愛さはちょっと言葉では表わせません。
ちょっと強引ですが,今で言えば上戸彩という感じですかね。
岡崎友紀といえば,トランジスタグラマー。
なに? トランジスタグラマーがわからない?
そういう人もお父さんに聞いて下さい。
岡崎友紀は70年代初頭から中盤にかけてとにかくドラマに出ずっぱりで,
女優としてものすごく人気がありました。
が,歌手としてもけっこう活動していたんですよ。
というと,キタキマユもカバーした「Do You Remember Me?」を
思い出す人も多いでしょうが,おいらに言わせれば,
あれはおまけみたいなものです。
もっとイイ曲が山のように……。
なかなか本題にたどり着かないうちに,
ついつい行数を稼いでしまうのが悪いクセ。
でも,ここらあたりまで書くと疲れるので,
続きはまた明日にします。
(つづく)
投稿者 ギター・マガジン編集部 : 11:03
2006年06月21日
ふたつのユーミン その1
いよいよ8月号も締め切り真っ只中に突入です。
今週末にはお台場でTOKYO GUITAR SHOWがあるので,
それまでに入稿をしっかり終わらせて,ゆっくり見に行けよ〜と
若い者には言ってあるので,みんなきっと頑張ってくれるでしょう。
さて,ふとブログカレンダーに目をやると,
今月はけっこうまめに書いていることに気づきました。
こうなると,できるだけマスを埋めたいと思うのが人情。
今日も頑張って書きましょう。
今日はアン・ルイスの「甘い予感」をBGMに書いています。
アン・ルイスといえば,「六本木心中」と相場は決まっています。
古いファンなら「女はそれを我慢できない」かな。
もうアン・ルイスを知らない若い人もいるでしょうけど,
70年代から80年代にかけて,ものすごく人気のあったシンガーなんですよ。
おいらは,70年代のアンが大好きで,
いたいけなチェリーボーイだった頃は
「グッバイ・マイ・ラヴ」とか「リンダ」とかを聴いて,
甘酸っぱい気持ちになったものです。
はたと気づきましたが,
おいらの場合,「甘酸っぱい」が,
名曲かどうかのキーワードになってることが多いですね。
オホホホホ。
そのアン・ルイスの中でも,名曲中の名曲が「甘い予感」です。
77年にシングル発売された曲で,
一般的にはそれほど知られていないかもしれませんが,
作者はユーミンで,のちに本人も79年のアルバム『OLIVE』に収録しています。
アンのバージョンは,さわやかな湘南サウンド風のコーラスと
ゆる〜いグルーヴが心地よいダンスミュージックで,
一昔前なら和ものフリーソウルとして発掘されてもおかしくなかったでしょう。
対してユーミンのバージョンは,ガラリと変わって,スローなレゲエ調。
これはこれでいいんですが,おいらはアン版のほうが好きです。
この曲はおそらくユーミンが書き下ろしたんだと思いますが,
「時を駆ける少女」や「まちぶせ」のように華々しくなくても
ユーミンが人に書いた曲で,隠れ名曲というのがけっこうあります。
明日もそんな曲について書いてみたいと思います。
(つづく)
投稿者 ギター・マガジン編集部 : 11:42
2006年06月20日
June Bride その4
今日はサンタナの『キャラヴァンサライ』をBGMに書いています。
う〜,なんだか今サンタナにはまっているんですよ。
7月にウドー・ミュージック・フェスで来日しますが,楽しみですね。
ウッドストックで40万人の聴衆の度肝を抜いて以来,
ある意味,野外ライブはサンタナのお家芸。
きっと素晴らしいステージになるでしょう。
さて,昨日の続きです。
嫁にやったギターが出戻ることになってしまいました。
昨年のある日,Nから突然メールが来ました。
「もう愛情がなくなった」
お前は,貴乃花かあ!!!?
いやいや,そんな内容ではなく,
もうあまり弾く機会もないし,それなら引き取る気はないかというのです。
ん〜と考えて,OKしました。
翌日彼がギターを持ってきました。
ケースを開けてみると,確かにこの子です。
手元にあったときから劣化した様子も見えず,
あの時のままの可愛らしい魅力を放っていました。
よしよしいい子だ。もうどこへも行くなよ……。
というわけで,今は編集部に置きっぱなしにしてあります。
先日,「ほう」でお馴染みの新人のBにこのギターの話をすると,
ビザール・ギター好きの彼は予想通り食いついてきました。
見せると,
「うわ〜,これいいっすねえ」とまんざらでもない反応。
彼はなんでも,今度のライブで飛び道具的に使うギターを探しているそうで,
だったら,これを使いなよと薦めておきました。
娘の晴れ舞台をこの目で見たいものです。
よよよ。
(おしまい)
投稿者 ギター・マガジン編集部 : 20:16
2006年06月19日
June Bride その3
今日はフェリックス・キャヴァリエの『デスティニー』をBGMに書いています。
元ラスカルズのフェリックスが発表したソロ第二弾(75年)。
抜群のブルーアイド・ソウルですね。
グルーヴがなんとも言えず心地よいです。
さて,先週の続きです。
大事なギターを嫁にやる決意を固めたおいらは,
断腸の思いで手放しました。
幸せになるんだよ,と心で泣いて。
嫁ぎ先は,編集部イチのむっつりスケベで通っているNでした。
しかし,スケベはお互い様,
まあ,見たところ,好青年だし,ギターはうまいし,
仕事熱心だし,きっと大事にしてくれると信じていました。
ちょっとマニアックな趣味があるという噂が気になりましたが。
「嫁」とか「嫁ぐ」とかいう言葉を普通に使っていますが,
これは別にここだけの話じゃないんですよ。
90年代の初頭から中盤にかけて,
おいらは雑誌ではなく,ギターの別冊本をいくつも作ったので,
さまざまなコレクターの方たちと知り合いになり,
ギターの提供など多大な協力をしていただきました。
コレクターは,コレクター間でギターを
売ったり買ったりすることもしばしばですが,
思い入れのあるギターほど,誰に売るかを慎重に検討する傾向があります。
やはり「大事にしてくれる人のところへやりたい」と思うのが人情。
すると,「嫁ぐ」という表現が自然に出てくるのです。
全部が全部ではないと思いますが,
おいらが仲良くしていただいたコレクターはほとんどの人がこのタイプでした。
久々にある懇意のコレクターを訪ねたとします。
部屋に飾ってあるギターをざっと見渡すと,いつものアレがない。
「どうしたんですか? アレないですね」とおいら。
「ああ,あの子は○○さんに嫁にやったんだよ」
という具合ですね。
もちろん実話ですよ。
何にせよ,愛情を感じる瞬間です。
売った人も買った人も愛を持ち続けるなんて,
ギターも幸せじゃないですか。
そしておいらもギターを嫁にやり,月日は流れました。
その間,消息はまったく聞こえてこなかったものの,
Nが大事にしてくれてるものだろうと信じていました。
ところが,昨年のある日,突然,
おいらのもとに帰ってくることになったのです。
(つづく)
投稿者 ギター・マガジン編集部 : 11:20
2006年06月16日
小沼とサンボ
6月の花嫁の話は中断して,
明日・あさっては小沼ようすけとサンボマスターのライブに行って参ります。
山口隆の望み(?)どおり,梅雨時の日比谷野音は豪雨になるのか?
サンボの野音は果たして伝説となるのか?
この目で確かめてきま〜す。
投稿者 ギター・マガジン編集部 : 20:13
June Bride その2
今日はボストンの『幻想飛行』をBGMに書いています。
2ndの『ドント・ルック・バック』とともに7月に
紙ジャケで再発されることが決定しました。
いや〜,感無量です。
どちらも70年代ロックの,いやロックの金字塔といえるほどの名盤ですが,
おいらに関していえば,中学時代,
どちらもレコードがすり切れるほど聴き,
隅から隅までコピーした想い出の作品です。
今でもギターを持つと,思わず「More Than A Feeling(宇宙の彼方へ)」の
イントロのアルペジオを弾いてしまうのですが,
このアルバムが出たのは76年,
ということは30年もこのフレーズを弾いてることになるのね(泣)。
このイントロのコードはDです。
チューニングのピッタリ合ったギターで
このアルペジオを完璧に弾きこなした時,無上の幸福感が訪れます。
たまに新しいギターを試奏した時など,
必ずこのフレーズを弾きながらチューニングをします。
開放のDに,3弦2フレットのAをぶつけた時の響きがきちんと合っていれば合格。
これが合わないギターはダメです。
ボストンについては書き始めるとキリがないので,またの機会にゆずりましょう。
とにかく必聴!
さて,昨日の続きです,
知り合いにギターを見に来ないかと言われたおいらは,
数日後見に出かけました。
飛んで火にいる夏の虫,とはおいらのこと。
一目見るなり,ハートをギュッとつかまれました。
会った途端に一目惚れです。
いや〜,ショックでしたね。
世の中にこんなギターがあったとは。
おいらも『60年代ビザール・ギターズ』という稀覯本を編集した男です。
相当な数のビザール・ギターを見ていますが,これはもう別格でしたよ。
「買います」と即座に叫んでいました。
というわけで連れて帰って来たこのギターですが,
当時,編集部でも話題を巻き起こしました。
「なんすか,これ〜」というのがたいがいの反応でしたが,
そのあとなんとなく愛着が湧くのか,
みんなちょっと弾いたり,なでたりしています。
見かけによらず,メチャクチャ弾きやすいんですよ。
おまけに音がイイ。
信じてませんね。一度弾かせてあげたいですよ。
しばらく編集部においてマスコット代わりにしてました。
そして,その後,別れが訪れます。
編集部のNが譲ってくれと言い出したのです。
う〜ん,と考えました。
実はその頃,ギターの本数が激増していたので,
ここらで歯止めをかけなくてはと思っていたところでした。
断腸の思いで,おいらはこのギターをNに譲ることにしました。
娘を嫁にやる父親の心境とはまさにこのようなものでしょう。
幸せになるんだよ,とそっとつぶやいて,送り出しました。
よよよ。
(つづく)
投稿者 ギター・マガジン編集部 : 11:59
2006年06月15日
June Bride その1
今日はジョン・マクラフリンの新作『Industrial Zen』をBGMに書いています。
近年はシャクティでインド音楽に専心していたマクラフリンが
久々に怒濤の弾きまくりジャズロックを展開した傑作です。
いや〜,素晴らしい。
以前にも書きましたが,一応おいらはギター・マガジンの変酋長なので,
仕事相手に,どんなギターを持っているんですか?とよく聞かれます。
相手にしてみれば,この人は変酋長なんだから,
当然いいギターとか高いギターとか普通に持ってるだろうという
先入観を持っていることが多く,
その感じが大抵の場合,顔に書いてあるので,
ああまたか,と内心溜息をつきながら応対することもしばしば。
相手も別に心底関心があって聞いてるわけではなく,
話のついでというか,会話を円滑に運ぶために
あいさつ程度に聞いてるんでしょうけど,
こっちにしてみればけっこう困ったりします。
この手の質問にもだいぶ慣れたので,近年は相手によって
答えを使い分けることにしています。
例えば相手があまりギターに詳しくない人であったとします。
「そうですね。テスコとケイとダンエレクトロですね。
ダンエレクトロはジミー・ペイジが使ってたのと同じやつで,
あれ,中が空洞なんですよ。ブリッジはバダスに換えてます……」
などとやった場合,確実にヒカレるので,そんな愚行は犯しません。
「ストラトとかレス・ポールとか持ってますけどね」
と答えておけば万全でしょう。
しかし,中にはかなりのギター・マニアというのもいて,
こりゃ,同好の士だなとピンと来た場合は,本当のことを話したりもします。
さあ,おいらはどんなギターを持っているのでしょう。
たまには手持ちのギターを紹介してみましょうか。
今はそんなにたくさん持ってませんけど,
こんな1本を紹介しましょう。
これなんだと思います?
ヘッドにはDECARというデカール(笑)。
どうやらアメリカ製らしいのですが,メーカー不明。
おいらは60年代初頭のケイ製ではないかとにらんでいますが。
もう14年ほど前,知り合いから買いました。
ある日,この知り合いが電話をかけてきて,
手元に面白いギターがあるから見に来いと言います。
絶対キミは気に入るからと,しつこいほど言うのです。
話を聞いてみると,彼がアメリカの楽器店から通販で買ったもので,
もともと通販リストには「レス・ポール」と記載されていたそうです。
値段も安かったし,特に疑いもなく入れてみたところ,来てみてびっくり。
どこがレス・ポールじゃ〜!
レス・ポールではないものの,見たこともないギターだし,
何とも言えないこのルックス,たまらなく切ないこの感じ。
そこで彼はおいらのことが瞬時に思い浮かんだそうです。
(つづく)
投稿者 ギター・マガジン編集部 : 11:40
2006年06月14日
秘密兵器
今日は松原正樹の新作『Humarhythm IV』をBGMに書いています。
松原さんは,近年,人間のリズムにこだわったこのシリーズを
続けていますが,その集大成的なテクニカルかつグルーヴィな作品です。
ちょっとプログレっぽい部分もありますね。
今日,このアルバムに関するインタビューに行ってきました。
自宅にお邪魔したのですが,松原さんちにはスタジオがあるんですよ。
ドラムを置けるブースもあって,バンドでの録音可能。
せえので一発録りができる,
PRO TOOLS完備の素敵なスタジオです。
男の隠れ家としては最適ですねえ。
今日はここでギターの撮影をしたり,
リビングでインタビューをしたりしました。
その内容は次号にて掲載しますが,
実はこんなものも撮影したんですよ。
これ何だと思います?
往年のファンならわかるかな。
よく残ってましたねえ。
詳細は次号でお確かめ下さい。
そうそう,以前,インタビュー後に,居酒屋で飲んだ時,
ほろ酔い加減の松原さんが突然怪談話を始めたんですよ。
どこそこのスタジオには幽霊が出るとかそういう話で,
それがけっこう印象に残っていたので,
今日も,レコーディング中に何か不思議な現象は起きませんでしたかと聞いたら,
あっさり「なかったよ」と言われました。
自宅スタジオでそんなことあったら,おっかないですけどね(笑)。
というわけで,詳細はぜひ8月号で。
ちなみに,プレイリストマガジンに3回目の原稿を書きました。
今回は80年代の和ものです。興味のある方はぜひ。
投稿者 ギター・マガジン編集部 : 20:50
2006年06月13日
ミホミホマコト
負けちゃいましたね……。
3点目が入ったところで,おいらテレビを消しました。
あれくらい後味の悪い試合も珍しい……。
さあ,サッカーを忘れて本屋に行こう!
ギター・マガジン最新号はもう発売されています。
さて,気を取り直して,
今日は,ミホミホマコトの『ミホミホマコト』をBGMに書いています。
ミホミホマコトは,川本真琴,朝日美穂,もりばやしみほによる
コーラスユニットで,おいら的には,川本真琴復活!の
記念すべきリリースとして非常に喜んでいます。
しかし,長かったなあ。
『ゴブルディーグーク』(2001年)を出して,一度ライブがあったけど,
あれ以来,うんともすんとも言わないのですから。
渋谷AXのライブは貴重な瞬間でした。
あの夜,あの小さな体でレス・ポールを弾いていた姿が目に焼き付いています。
デビュー作の「愛の才能」で,
何やら女・岡村靖幸みたいな子が出てきたなと思ったら,
作者は当の岡村ちゃんだったので,びっくりしたのも束の間,
続く「1/2」「DNA」は本人作で,その本物ぶりをあらわにし,
アルバム『川本真琴』で才能爆発。
これはもうまれに見る傑作アルバムで,名曲満載。
特に「タイムマシーン」にはしみじみ涙しました。
「やきそばパン」も必聴!
その後しばらくして発売された『ゴブルディーグーク』もいい作品でしたが,
本人プロモがほとんどなかったこともあり,あまり話題になりませんでした。
さらにこれは私的な分析ですが,
運の悪いことに,当時,凄まじい勢いで台頭してきたaikoに
市場をまるごとかっさらわれてしまったような印象があります。
たびたびライブなどはやっていたようですが,
沈黙していた川本真琴が,ついに始動。
作品を聴いてみると,初期の頃に戻ったような曲が飛び出してきました。
「1/2」系の16ビートのストロークが軽快な曲です。
これを待ってました,って感じですね。
声も全然変わってないし,あのハッピーな感じがそのまんま。
やっぱ,この人の声が好きなんだな,としみじみ思います。
朝日美穂,もりばやしみほのご両人も
知る人ぞ知る,90年代の独立系才女。
今でも根強い人気を誇ります。
だから,このユニットは実はけっこうすごいんですよ。
よく練られたコーラスアレンジにうっとり。
声質が3人ともよく似ているので,
ハーモニーがとても美しいです。女ガロ?
ブログもあります。
しばらくこればっかり聴くことになりそう。
投稿者 ギター・マガジン編集部 : 13:41
2006年06月12日
1周年
今日は中島美嘉の「雪の華」をBGMに書いています。
この曲,本当にいいですね。
歌も素晴らしく,この人には山口百恵に通じるものを感じます。
さて,このブログができてから早1年がたちます。
正確には去年の6月7日にスタートしました。
この間,光陰矢のごとし,まさにあっという間でした。
僕らは時間に追われるのが商売で,
締め切りがないと働けないカラダになっていますが,
時間の体感速度というものは,
歳をとるごとに加速度的に早くなっています。
1年といっても,40過ぎの1年というものは,
ガキの頃の1ヵ月ぐらいの感覚ですね。
中学生だった頃,1年坊と2年坊ではエライ違いでしたよね。
その1年の差が先輩後輩の厳格なけじめのラインで,
その後,その関係性が何十年も続いたりします。
笑えない話ですが。
あ,BGMが「愛してる」に変わりました。
これもマジで名曲です(しみじみ)。
時間については,このブログでも何度も書いたような気がしますが,
その実態は永遠に解けない謎のようなものです。
物の本によれば,体の大きさによって,流れる時間の長さが違うそうです。
時間は一様ではないようなんですよ。
不思議ですよね。
そういう不思議なことを,子供の頃に考えたりはしないし,
考えたとしても,とても信じられなかったでしょう。
ガキの頃,21世紀が来るなんて,おいらは想像できなかった。
その頃,自分が何歳になっているか数えることはできたけど,
そんな歳になるはずはないと思った。
お,BGMが一青窈の「ハナミズキ」に変わりました。
これも名曲!
誰だ,こんな素晴らしいプレイリストを作ったのは?
あ,オカミーでした。
一青窈と言えば,映画『珈琲時光』もお薦めです。
どんなに長生きしても,最初の20年間が人生の一番長い半分だ。
と言った人がいますが,この歳になると,しみじみ実感しますよ。
今日はオーストラリア戦ですね。
勝っても負けても,ギター・マガジンは明日発売されます。
キースとロンが表紙の,イカシた7月号をお買い逃しなく。

投稿者 ギター・マガジン編集部 : 13:44
2006年06月07日
まずメタルより始めよ
今日はキャス・エリオットの
『Bubble Gum,Lemonade and...Something For Mama』を
BGMに書いています。
キャス・エリオットはママス&パパスのメンバーで,
通称ママ・キャスとしても知られています。
『Bubble Gum〜』は,タイトルの示すとおり,
ドリーミーなバブルガム・ポップス満載の作品で,
ママ・キャスのソロ・アルバムの中でも最高傑作と信じて疑いません。
4〜5年前に国内盤でCD化されましたが,
おそらくそれっきりで店頭から姿を消したと思われます。
しかし,この作品こそ,ソフトロック・ファン垂涎の名作で,
ソフトロック好きなら絶対に押さえておくべきマスト盤。
実はおいらママス&パパスの大ファンで,
その流れでメンバーのソロも聴きあさったのですが,
なんといってもママ・キャスの作品が群を抜いています。
まず声が好き,という大前提はありますが,
オールドタイミーなジャズ・ソングとか
メロディックで心躍るポップソングを得意としているのです。
ポール・マッカートニーの「マイ・ラヴ」なんかもカバーしています。
デイヴ・メイスンと共同名義の作品もあります。
興味のある人はぜひ聴いてみてください。
さて,今朝,編集部に来ると,
宣伝部のKさんが,なんと『猫村さん』の2巻を貸してくれました。
うれし〜。あれ以来,結局,本屋をのぞくヒマもなく,
なんとなくぐずぐずしていたんですよね。
よ〜し,読むぞ。
おまけに,廊下ですれ違ったドラム・マガジンのHは,
最高の笑顔で近寄ってきて,「行きましたよ,ナスカ展」
と言うではありませんか。
今度,古代ナスカについてゆっくり話すことになりました。
さて,先日,さる映画のプロモ用コメントを依頼されました。
『メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー』というんですが,
みなさん,知ってますか?
筋金入りのメタル・ファンであるカナダ人の人類学者が,
ある時,「なぜメタルは嫌われるのか」という疑問に取り憑かれ,
ドキュメント映画の制作を決意。
欧米各地を電波少年のごとき突撃取材で歩き回り,
アリス・クーパー,ロニー・ジェイムス・ディオ,
レミー,ブルース・ディッキンソン,
ロブ・ゾンビ,トニー・アイオミなどなど,
メタル界の重鎮にインタビュー。
メタル・フェスに集まるファン達にもインタビュー。
ゆきゆきて,メタルとは何か,その本質に迫るという内容です。
日本でひがな一日メタルを聴いているだけでは
絶対にわからない真実がわかるのですが,
それは衝撃的ですらあります。
見終えた時,おいらは思わず
メロイック・サインを高々と掲げておりました。
思えば,アイアン・メイデンやガールで
NWOBHMにノックアウトされ,
その後,オジーに夢中になり,
四六時中,ランディ・ローズをコピーしまくった,
あの日がよみがえります。
メタル・ファンならずともギター弾きにはぜひ見てほしい映画です。
いつだったか,本誌デザイナーのMさんと話した時,
「メタルを通ってないギタリストは信用できない」みたいな話で
盛り上がったことがありますが,これは言い過ぎにしても,
一面真実ではあろうと思います。
メタル最高! まずメタルより始めよ!
投稿者 ギター・マガジン編集部 : 14:59
2006年06月06日
おいら的に問題な日本語
今日はジョン・ミラーの『Safe Sweet Home』をBGMに書いています。
ジョンは,当代きってのアコースティック・スウィング・ギタリストで,
軽やかに跳ねるフィンガーピッキングと
オールドタイミーなサウンドが魅力です。
実は今週,来日公演が行なわれるので,今から楽しみです。
横浜公演見に行くぞ〜。
7月号も校了し,比較的ゆるやかな編集部ですが,
おいらは会議やら打ち合わせやらで忙殺され,
自分の仕事(ブログも含む)がちっともできません。
あっという間に,夜になってしまいました。
さて,編集部には昨年末からAとBという新人がやってきました。
Aはジャパメタ命のイタリア男,
Bは家電量販店出身のオルタナ男です。
新人の大事な仕事のひとつに電話の取り次ぎがあるのですが,
Bはさすがに接客業出身だけあって,始めから慣れたものでした。
「はい,リットーミュージックです。お世話になっております……」
とスムーズな応対をしていました。
ところが,しばらくするうちに,
Bの口調がなんだかおかしいことに気づきました。
ちょっと耳を澄ましてみると,
「申しわけございませんが,○○のほうは,席のほう外しております。
戻りましたら,お電話のほう差し上げますが……」
なんて言ってる。
ははあ,これか。
それから,たびたび耳に入ってくるBの電話。
「……のほうは,……ほうでよろしかったでしょうか」
おいらの隣にいるプク編のSもこれは気になっていたようで,
ふたりで顔を見合わせました。
背中がむずむずして仕方がなかったおいらは,
Bの電話が終わるなり言いました。
「ほうって言うな」
へ? ときょとんとするB。
「ほうはなくても通じるだろ」とおいら。
「は。確かに。なんか言っちゃうんですよね」
「なんでや?! 頼むからやめてくれ。気持ち悪い」
「すいません」
「電話の相手にも失礼だよ」
「はい。気を付けます」
「じゃあ,こうしよう。これからはポイント制にして,
いちほうにつき1ポイントずつためていくぞ。
10ポイントで入稿1ページ加算!!!!」
「ひえ〜っ,そ,それは(泣)」
「それいいですね。僕がカウントします」とプク編のS。
という次第で,なぜか語尾に「ほう」を付ける
Bの試練の日々が始まったのでした。
クセというものは,直そうと思ってもなかなか直せないもの。
それからもBは,ほうを連発し,ポイントはたまっていきました。
そして,入稿担当ページも増えていったのです。
ある日,こんな会話もありました。
「あの〜,原稿のほう,ファックスのほう,しておきます」
その「ほう」はいらんだろう!!!!
ん〜,イライライラ。
見かねたおいらはBと話し合うことにしました。
「家電量販店で働いていたのはどのくらい?」
「2年ぐらいです」
「その前は,学生だよな。
当時,友達同士の会話で,
ほうとか言わなかっただろ。
今日,ライブのほうどうする?
テストのほう終わったから,飲みのほう行こうよ,
とか言ってたわけ?」
「いいえ」
「じゃ,やっぱりその2年がキモだな」
「はい」
「そういう言い方がマニュアルとしてあるわけ?
よろしかったでしょうか,とか」
「ありません」
「ふ〜ん,じゃ,周りがそうだからつられたんだね」
「そうだと思います」
おいら,古い人間なので,「ほう」がとてつもなく嫌なんですが,
「よろしかったでしょうか」と「ちがくて」という言い方が
にっちもさっちもどうにも嫌なんです。
生理的に絶対に受け付けません。
この言葉を聞くと,本当に,
仙骨のあたりから頸骨のあたりまで,背筋がぞくぞくっと寒くなります。
話し合いの続きです。
「君が今付き合ってる彼女の父親がおいらだったとしよう」
「へ?」
「だから,おいらが君の彼女の父親だと仮定しよう」
「しないでください」
「だから,仮定だって」
「はい」
「君が家に来てこう言ったとする。
“娘さんのほうと,結婚のほう,してもよろしかったでしょうか”」
「…………」
「ムスメはやら〜ん!(激怒)」
まあ,おいらなら確実にそう叫ぶでしょう。
しかし,これは決して荒唐無稽な話ではないように思います。
末法のこの時代,日本のどこかで
日々こんな光景が繰り広げられているのではないでしょうか。
ああ,くわばらくわばら。
きちんと教育致します。
投稿者 ギター・マガジン編集部 : 19:01
2006年06月02日
ひまわり娘
今日はチャカと昆虫採集の
『歌の引力実験室』をBGMに書いています。
チャカといっても,もう知らないひとも多いかもしれません。
現在はジャズ歌手として活躍していますが,
その昔,PSY・S(サイズ)というポップス・ユニットがあり,
そのボーカルを務めていた女性です。
80年代後半に一世を風靡しました。
不思議なことにまったく再評価の機運は見られませんが,
今聴いても素敵な音楽ばかりです。
PSY・S同様,80年代のJ-POPにはいいものがたくさんあるのですが,
なかなかリバイバルされないようです。
例えば,バービーボーイズ,ゴーバンズ,大沢誉志幸,
フェアチャイルド,プラチナキット,種とも子,すかんち
などなどですね。
おいらは,当時リアルタイムで,日常的に聴いていたし,
20年ぐらい前のことなんか,ほんの昨日のことのようなので,
懐かしいという気持ちすらあまり起こりません。
いつの時代の音楽も背中合わせです。
種とも子の「タイムドライバーは仮免」とか
ムチャクチャいい曲でしたがね〜。
そうそう,村上ゆきというシンガーが7月に出るアルバムで
大沢の「そして僕は途方に暮れる」をカバーしているのですが,
これがすごくいい感じなので,気になる人はぜひ聴いてみてください。
あ,すかんちもこないだ一時再結成しましたね。
ブッチャーズの田渕ひさ子が,
本誌のコラムでそのファンぶりを書いていましたっけ。
話がずれましたが,チャカがサイド・プロジェクトとしてやっていた
カバー・ユニットが,「チャカと昆虫採集」でした。
ギターで名手・古川昌義が参加しています。
歌謡曲や童謡など古き良きスタンダード・ソングをカバーするユニットで,
伊藤咲子の「ひまわり娘」,平浩二の「バス・ストップ」といった
70年代歌謡曲ファンには垂涎ものの名曲や,
平井堅を先取りした「大きな古時計」,
松田聖子の「SWEET MEMORIES」などなど,
ほんと,この人よくわかってると思わずうなるような選曲の妙で,
アコースティックなステージを繰り広げ,
ライブ盤としてリリースしたのが『歌の引力実験室』というわけです。
さらにさらに,おいらの超・超大好きなガロの大名曲,
「地球はメリーゴーラウンド」をカバーしているのを聴いた時には,
もう死んでもいいと思ったくらいです。
またまた話がずれますが,70年代のミュージシャンで
ガロぐらい過小評価されているバンドはいないでしょう。
いつかガロについては激しく書き散らそうと思っていますが,
70年代の日本のバンドでおいらの最大のアイドルはガロであり,
彼らが生み出した音楽は筆舌に尽くしがたいほど素晴らしいのです。
トミー,マーク,ボーカルの3人組のとろけるようなハーモニーは
まさにクロスビー・スティルス&ナッシュ!
「地球はメリーゴーラウンド」「涙はいらない」「美しすぎて」
「水色の世界」「暗い部屋」「公演通り」……
キリがありませんが,とにかくなんでこんな素晴らしい音楽が
再評価されないのか不思議でなりません。
え,「学生街の喫茶店」が入ってないじゃないかって?
あの曲もクオリティは高いですけど,
おいらに言わせれば,あれは仮初めの姿。
あまり真剣に評価すべき曲ではありません。
ガロに聴いてはいけない曲があるとしたら,筆頭にこの曲を持ってきます。
……興奮しました。ガロについては機会を改めます。
さて,チャカと昆虫採集のこのアルバムは,もう15年来の愛聴盤で,
無人島にでも月にでも火星にでも必ず持って行きたい一枚です。
ところで,編集部は今日で校了なもので,
朝からバタバタしております。
ひとまず筆を置きましょう。
投稿者 ギター・マガジン編集部 : 11:35
2006年06月01日
買い逃した
たしか昨日が『きょうの猫村さん』の2巻の発売日だったと気づいて,
即本屋に走ったのですが,なんと品切れ。
ちっくしょ〜(小梅太夫風)。
爆発的人気ですねえ。早く重版されないかしら。
ほかの本屋に行ってみるか。
アマゾンで買うか。
投稿者 ギター・マガジン編集部 : 11:50















